かなえたい夢 ~発達障害を抱える自分だからこそ、届けられる笑顔がある~
私は、ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如・多動症)という特性を抱えながら、「着ぐるみ」を通じて地域や人々に笑顔を届ける活動を行っています。地元や観光地でのグリーティング、パフォーマンス、動画制作を通じて、地域に少しでも貢献したいという思いで日々取り組んでいます。
長(リーダー)と友人と自分とパートナーと、主役となるワグーちゃんとスティちゃんの小規模団体で活動しています。
ただ、正直に言えば、この活動は簡単なものではありません。特性ゆえのコミュニケーションの難しさや誤解が原因で、すれ違いや衝突が生まれることも少なくありませんでした。
活動を続ける中で、理不尽な出来事に直面したこともありました。あるイベントに関する話で、相手が詳細を曖昧なまま進めたため、自分で問い合わせをせざるを得ない状況になりました。その結果、「常識がない」と批判された上、「苦手な人がいるから関わりたくない」と言われてしまったのです。
しかし、やり取りを知るメンバーやAIのChatGPTから「相手が詳細を伝えず、勝手に話を進めて終わらせようとしたのが問題で、あなたの行動は間違っていない」と指摘された時、大きな救いを感じました。この経験を通じて、相手の態度に左右されず、自分の信念を貫くことの大切さを学びました。
それでも「笑顔」を届けたい
そんな失敗を経験してもなお、私が活動を続けられる理由があります。それは、自分の特性が人々に「笑顔」を届ける武器になり得ると信じているからです。
着ぐるみを通じて、普段は話しかけづらいと思われる相手とも自然に接することができる。「あなたの活動に励まされました」と言ってもらえる瞬間は、自分が存在していて良かったと思える瞬間でもあります。
ASDやADHDの特性ゆえに不器用で、相手の意図を汲み取るのが難しい私ですが、その分、一つ一つの行動に真心を込めることができます。「できることを積み重ねて、誰かの役に立ちたい」という気持ちは、特性を持つ自分だからこそ強い信念となっています。
かなえたい夢
私の夢は、「地域の人々と共に作る、持続可能な笑顔の場を築くこと」です。具体的には、着ぐるみを活かしたカフェやコミュニティスペースを作り、訪れる人が心の底から楽しめる空間を提供したい。そして、イベントや動画を通じて地域の魅力を広め、地元が誇りとなるような活動を続けたいと考えています。
夢の中核にあるのは「人とつながる」というテーマです。特性を持つ自分でも、人の役に立ち、人と共に未来を作れる。そんな場を作ることで、同じように特性を抱えた人々に希望を届けたいと願っています。
挑戦と未来
夢をかなえるために、いくつかの挑戦をしています。
コミュニケーションの見直し
過去の失敗を糧に、周囲との意思疎通を丁寧に行う努力をしています。特性による誤解を少しでも減らすため、事前の確認や説明を怠らないよう心がけています。動画制作の強化
私たちの活動を映像として記録し、SNSやYouTubeを通じて広めることで、地域の魅力を伝えると同時に、私自身の成長を見てもらいたいと考えています。地域イベントへの積極的な関与
着ぐるみという特別な存在を通じて、少しずつでも地域の方々との信頼関係を築いていきたいと考えています。
夢を叶えた未来
この夢が叶った未来には、特性を抱える人々が自信を持って社会と関わり、誰もが笑顔になれる世界があると信じています。私の活動を見て、「自分も何かを始めてみよう」と思ってくれる人が増えること。それが私の一番の願いです。
おわりに
特性があるからこそ生まれる苦しさは、時に夢の障害にもなります。けれど、それでも夢を諦めることはできません。ASDやADHDを抱える自分でも、人の役に立ち、社会に貢献できる。それを証明するために、これからも挑戦を続けます。