見出し画像

「日本再興戦略」を読んで 13 自動運転技術によりタクシーを安く使えるようになる

自動翻訳と同じくらい我々の生活や仕事を大きく変えるのが、ロボティクスと自動運転でしょう。

自動運転を体感してみてよく感じるのは、
一度自動化してしまうと、次に誰か人間に運転してもらう事がばかばかしいと思うようになる
ということです。サービスを伴わない車の職業運転手は、昔のエレベーターガールのような存在に近くなるでしょう。

もしタクシーが自動運転になったら、手紙がEメールになった時のように、ものすごく頻繁に自動運転タクシーを使うようになるはずです。

今でも、大物芸能人の中には都内に住まずに、葉山や鎌倉の方に住んでいる人もいます。都会から離れた豪邸に住むのは、迎えの車が来たり、運転手付きの自動車を持っていたりすれば遠くても移動の苦痛があまりないからでしょう。自動運転が始まって、移動コストがどんどん安くなると、こうしたライフスタイルが普通の人にも広がっていきます。

しかも、自動運転での移動は快適です。完全な自動運転が実現すれば、最適な経路を選んでくれますので渋滞のストレスなく移動できます。
日曜日の朝に都心部でタクシーに乗るとスイスイと走れて気持ちいいですが、自動運転になれば毎日がそれくらいスムーズに移動できるようになるはずです。

特にインパクトがあるのはトラックや物流の自動運転です。
自動運転になれば流通コストが劇的に下がりますし、交通事故も劇的に減ります。ですから自動運転のテクノロジーというのは高齢化社会や人口減少に差し掛かった我々の社会のデザインには必要なのです。

今後自動運転が普及すれば家や土地、さらには今の「路線価」(不特定多数が通行する道路に面する宅地1平方メートル当たりの土地評価額の事)という概念もあまり意味がなくなってくるでしょう。
都心に住む意味が薄れて軽井沢、葉山、鎌倉などから通う人がますます増えて、地価がより上がるかもしれません。

飲食店などの立地も変わってくるかもしれません。今後、都心から離れた場所や交通の便が悪いところでも繁盛するような店が多く出てくるのではないでしょうか。

サポート、SNSなどでシェア、スキやフォロー、コメント、なんでも嬉しいです。ありがとうございます!