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Amazonで遺骨の永代供養ができるサービスが登場。これからの時代の永代供養はどうあるべきか。

■Amazonで提供する「楽養(らくよう)ご遺骨・永代供養サービス」とは

大阪府のビーテイル株式会社は、2024年4月24日からAmazonを使ってご遺骨の永代供養を行う新サービス「楽養(らくよう) ご遺骨 永代供養サービス」の提供をスタートします。

このサービスはお寺への連絡や相談は必要なく、Amazon.co.jpで梱包キットを注文し、届いた梱包キットへ必要書類と遺骨を同梱して郵送するだけ。
金額は一律55,000円(現在サービス開始記念価格50,000円)となっています。

永代供養は、熊野の地で宿坊なども展開する開創1200年の歴史を持つお寺大泰寺(だいたいじ)で執り行われ、法要後に永代供養納骨証明書が贈られるとのことです。

詳しくはこちらから


急速に普及を続ける永代供養


2023年度の調査では、お墓をすでに購入した方、または購入を検討中の方の約7割が後継ぎが必要ない供養方法を選ぶ(選んだ)と回答しています。
その内容は永代供養墓、樹木葬、永代供養付き納骨堂、合祀墓などさまざまですが、家族ではなく、墓所や施設の管理者に将来の遺骨の管理を任せるスタイルで、これまで一般的だった継承型のお墓は3割程度に減少しています。

その理由としてはこれまで
「少子化や核家族化のため、お墓などの継承者がいない」がほとんどでした。

しかし近年では
「子どもや孫はいるが、お墓を継承をさせることで子孫に金銭的・精神的な負担をかけさせたくない。」
「家制度にしばられず、お墓についても親は親、子どもは子どもといった個人単位のスタイルが定着している」
「供養に対する考え方の多様化し、自分らしい葬送方法を選びたい」
などの理由で永代供養を選択する人も少なくありません。

以前のように「跡継ぎや身内がいなくてやむを得ず…」という永代供養のネガティヴなイメージはなくなり、子どもなどお墓の管理が可能な人がいても永代供養付きを選ぶ―そんな時代になってきたと言えるでしょう。


変わりつつある永代供養の考え方。

では「実際に永代供養をどこにお願いするか」ということですが、これまでは檀家制度を基本に、菩提寺、または懇意にしているお寺に「継承者がいないので…」と永代供養をお願いするという流れが一般的でした。

しかし、近年お寺離れが進む中で、「お寺づきあいはしたくない。でも永代供養はしてもらいたい」と考える人も増加しています。
その究極のカタチが、先にご紹介したAmazonで提供される永代供養サービスと言えるでしょう。

「お寺づきあいをしたくない。供養はしてもらいたい」というのは大変矛盾した考え方ですが、こうした時代の変化に柔軟に対応しているお寺も増えています。

現在では全国で500を超える寺院が永代供養を行っており、お墓の管理はもちろん、命日や月命日などにも丁寧に供養を行っている寺院も少なくありません。また永代供養を行っているお寺の多くが檀家でなくても利用できる制度を採用しており、特別なお寺づきあいをしなくても、永代供養を気軽にお願いできる体制が整ってきています。

個人的にはAmazonでの永代供養サービスは「供養にも簡便さを求める流れはここまで来たのか…」と戸惑いを感じています。

しかし、お寺と人々の距離が縮まらない限り、
「永代供養をしてもらいたいけど、どこにお願いしたらいいのか分からない」
「普段お寺づきあいがないから、どこのお寺がいいのか分からないし、行くくのもハードルが高い」といった悩みは解消できず、結果、供養も手軽にインターネットで…という流れになってしまうのは仕方のないことかもしれません。

福岡のお寺の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたい。お寺と人々との距離を縮め、お寺が生活の一部であった頃のようにお寺をもっと身近に感じてもらいたい―これが「福寺」「アノヨコノヨ」を運営する私たちの願いです。



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