1月4日のやわらかい壁。(本medeのネタ帳)
石の熱量
たくさんの石のなかから、これぞ!というものを見つける石拾い。ぎゅんってくる石がきゅうに目にはいって、「うわ~、これこれ!」って思わず声がでる瞬間があった。いちどそれを体験してしまうと、全員の石がそこまでいかないと自分的に納得できなくなってくる。
冬の空気で冷えた石がもつ熱量がある。
わたしにぎゅんって届いて、これに決まりだね!ってなったやわらかい壁。
ひとつ、ひとつ。
一度にいろんなことを考えては、集中して拾えないんですね。ひとりのことを考えて、ひとつの石を拾う。それを繰り返していったら「これで大丈夫だ」と自分で納得できました。
順番に想いを重ねっていったようなやわらかい壁。
オーシャンジャスパー
ジャスパーっぽい石を見つけた。オーシャン(海)で。
どことなくオーシャンジャスパーの柄に見えなくもないやわらかい壁。
あの頃、遙か。
石拾いに夢中な娘を待つ母は、どうやって暇をやりすごしているのだろうと思っていた。1時間半にわたって一人にして悪かったかなってちょーっとだけ思っていた。
わたしを待つ母は浜辺に座って、わたしが歩いてくる方とは逆の海をみていた。
母が、動いた。
写真を撮りだす。
いまの母がみている海と、母が小さい頃にみていた海。
用宗の海は、変わらないのか変わっているのか。
母にはどんな風にみえていたのだろうか。
母を用宗の海へ連れてきてよかったなと思った。
(車で連れてきてもらったのはわたしの方なんですけど)
海の写真を撮る母の姿から描いたやわらかい壁。
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