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「海馬/脳は疲れない」を読んで4 30歳以降に伸びる能力

人の脳は、30歳を過ぎる頃から独特の働きをするようになる。
というのも、つながりを発見する能力が非常に伸びるのだそうだ。

例えれば、英語のうまい人はフランス語の上達も早い、ソフトボールがうまい人は野球の上達が早い、という具合に。

前に学習したことを生かせる能力、一見関係のないようなもの同士を以前自分が発見したものに近いつながりを感じる能力が、30歳を超えると飛躍的に伸びる。

脳の研究の中で、20代が終わるころにまで、脳の編成はだいぶ落ち着いてくる。それまでは作ったり壊したりを繰り返しで、脳は再編成されながら柔軟に動く。
そして30歳を超えると、ワインが熟成していくような落ち着きが出てきて、すでに構築したネットワークをどんどん密にしていく時期に入る。

なので推理力は大人の方が断然優れている。
若い時にはつながりを発見できる能力が狭いのだが、年を取っていくにつれてつながりを発見できる範囲が広がり、その範囲は30歳を超えたところで飛躍的に増える。

よく丸暗記をする能力は子供の方が優れている。だから20歳を超えたらもう脳は鍛えられないという考え方がある。しかしそうではなく、
「何歳になってもそこから頭をうまく使えるかどうかが勝負」という事のようだ。

30歳まではとにかくいろんなことにチャレンジしてさまざまな経験、知識を詰め込む。
そして30歳を超えたあたりからは「つながり」を意識していく。

そうすることでより人生に深みが増し、人生の面白さを感じるかもしれない。

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