感受性と親しくなる人物の特徴の話

海を見て「気持ち良い」と言ったり,絵画を見て「美しい」と言う人よりも,花を見て「花を見て綺麗だと感じるのはなんでだと思う?」と思ったり,人混みで「人が沢山いると孤独だと感じるのはなんでだと思う?」と思ったり,あるいはそれを実際に口に出す人の方が,個人的に惹かれてしまうのはなぜか.という話をしていた.

ここに挙げたのは本当に単純な例だが,多分前者はRPGに登場する村人Aの目線で,後者は主人公目線だから,なんだと思う.あくまで自分は操作しているキャラクターであり,そういった自分を俯瞰して見たときの自分の感情を,1つ外側から感じている.メタ認知の層がわかりやすく一枚違う.

もちろん私だって前者みたいに振る舞うこともあるけど,どちらかというと後者の考え方がべったりと張り付いていて,そしていつも自分に似た仲間を探しているんだと思う.昨日は飲みながらそういう話をしていた.

後者のタイプ(主人公目線)の人は「あの時のあの人とこういう会話があって、そのとき私はこう感じたが、それはおそらく私の内面に○○の考え方があったからであって、そもそも相手がああ言ったのは、我々の関係はおそらく××に根ざしていたからであり………」という,あくまで自分を登場人物として見ているかのような会話をする.そういう思考の癖に対して,人間らしさのようなものを強く感じてしまい,その人と一緒にいたくなってしまうのだろうと思う.


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