Ultra Trail Mount Fujiでスイーパーやった話はしましたっけ?

承前(当日の話が聞きたい人は飛ばしていいぞ)

UTMFいやもといFujiの話をします。
2014年ボランティア
2015年ボランティア
2016年STY選手(濁流で中止須走まで)
2018年ボランティア
2019年ボランティア
2020年友人のサポーターを約束したけど直前にサポーターなしにルール変更、急遽ボランティアに鞍替えしたけど結局コロキャン
2021年抽選に当たったけどコロキャン
2022年選手(完走)
一回完走したから選手としては卒業したわけなんだけれど。毎回何らかの形では祭りに参加したいと思っており、今回は縁あって「スイーパーどう?」と声をかけていただいた。担当区間は本栖湖いこいの森キャンプ場から旧精進湖小学校…

そうフォロワーさんみんなご存知この区間ですね。

二つ返事で引き受けてからe-moshicomのスイーパー専用ページのURLが送られてくる。必要事項を記入してエントリーしたのが3月上旬。
そこから大会までの間に各エイドのタイムテーブルが届いたり、

スイーパーマニュアルが届いたり、オンラインミーティングが行われたりしたわけなのです。
・選手と同様の装備を持つこと
・さらに大会支給の装備としてファーストエイドキットや救護用の経口補水液などを持つことになるので20リットル程度のザックを持つように
ということだったのだけれど、オンラインミーティングでファーストエイドキットの大きさを尋ねたところ15リットル程度とウエストベルトがあれば大丈夫と判断した。

しょんなわけでこのぐらいの荷物を持って本栖湖に向かった。

とりあえず寄り道して観戦(スイーパーの話じゃないから飛ばしていいぞ)

御殿場でGROUNDROOfさんスイーパーバディのnemo君(@nemotrek)と合流してGRさんの運転で山梨に。集合時間までまだ時間あるし、GRさんにも度々訪れる滝ヶ原駐屯地にお勤めの川崎雄哉選手を応援したいよね。リーダーボードとコースマップ去年走った記憶を頼りに富岳風穴に立ち寄った。
現地の誘導員さん(民間警備会社のおじさん、長くて辛いっておっしゃってました。おつかれさまです!)に尋ねたところトップのJIAJU ZHAO選手は通過したけど2位以下はまだだ、と。間に合った!

森の駅風穴はおすすめ観戦応援スポット

https://twitter.com/fukutaro3shima/status/1649416356977074187

https://twitter.com/fukutaro3shima/status/1649424436230012932

3位以下の選手と比べてKWSK選手の走りのキレがマジ半端なかったぜ。あとMNB選手、疲労骨折明けで「痛くなったらやめます」という人の走りとは思えなかった件。
ギリギリまで粘ってからロード区間を逆走しながら本栖湖へ。その間も何人ものトップ選手の様子を見ることができた。「ああ、○○さんね。ボクのフォロワーだよ。あ、その次の〇〇さんもそうだよ。なにしろボクグレートレーサーだからさ」とか言いながら。ちなみに同じ区間、昨年のBNCは全歩きしてますがなにか?

本栖湖エイド到着(やっぱりスイーパーの仕事は始まらないから飛ばしていいぞ)

本栖湖いこいの森キャンプ場にはほぼ0時に着いた。エイド責任者はNMZのアウトドアイベントでDMNGさんのブースを手伝ったときにお会いした方だったのだが、「なんでこんなに早く来たんですか?」と言われるw
いやRBZ西東京山梨支社が指定した通りなんだよね。
関門が朝9時半、完走ギリギリ想定タイムが朝4時半に対して指定された集合時間は0時www
なんでこんな時間設定になったかというと、要は「急なコース変更に対応できるようにしたい」ということだったんだよね。
実際に直前の長雨のために天子を迂回することになった2022年の大会では麓エイドにボランティアのスイーパー到着が間に合わず、大会事務局のスタッフが急遽スイーパー担当するというインシデントGRGRの事案が発生したという話で。コース変更なしならもう少しフレキシブルに集合時間変更してもいいような気もするのだけど、今回たまたまBNCもnemo君もGTMBまで電車移動だったのであんまり中途半端な時間を指定されても結局早く行くことになっていたかなと思う。

早く着いてもやることはないから結局他のエイドスタッフと一緒に選手の応援をすることになるよね。気持ち的にはお友達やフォロワーさん全員の顔を見たかったけれど、本題のスイーパー業務が辛くなりそうなので適当に休んで仮眠も取った。

本栖湖いこいの森キャンプ場は一番寂しいエイド。コロナ禍前は身延町から湯葉丼が提供されていたんだけど、キャンプ場のコテージが選手用に使えなくなったようで(スタッフの待機所になっていた)昨年から提供物は身延饅頭と水と白湯のみ。身延饅頭は美味しいけどさ。

給水もキャンプ場の洗い場の水道から自分で水を汲む方式。
昨年のBNCは金曜日23時ごろエイドに到着して特に混んでた記憶はないんだけど、1時台とかボリュームゾーンは水くみ渋滞になっていた。
この日は日中暑くて日が暮れたら急に寒くなる天候でコンディションを崩す選手も多かったんだけど、選手の休憩エリアはカラーコーンと虎バーのみ。せめてビニールシートぐらいあればよかったんだけど。
ただここのエイドにはビッグネームがいた。

修行走で身延町とは縁があるHRKさん。朝までずーっとエイドで選手を励ましたり、記念撮影に応じたりサービスに勤めていてマジリスペクトである。
入り口で選手を迎え入れる時、特にゾンビになりかけの女性選手に対しては「エイドでHRKが待ってるよ!」と伝えるとみんな目に見えてシャキっとなってたよねwww

