見出し画像

梟訳今鏡(序)

今鏡は「四鏡」として大鏡や増鏡と共に並び称される歴史物語です。1170年頃に成立したとされ、後一条天皇から高倉天皇までの13代、146年(序文には143年とある)の歴史を大鏡の構成を踏襲してえがいています。

その特徴としては芸能記事(特に和歌)を多く含んでいることが挙げられます。また、末法の世が到来し、絶望的な時代であったにも関わらず、全体的に前向きで、悲観的な記事がほとんど見られないところなども今鏡の個性と言えるでしょう。

そんな今鏡の魅力を伝えるため(ついでに私個人のメモ代わりとするため)に今鏡の超訳を不定期で投稿していきたいと思います。できるかぎり原典に近く、わかりにくい箇所や解釈が必要となってくるところなどを私なりに、マイルドにしてお届けできたらと考えています。

底本とするのは、吉川弘文館『校訂増補 国史大系 第二十一巻下』
それを笠間書院『今鏡全注釈』や古語辞典等を参考にしつつ、分かりやすく楽しんで読めるように訳していきます。
素人のため、誤りも多くあると思いますが、その場合は指摘して頂けると幸いです。

この記事が参加している募集

古典がすき