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3月|読んだ漫画・アニメ・ゲームの感想

今回は漫画の他にもアニメやゲームの感想も書こうと思います。

今月は期の終わりだったので、終了するアニメも多く、これから一体何を糧に生きていけば良いのかなと思っております。


ミステリと言う勿れ 既刊1〜8巻

田村由美さん著。この作者さんと言えば、BASARAや7SEEDSが有名なんですかね。私が初めて読んだ田村さんの作品はBASARAでしたが、絵柄が変わりすぎてて同じ作者さんとは思いませんでした。(時代に合わせて絵柄が進化してる) ジャンルとしては、ミステリーという手法を使ったヒューマンドラマなのかな?もちろん謎解き要素もあります。ジェンダー、古い価値観などにメスを入れてる箇所がチラホラ。これ主人公が男の子だから嫌味にならないんだろうなぁと。その手の話題にうんざりしている私でも読んでて重くなりませんでした。でもおすすめするとしたら女性かな。


ちいさいひと|新・ちいさいひと

チラホラweb広告で見かけていたのですが、100%胸糞展開だと思っていて、手を出しませんでした。が、めちゃコミックのポイント消化のために試しに読んでみたのが運の尽き。止まりませんでした。
児童相談所を舞台にしたお話。幼児虐待、ネグレクトなど重めの題材がてんこ盛りなので、読んでてもちろん暗い気持ちになりました。
ただ、これを読んで児童相談所が何ができて何ができないのか何となくですが分かって良かったと思います。(割と今まで誤解してた)
子どもというのは、体や知識(使える言語)が未熟なだけで大人が何を言っているのかしっかり分かっているんだと思います。


九龍ジェネリックロマンス 既刊4巻

4巻目。最初はただのラブロマンスだと思ってたのに、気がついたらミステリー物になってました。これタイトルから予想するに、結局ただの夢落ちってことはないですよね??だって、もう九龍城砦は存在していないんですから。もしこの物語のような世界があるとしたら、私だって行ってみたいわ。
と、私のような気持ちを抱いてる人は多いはずです。(これがエモイという感情?笑)


チェンソーマン 既刊11巻

終わってしまった、終わってしまったなぁ!第一部が終わったってだけだけど、今後どうなるんだろ、この物語。
全く少年漫画っぽくないキャラクター、ストーリー展開がお気に入りで、何も考えずに読める漫画ですけど、最後まで読んでみて設定などが思いの外入り組んでおりまして、もう一回最初から読まないとこりゃ理解できないわと気が着きました。

Dr.Stone シーズン1〜2(アニメ)+原作既刊10〜19巻

存在はずっと前から認識してたんですが、絵柄の好みから食わず嫌いしてました。読んで大正解。めちゃくちゃ面白いです、この漫画。
読む前は、小学生向け科学漫画でなんか実験でもやってるのかな?くらいにしか思ってませんでした。が、「ファンタジーに科学で挑む」というコンセプトの元、様々な問題を科学で解決しながらストーリーが進んでいくのです。
少年漫画ということもあり、バトルというか争いになることが多く、大袈裟にいうと頻繁に戦争してます。
しかし、流石にそこは少年漫画。おそらくですが、主人公たちが生み出す科学で人を傷つけることは絶対にないのだろうなぁと思います。争いが起りますが、その都度「誰も殺したくない」というワードが必ず出てきます。

この漫画が少年誌というのも影響しているでしょうが、漫画内に実用的な科学の仕組みが説明されており、頑張れば誰でも武器が作れてしまうからだろうなと思いました。今後も誰も死なないでいてくれると良いのですが、そういうわけには行かないのだろうか。


チェンソーマンもDr.Stoneもだけど、従来のジャンプ主人公感はとても薄いです。どちらの主人公も能力はチート級ですが、Dr.Stoneの主人公「千空」は戦闘力皆無で頭がとても良く、チェンソーマンの主人公「デンジ」と真逆の構成で面白いなと思いました。主人公が熱くならない分、周りのキャラクターがしっかりジャンプっぽく熱い性格になっているのが良いです。
また、仲間の中にカセキという名の凄腕職人おじいちゃんがいるのですが、「おじいちゃん」とは呼ばず、「カセキ」と名前で呼ぶのがすごく良いなぁと思いました。私はカセキおじいちゃんがすっごく好きです。前向きで困難があるほど燃え上がるタイプで、チャーミングで、こういう年寄りになりたい。
ストーリーと関係ありませんが、千空のお父さん役の声優さんはクレヨンしんちゃんヒロシ役の藤原さんだったんですよね。ネタバレになるのであんまり詳しいこと言えませんが、現実と漫画の世界がある意味リンクしててとっても切ねえなぁと思いました。


進撃の巨人 the final season(アニメ)

一言、良いですか?進撃の巨人が読める時代に生まれてこれて本当に幸せです。って思うくらいすごい漫画(アニメ)だと思います。

「なぜ戦争が起こるのか」「なぜ国によって主張が違うのか」が分かる気がします。人によったらエレンが悪魔に見えて、ライナーがヒーローに見えるかもしれませんが、立場が変われば全く逆に見えるのだろうね。
絶対的な悪も絶対的な正義もないんだなぁというのがこの物語から見えてきます。「ミステリと言う勿れ」の主人公も言ってましたが、「真実は一つではなくて、事実が一つで、真実は人の数だけあります」って本当にそうだよなぁと思いました。


