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精神疾患と家族。

わたしの母が双極症であると判明しました。
わが家は父が母の気分をいなして、母がわたしに依存して、兄が家族に見切りをつけた家庭でした。

双極というのは両極端ということで、毎日デパ地下に行ってケーキをワンホール買っていったり、蓄財に必死になったり、理解しがたい欲求をコントロールできない母でした。

毎日ケーキを食べられないのに自分が食べられないから家族に無理やり食べさせて、凄くわたしはいいことをしているみたいなツラの人が、突然なにも買わない、わたしに指図するなと言い、わがままな人だなと。

なにより嫌だったのは、刺すような言葉で何もしていなくても人格を罵倒してくることでした。子どものうちは成績を見せなくてはならない。良い点数をとっても、重箱の隅をつつくように、なんでそんなこともわからないのか、日本人かと過度に罵倒されました。

うんざりするけど、怒りが湧いてくることもあります。そのときに母が罵倒モードであっても訴えたいばかりに、私の感情を熱膨張させて火のついたようなヒステリーで押したことがありました。伝えたい願望があって、わたしは双極症への転換点を迎えてしまったのです。

母はそれから無口になりました。そして不安そうにするようになりました。

父はもともと九州の出で、強きに屈し、弱きに叩く性格。男女差別も根強く、暴力をふるい、不安な母をさらに寡黙にし、支配を敷きました。その頃にわたしは家出。

自分の感情の熱膨張に気づいたのは、実は最近です。過剰に訴えると、人間関係に火種を生じてしまうことに気がついて、自分で医療にかかりました。

本当は、6割でいい感情。そしたら相手の尊重もできるだろうに、威圧的で押し切ろうとする両親にただ聞いてほしいだけで、病変を生じることになってしまいました。わたしは離職し、不妊治療を終了し、離婚もして短期間でまた離職して現在40歳なので、双極症に乗っ取られた人生だったと思います。

参考程度に、母が双極症だという方の対処法も知りました。私の人生が再建できたら、母の通う精神科に付き添い、治療に協力することも、母の生きづらさを軽減するかもしれません。障害者支援に従事した時、わたしは通院する利用者についていき、医師に日頃の様子を伝える手紙を書いていました。そうすることで、本人が話せない病気の様相を意思が客観的に知ることができ、治療が進展しやすくなるのです。

父は、母の罵倒によってフラッシュバックを起こしており、わたしが双極症だと判明したことで暴行をしてしまいます。

わたしは家族から離れ、警察に通報し、いまは遮断をして自分の治療に集中しています。自分の精神の中で動静共存する感情に向き合った時、混乱することに気づきました。わたしにも、愛着障害からくるフラッシュバックがあります。

母のことも、わたしが同病になったことから理解はしやすくなりました。精神疾患なのがわかるので、母が症状を本心とせずに苦しんでいることも理解できます。しかし、受け入れ感情というのは複雑で、わたしの発症の原因の一つでもあり、かなり難しいです。

仕方がないから、絡まった糸を一つずつほどいていくしかありません。コントロール不要な双極感情を生じるというのは脳の構造の感情部分の不調であり、交感神経や副交感神経にも狂いを生じさせる、体質的なものです。
身体の変化に敏感な体質を生まれ持ったわたしは、自分の治療方針を医師に聞いてもらい、同意をもらって進めています。

なんだかんだ、苦しくても遊び心を持つ人が、最後には抜けていくような気がします。わたしは最近、自分の記憶に向き合うことに遊び心を加えて、クソ真面目に0距離にならないという心を手に入れました。

案外、空を見上げて太陽や星を眺める、月を眺めるというのも馬鹿にならない癒やしですよ。

父は、愛着障害を抱えていることがわかりました。日本人は子育てマニュアルも参考にするので、愛着障害が多いというのはご存じの方も多いのではないでしょうか。 
では父が暴行をしてしまうのはなぜなのか。愛着障害が後天的にPTSDを起こしやすいからだと思います。親が、夫が、妻が暴行する経験、心当たりのある方もいるはずです。

わたしは軽視していましたが、自分が双極症と併発していることを知り、その深刻さに気が付きました。下手をすれば、命を自ら失うことにもなりかねません。

辛くてたまらないことは、誰にでもあります。でも誰にでもあるからと言って、耐え難い苦しみを自分だけで抱えることは自分を苦しめると思ってほしいです。
大したことではないと事態を軽く見て、価値を見失い命を落としてしまうほどまで苦しむなら、公的機関に相談して吐き出すのが強さだと思います。

暴行が珍しくない世の中、相談するのはむしろ、強さであり、事態を動かすための第一歩だと心得て、わたしも混乱した時は相談するうちに、踏みとどまれるようになってきました。

なんだかんだ、不安を煽る世の中ですが、一歩踏んで一息つければそれでOK。充分ではないでしょうか。自分くらいは、自分の味方でいてあげてください。

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