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福島の個性あふれる食材とともに、料理から会津の魅力を発信

「ふくしまおこしびとPlus」ではふくしまの地域づくりに関するキーパーソンや関係人口の方に、福島の魅力や想いをお話いただきます

◤山門夢実さん(やまかど ゆめみ)さんプロフィール◢
 
2016年、福島市にある「食堂ヒトト」の立ち上げに従事。マクロビオティックを学びながら、料理教室などを開催。2020年、会津若松市内に「食堂kontsh」をオープン。出産を機に退職し、料理監修、ホットケーキミックスの製造、イベント出店などを行っている。

料理人を目指したきっかけを教えてください

東京でサプリメント販売の仕事をするなかで、日々忙しくお仕事をされているいるお客様に対し、健康維持のアドバイスを探しているうちにどんどん食への関心が高くなっていきました。
さらに、東京ではまだ珍しいオーガニックのレストランや発酵、マクロビティック、ローフードなどに興味を持ち、その世界に感動して、独学で学びはじめたことがきっかけです。

福島の食材の魅力を教えてください

福島の野菜は寒暖差による“引き締まり”があり、関西方面の野菜との違いを感じるといいます。さらに、厳しい環境下で試行錯誤し栽培した農家さんの工夫の数々も実感したそうです。
 
人参ひとつとっても、見た目も、不揃いで可愛らしい人参、美しく整った人参。味も、すっきりした味わいの人参、複雑で様々な味がする人参など、『美味しい』の中にも個性があって、作った人の人柄と野菜を合わせると似ている点が多く、面白いです。この野菜たちを食べる一口には、人柄も詰まっています、人柄も詰まっています。

震災後、東京と福島を行き来しながら、会津若松市で食のイベントを月に1度開催していました。
その時に繋がったのが、10年来のお付き合いが続く有機農家さんです。

現在子育てと仕事を両立しての活動をされていますが、今後の展望などがあれば教えてください

子育て中のお料理は、どうしても効率的を優先にしてしまい、早くて手軽なものに、となりがち。「本当はじっくり丁寧に時間をかけて料理を作ってあげたい!」と、もどかしい気持ちにもなります。

そんな時に、今まで出会ってきた農家さんのお野菜が手に入ると、さっと炒める、蒸すというシンプルな調理法で最高に美味しい一品になると実感することがあります。
さらにお味噌や醤油、梅干し、麹から生まれる調味料(玉ねぎ麹、にんにく麹など)といった、昔ながらの発酵調味料を自分で仕込んでおくと、それを使うだけで美味しい。美味しいだけで、心のもどかしさも少しずつ中和されていくような気がします。

現在、子育てもまだまだ落ち着かず、うんともすんともいかない日もありますが、そんなときでも台所はどーんと構えて、元気に家族が暮らしていけるコックピットとして存在しています。そんな思いを共有できる料理教室を始められたらいいなぁと思っています。
今まで出会ってきた農家さんのお野菜、父が最近始めた畑のもの、作ってきた調味料など、のんびりとした「福島で会津で暮らすリズム」で食を楽しんでいけることを活動を通じてお伝えしていきたいです。

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