話変わりますが、みなさん道徳の時間て好きでしたか?私は道徳の時間は超絶ダルくて無駄な時間だと思ってました。
道徳ってさ、より良い答えを書け、みたいな無言の圧力ありませんでした?「〇〇ちゃんが傷ついたと思うからこういう場合はこうした方が良い」みたいな感じ。それも必要なのかもしれないけど、なんか子ども騙しというか。「いやそんなこと分かってるからさ」って思ってたよ、当時の私。
道徳の時間に下手な善悪判断の議題を投げるより、進撃の巨人を見せてみんなで議論やった方がよっぽど人の気持ちを考えられるようになるんじゃなかろうかと思ってしまいました。

the finalは最初からずっとクライマックスで息をする暇も与えてくれませんでしたが、先週the final season part1が終わりました。次回は今年の冬だそうです。原作も最終回迎えるし、アニメもこのまま通しでやってくれると思ってたので、ほんのちょっぴり意気消沈してしまいました。
原作の最終回。ハッピーエンドで終わるのか、考えうる最悪のラストになるのか、原作者の諌山さんなら、きっと後者だろうなと個人的には思っております。


働く細胞BLACK(アニメ)

昔から体を題材にした映像作品は好きでした。映画「インナースペース」とかね、体の仕組み、面白いよね。働く細胞BLACKは文字通り、

とある「人」の体内で年中無休で働いている数十兆個もの細胞(主に免疫系の諸細胞が中心)を擬人化した物語。(wikipediaより引用)

「人」の種類の数だけシリーズ化されており、ラインナップを見ると今後もどしどし増えそうな予感である。

働く細胞BLACK=ブラック企業で働く男性の体内
働く細胞!!=普通の人?の体内
働く細胞LADY=成人女性の体内
働く細胞BABY=赤ちゃんの体内

働く細胞BLACKは赤血球の男の子?が主役で劣悪な環境でもがきながら働く意味を見出していく、といった感じ。宿主と微妙にリンクしてるのが良いですね。若干の下ネタもあって面白かったです。
これを見たら自分の体を大切にしよう。と思う、かも。


UNDERTALE(ゲーム)

全人類におすすめできるゲームです(老若男女問いません)。
とりあえずプレイして、感じて、考えてみて欲しい。

「誰も死ななくていいやさしいRPG」をキャッチコピーとしており、一見ほのぼのとした雰囲気ですが、ウサギの皮を被った狼のようなゲームだと思ってます。(もちろん良い意味で言ってます。舐めてかかると怪我しますよ的な意味で)

本作はタイトルが示す通り、地上から隔絶された地底世界(the Underground)が舞台の物語(tale)である。プレイヤーは、モンスターたちの住む地底世界に落ちてしまった「ニンゲン」の子供を操作し、地上に帰るために様々なモンスターと出会い、ふれあいながら冒険を繰り広げていく。(wikipediaより引用)

このゲームはマルチエンディングとして大まかに分て3つのエンディングが用意されており、キャッチコピーのコンセプトを考えると、モンスターを殺さないのが正解なのだろうなと思いました。

なので初回ルートは「殺さずの誓い」でプレイしました。(言っときますが、ノーヒントでプレイしましたよ)
結果として一番良いエンディングを先に見れた訳ですが、このゲームのすごいところは「誰も死ななくていいやさしいRPG」をキャッチコピーとしていながら「全員殺した場合のエンディング」も用意されているところです。

両方のストーリー(誰も殺さない・可能な限り殺す)をプレイして驚いた事は、【モンスターと和解して進む】よりも、【殺してストーリーを進む】方が時間も手間も掛からずよっぽど楽だったということです。(*気持ちはもちろん沈みますよ???)
初回で仲良くなったモンスターを殺す訳ですがから、殺すルートの最初は心が痛みましたよ。そこでまた気づいたことがあったのですが、不殺の時はどんなに大変でも【殺したくない・和解したい】という感情で頑張れて、何度もゲームオーバーになったけど、気持ちで乗り切った実感がありました。
しかし、殺して進むルートは気持ちよりも【ゲームとしてのエンディングが見たいから仕方ない】という義務感でやってました。
そして最後ら辺は「あと5体倒したらレベル上がるわ〜」となんの感傷ももたずに思ってる自分にびっくりしました。

人が悪魔になる時って逃れられない義務感や立場からそうなってしまうのかなと思いました。殺したいという感情から人を殺す人なんてごく稀だと思います。UNDERTAILやってて、進撃のライナーとか、そりゃ自殺したくなるよなぁと。これはゲームですが、めちゃくちゃ色々考えさせられました。


青天を衝け(大河ドラマ)

まともに見ている大河ドラマはこれが初めてです。
なぜ見ようと思ったかというと、戦国時代やらに比べたら比較的最近のことだよなと思ったから、なのと吉沢亮が主演だったので眼福が欲しくて。
まだ7回目ですが、面白いです。


錆のゆめ 右・左 (BL)

27年間のBL生活で初めて泣いた作品。
絶対的に不幸になる未来が待っているはずなのに、日々幸せそうに過ごすキャラクター達を見てるとなぜだか泣けてきました。まぁ人によっては二人が幸せになれてほっこりしたという感想もあったんですけど、この物語の根底にある絶妙な歪み的なものが恐ろしく、とても憎くてたまりません。幸せって尊いね。
*上下、右左の全4巻作品ですが、人を選ぶ作品だと思うのであんまりおすすめできません。


来月何読もうかな〜。。。
今回濃いめの感想文が多くて、感じた事はネタバレをせずに感想をのべるってめちゃくちゃ難しいですね。
このあたりでお気に入りの作品をピックアップして、ネタバレありで感想を書くパターンもあって良いかもと思いました。

4月読みたい漫画はまた改めて。

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