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季節を楽しもう 〈芒種〉

2021/06/05
今日は二十四節気のひとつ「芒種(ぼうしゅ)」です。「芒(のぎ)」はイネ科の植物の種子の先端にある針状の突起のことで、「芒種」は稲や麦などの「芒」のある穀類を植える時という意味です。昔は今よりも田植えの時期が遅く、芒種の頃に行っていたそうです。

芒種の頃は梅雨入りの時期と重なります。「梅雨」は梅の実が熟す頃に降る雨のことです。元々はじめじめしてカビ(黴)が生えやすいことから「黴雨(ばいう)」と呼ばれていたのを、実の時期である梅の字を当てて「梅雨(ばいう)」にしたという説があるようです。また、「つゆ」という読み方もしますが、こちらの由来は、梅の実が熟して「潰ゆ(ついゆ)」から、露にぬれて湿っぽい様子の「露けし」からなどの説があります。

七十二候では、螳螂生(かまきりしょうず)腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)梅子黄(うめのみきばむ)と表現されています。

旬のものには、アジ、鮎(あゆ)、びわ、さくらんぼなどがあります。花菖蒲が花の盛りを迎え、鮎釣りが解禁になると川には釣り人が並びます。

ふくろ猫はこの時期に梅干しや梅シロップを仕込んでいます。梅干しは“さしす梅”という、砂糖・塩・酢で漬ける方法で作り、梅干しだけでなく“さし酢”もお料理に使って楽しんでいます。他にもラッキョウを漬けたり、新生姜でガリやジンジャーシロップを作ったり、シソジュース作りなどなど季節の手仕事が沢山あります。皆さんも季節の手仕事を楽しんでみませんか?

〈梅シロップ&ジャムの作り方〉
梅はヘタを爪楊枝で取って水で洗い、水気をよく拭き取って凍らせます。その後、梅と氷砂糖を1:1の割合で交互に消毒した瓶に入れ、1日1回瓶を上下逆さにして混ぜ氷砂糖が溶けると出来上がりです。

シロップが出来上がったら、梅の実は取り出して種を取り、果肉に水とお好みの量の砂糖を加えて煮つめると梅ジャムの完成です。ブレンダーなどで潰すとなめらかなジャムになります。梅がシワシワで固く果肉が取りにくい時は、鍋に水を入れてシワシワの梅を煮ると柔らかくなります。


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