家事も育児も「夫婦平等」だと、いつしか疲れちゃうかもしれない。


共働き夫婦が、お互いにキャリアを諦めず、家庭と仕事を両立するためには

夫婦それぞれが家事育児に使う時間や体力を、ある程度は同じくらいになるよう

頑張って調整してゆくことって、すごく大事なことですよね。

でも、これがなかなか難しい。



私も昔は、出勤前、保育園の準備、お化粧や身支度、朝食の準備と慌ただしいなか、なかなか起きてこない夫に

「どうして私があなたまで起こさなきゃならないの!」って怒りをぶつけた苦い思い出もあるので、

あのときの心境に想いを馳せると、「平等負担を求める気持ちが強かったなぁ…」と思います。


夫の疲れを思うと少しでも眠らせてあげたい。

けど、私の負担感はどう扱えばよいのかと。


とはいえ、

・フルタイムか時短か

・原則出社かリモートワークOKか

・会社勤務か自営か

・出張多めか少なめ(なし)か

などなど、

お互いの働くうえでの条件や制約は、いろんな違いがあると思うし、


そもそも、その条件や制約を

どちらか一方が強いられてしまっているケースも少なくないわけで…


これではどうしたって、「夫婦平等」が正義だと信じて

あれやこれやの試行錯誤が増えてゆくのも無理はないのかもしれません。



でも、やっぱり、「夫婦平等」ばかりを追求していくのは、行き詰まるときが来る。


私が食事を作ったのだから、食器はあなたが洗ってね。

子どものお迎えに3日連続で行ったのだから、明日1日くらいはお願いね。


そんなふうに、家事や育児をバーターにしていくと、すべてが単なるタスクになっていってしまうから。


本当は、家事も育児も、家庭のための営みで、ともに幸せを感じるためのはずのものなのに、

その日常をただ単にこなすためだけのタスクにしてしまうのは、なんとももったいないことだなと感じるのです。



また、平等や交代に重きを置くがゆえに、

お互いの関係が「取り引き」的になってゆく。


それも避けたい事態ですが、よく聞く話だったりします。


昨日はあなたが残業したのだから、今日は私が残業する番。


そんな会話は、共働き夫婦ならどこにもある会話だと思うのだけど、

「残業してきてもいいよ」と、お互いの仕事の進捗を気遣う方々もたくさんおられますよね。

(残業したいかどうかはともかく笑)


どちらかに我慢を強いるのではなく、

取引的になりすぎることもなく、

程よく平等を目指す。


数値的な平等に囚われず、

お互いの気持ちが平等感を持てるよう、ともにこだわることで、

日々のなんでもない家事や、永遠に続くようでクラクラする育児にも、

きらりと幸せが光る日が訪れるのかもしれません。

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