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永遠保有にともなう居心地の悪さに、どう対処するか

私たちの多くは何かを「行った」ことへの対価として報酬をもらうことに慣れていて、反対に何かを「行わなかった」ことに対して報酬をもらうということには、どうにも居心地の悪さを感じてしまうようです。

企業の株を長期間保有することによる資産形成(永遠に売らない株投資法)を実践しようとするとき、このような居心地の悪さを感じる局面が必ず訪れると思うのですが、それに対してどう処していくのか。

私は、ここが成否を分ける一つ目のチェックポイントとなるような気がしています。

つまり、きちんと調査・分析した末にある企業の株を買ったならば、よほどのことがない限り、後はすることがない。ただ持っているだけ。それでいてちゃんと利益はついてくる。この「何もすることがない」のに利益は出ているという状況への適応力が、成否を分けるのではないかと思うのです。

そのような状況においては、最初にきちんと調査・分析した末に自分自身で意思決定したことへの報酬を今頂いているのだという考え方のもと、何かしなければという居心地の悪さを感じるのではなく、悠々と利益を享受していればよいのだと思います。

長期投資家の得る利益というのは行動量に対しての利益ではなく、自分の判断が正しかったことに対しての利益なのですから。

株を保有していく中で、何もしないことって意外と難しいなと感じたら、この note を読み返してみてください。

何か行動しなければ、という居心地の悪さは消え、何もしないことに心地よさを感じることができると思います。


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