最近のCM、ここがすごい#福ログ【Vol.215】

15秒、30秒、60秒。この短い時間で企業のことや商品・サービスのことをPRしているのがCMです。

ブランドイメージや商品イメージを崩さずに伝えたいことを凝縮させ、印象に残るものに仕上げる製作者の力は偉大だと思います。

的確にPRし、印象に残るものにする力、細部までこだわる力はCM制作に留まらずnoteで記事を書くことにも使えると感じたので、気になったCMに対して思ったことを勝手にコメントしていきます。

■幸楽苑

きゃりーぱみゅぱみゅが「あ、ラーメン食べたい」とふと思うところから始まるこちらのCM。

「ラーメン食べたい。ラーメン食べたい。ラーメン食べたい!」という言葉の合間に中華そばの映像がちらちらと。この体験、私もよくするんですよね。急にラーメンを食べたくなって、頭の中からラーメンが離れなくなるときが訪れます。そんな日常の一コマをCMで表現しているところにまず共感しました。

そして怖いとすら思えるこのCMの凄さは、「ラーメン食べたい」と普段思ったときにこのCMが頭に残っていて、数あるラーメン屋さんの選択肢に幸楽苑も含ませてしまうことです。一度見てしまったら、「ラーメン食べたい」と思ったときに一瞬頭をよぎることでしょう。

日常に溶け込ませるような構成が優れていると感じました。

「しあわせ、いっぱい」と「しあわせ、一杯」を掛け合わせた締めも素敵ですね。「幸楽苑」、行きたくなってきました。

■生茶

20周年を迎えた「生茶」。吉沢亮・満島ひかりの二人が、新しくなった「生茶」を飲み始めるシーンがCMになっています。

20周年を迎えてお茶を新しくしたと伝えているのですが、「20周年でお茶を新しくした!?」とまず思いますし、その後、吉沢亮・満島ひかりがそれぞれ「はじめまして」と言い、二人合わせて「お先に」を3回も言っているところに興味を引かれました。特に、「お先に」という言葉のヒキは強いなと思いました。飲みたくなるじゃないですか。

「お先に」を言葉で選んだところが秀逸だと思います。

3月3日から新しくなるとのことで、一般人の中では誰よりも「お先に」飲もうかと思っています。

■ニベア

田中みな実と新木優子が清潔感のある白い衣装をまとい、肌を露出しながら「夏ニベア」をPRしているCMです。

「ニベアって秋冬だけのものなの?」「そんなことない!」と、世の中の人の多くが「ニベアは秋冬」というイメージを持っていることに対してツッコミを入れるところが特徴的です。

ほとんどの人は夏にニベアとは思っていないでしょう。「じゃない」ことをストレートに伝えることで、「あ、そうなんだ!」と興味を引く構成になっていると思います。

「イメージとは違う」意外性を伝えていることが優れていると思います。

■日清食品

ONEPIECEファンにはお馴染みのこちらのCM。原作の頂上決戦をモチーフに、ONEPIECEキャラ達が学生になって騎馬戦をするという内容です。

このCMは凄さは、原作に忠実であることです。

騎馬戦でぶつかっているキャラ同士は、原作の頂上決戦でぶつかったキャラ同士になっています。これだけ忠実に再現されるとファンはわくわくしますよね。

特に細かいと思ったのが、エースが倒れるシーンで、右下のNISSINの文字が徐々に欠けてなくなっていくところです。原作でエースが倒れ、ビブルカードがなくなるシーンと完全に一致しています。実に細かい表現だと思いました。

「ONEPIECEの宣伝では?」と思ってしまうところ、最後にルフィが「これでも食らえ!」と味噌ラーメンを突き付けているので、味噌ラーメンが出たんだなということも認識できます。

原作に忠実だからこそファンに刺さり、ONEPIECEは原作が人気ですから、このCMが放送されて瞬く間に拡散されていました。費用対効果はとても高いものになったことでしょう。

今回はこの4つまで。4つのポイントをそれぞれ最後にまとめると「日常感」「巧みな言葉選び」「逆転の発想」「緻密さ」こんなところでしょうか。

的確にPRして、印象に残るものにするためのポイント、興味を引くためのポイントとして、私自身も学びに変えたいと思います。

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