スイーパーの装備(興味なければ飛ばしていいぞ)

https://twitter.com/fukutaro3shima/status/1649548232320765953

エイドに到着したときに受け取った2022年のドロップバッグに大会支給装備が入っていた。上のツイートの写真で一部首からぶら下げてるけど。
・エイド担当区間のカラー地図
・ピンクのスイーパービブス
・スイーパーゼッケンと安全ピン
・グーグルドライブ、じゃなくて富士山マークのステッカー:特に説明はないけどビブスの「UTMF」の4文字を隠すために使うものだと察した
・VOLANTEERのタグ:裏面に要救助者対応のフローチャート
・スマホ:大会専用アプリが入っていて、前の区間のスイーパーがどこにいるか地図に表示できる。安全管理本部や救護本部への連絡もそのアプリから発信できるようになってた。付属品として一人はUSBプラグとケーブル、もう一人はモバイルバッテリーとケーブルが入ってた。
・日本語英語中国語で選手向けに想定される緊急会話カード:「自分で救護本部に電話して」とか「うんこすんな」とかね。
・ジップロックに入ったエマージェンシーキット
・使い捨てトイレ
・OS1ペットボトル500ml
・300mlぐらいのペットボトルに入った水
・ボランティア記念品(ディプシーカバーイット)とクオカード500円分
自分で用意した装備と被るものももちろんあるんだけど、決まりだからな。予想通り用意した16リットルのザックに全然収まった。
あと何故か富士山マラソンの荷物バッグが入ってたんだけど、これはなんのためだったのかまったくわからない件

いよいよスイーパー業務の話(ここ飛ばしたら読むとこないぞ)

結局スイーパー業務開始は9時半近くなった。

おいしいよねMNBまんじゅうおいしいよね

スイーパーはまず二手に分かれることになった。
後からエイドに入ってきた男女のペアが先に出ることになったのでそちらにnemo君が。先に入ってきた男性一人がギリギリまで休んで続けるかやめるか判断するというので、彼が続けるならBNCがつく。
結果彼はコンディションが回復せず本栖湖エイドでのドロップを決断したのでnemo君を追うことになった。エイド撤収作業が残っている他のボランティアさんたちとグータッチを交わしてトレイルに入った。

そこそこプッシュしたら500メートルで追いついた。最後尾ペアはやはりそこそこお疲れなので完全にゆるハイカーペース。でも確実に前に進んでいる。特に選手と世間話したりレースの感想聞いたりする必要もないので、コミュニケーションは最低限に「後ろからハイカーさん来るよ」とか「この先眺望がすごいいいから良かったら写真撮るよ」とかそんぐらい。あとはコース上にマークされた誘導スタッフがいる地点を通過するごとに安全管理本部に電話連絡。どこを通過したのか、最後尾の選手のゼッケン番号、その他異常はないか。

クリーンアップのボランティアが別にいるということなので大会マーキングの撤去はしなかった。ただ目に入ったゴミは拾った。実は初めてUTMFのボランティアしたときはまさしくクリーンアップ担当で今回とかなりの部分共通するコースをテープ回収とゴミ拾いしてたんだけど、その時と比べるとゴミは全然少なかったような気がする。

千円札の富士山ポイントを過ぎてからだろうか、選手から聞かれた。
「精進湖の関門間に合いますかね」
「パノラマ台過ぎたら下り、烏帽子岳降りて東海自然歩道は走れるトレイルだから全然いけるよ。それにここまで来たらハイランドまで行ったほうが次に繋がるよ!ハイランドまでは全歩きだっていいんだし」
「走れる足残ってるかなぁ」
とか言ってたけどパノラマ台過ぎたら本当に走り出した!おじさん嬉しいよね。誘導スタッフと「おつかれ」て立ち話してたらちょっと離されたwww
nemo君なんて慌て過ぎて私物を落っことす始末(一人で引き返して無事回収)

パノラマ台過ぎて鉄塔があるとこでうずくまってる選手がいて最後尾が入れ替わった。「絶対間に合うから!がんばって」と元最後尾の二人に声かけて送り出す。
今度の最後尾男性選手は胃腸トラブルがある模様。「ジェルだけでなくリアルフードも食べてたんだけど、こういう時どうしたらいいんですかね?」と言われたので温かい飲み物を入れて胃を温めること、酸っぱいものは避けること、という定石を話した。この選手はKDRも平坦な東海自然歩道もまったく走れず、キロ15分ぐらいのペースだったかな。
その後の会話は「誰が勝ったんですか」ぐらいだったね。
12kmを3時間50分ぐらいかけて移動した。

精進湖のエイドに着いたらすでにあらかた撤収が終わっていた。楽しみにしていた精進湖田舎雑炊もなかった。まあスイーパーはともかく、最後尾の選手の分ぐらい残しとこうよって思うよねwww
GRさんが既に我々の回収に来てくれていた。
大会本部にはスマホと付属品、ビブと緊急会話カードのみ返却、ファーストエイドキットとか持ち帰っていいということなのでありがたく頂戴した。

勘違いしないでよ!マイカップで紅茶飲んでるだけなんだからね!

蛇足というかお詫び

https://twitter.com/fukutaro3shima/status/1648616035438972935

前日にやらかしまして。
流石にその日は「無理かも」と思い色々な方に代わりにスイーパーしてくれないか打診しました。大変ご心配をおかけしたことを心からお詫びいたします。元気ですまだ脇腹痛くてキロ4じゃ走れないけどさ。
・4/28追記
左肋骨骨折してましたwww

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?