#297 その仕事に心はあるか
現代の戦争
仕事が心を亡くしはじめたのは、1973年ごろ。
第一次石油ショックの頃といいます。
戦争用語の「戦略」や「戦略」などがビジネスの世界で使われるようになったのはこの時代からといわれます。
1991年にははじめてのビジネススクールが開設。現代における軍事教育のはじまりですね。
物質的な豊かさが増す中で、精神的な豊かさを見失うきっかけのひとつかもしれません。
志のない組織は、いかに優秀な人たちがいたとしても、本当に大切なことが何なのかわからないままに働くことになります。
そういえば、キングダムという漫画がビジネスマンにとても人気ですね!
キングダムは厳しい世界を描いておりますが、
現代と重なる部分も感じるんでしょうかね。
精神に異常をきたしている人が増えている
ぼくは、障がいのある方に関わる仕事をしはじめて約10年になります。
とりわけ精神障がいのある方に関する制度の整備が10年前に比べ、グッと進んでいるように思います。
制度整備が進む理由...。
必要とする人が増えているということ。
つまり、精神障がいのある方が増えているからです。
ビジネスが戦場になった
後天的な障がいといえば。
戦時中は身体障がい者でした。
戦争で手足をなくした人々のために、身体障害者基本法は生まれました。
第二次世界大戦から80年弱、日本で戦争がないこと、少子高齢化や医学の進歩により身体に障がいのある方が減少しています。
一方、ビジネスが戦場になった昨今、精神障がい者が増えています。
障がいのある方々の採用のお仕事をさせていただく中で、精神を病んだ経験について聞かせていただくことがあります。
多くは、仕事でパワハラにあった、過重労働によって精神を病んだ、といいます。
きっと仕事している間は、それが過酷な状況なのだということを感じづらいんだと思うんです。
キングダムの主人公、信は、”戦場“が“戦場”であることに疑問を持ちません。
それと同じなんじゃないかと。
心を亡くさないために
”忙しい“は、心を亡くすと書きますね。
“現代の戦争”によって心を亡くす人たちが増えている中で、いかに精神的な豊かさを持ち続けるか?
大事だなあと思います。
ワークライフバランスということばをあまり聞かなくなってしまいました。
最近、コロナ禍あたりからでしょうか
ワークライフインテグレーション
ワークアズライフ
ということばを聞くようになってきました。
そんな状況だからこそあえて問いかけたい。
ちゃんと帰っていますか?
友人・家族とコミュニケーションはとっていますか?
余暇は充実していますか?
寝れていますか?
3食食べていますか?
心の豊かさを大切にしていきたいものです!
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