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人間という生き物は、感情的な生き物です。

合理的な選択肢を必ずしも選ぶとは限らない。

感情が私たちの決断に影響を与えるからですね。

論理的思考によって導き出された、最も合理的かつ最善の選択肢であっても、感情がそれと相いれない場合は拒絶してしまう。

そのような経験は誰もがお持ちのことと思います。

これは必ずしも悪とは限りません。

たとえば、この感情こそが私たちの人生を彩る様々な人間ドラマの基となるものだからです。

人類誰もが完璧に合理的な決断のみを下すようになったとしたら、それはそれは殺伐とした風景が広がっていることでしょう。

人の持つ優しさや愛情、温かみなどが損なわれてしまうことは間違いないと思われます。

そのような世界には住みたくはありませんよね。

しかし、すべてとまではいかなくても、人生を生きる上で大切ないくつかの物事に関しては、感情に影響されてしまうのではなく、ぜひとも合理的な決断を下したいものです。

その最たるものがお金。

合理的に考えれば、誰もが多くを持つに越したことはありません。そして、多くを持とうとする場合に「株式投資」という選択肢が有効なことは自明なことのように思われます。

しかし、現実はそうなっていない。

株式投資を行わないという決断について、人それぞれ、様々な理由があることとは思いますが、おそらくそのほとんどは感情に由来するものだと私は思っています。

たとえば、知人がお金を銀行に預けている、と聞いて感情が動く人はまずいないと思います。だって、普通のことですから。

しかし、知人が株式投資を行っていると聞くと、感情が動く。偏見や嫌悪、または羨望かもしれませんが、とにかく、感情が動いてしまう。銀行預金と聞いた時のような無色透明な感情ではなく、良かれ悪しかれ、何らかの感情が心の中でうごめく。

このことが、多くの人たちに株式投資をためらわせている原因ではないかと、私は思っています。

そしてそれは、株式投資というものに関する知識の不足が招いていることだと思っています。

偏見や思い込みを排し、株式投資のありのままの姿を多くの人が認識することがまずは重要だと思います。

それによって、日本の個人投資家層が厚みを増し、成熟し、経済が発展していく(つまりみんなに恩恵がある)からです。

一人でも多くの人が株に対する偏見を排し、その本質を理解し、実際に人生に取り入れられることが私の夢であります。


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