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「日本再興戦略」を読んで 4 日本にはカーストが向いている(インドに学ぶカーストの考え方)

カーストというと悪いイメージがあると思いますが、インド人にとっては必ずしも悪ではありません。インド人に「カーストってあなたにとって何なの?」と聞くと、多くの人が「カーストは幸福の一つの形」と答えてくれます。

なぜカーストが幸福につながるのか。
それはカーストがあると、職業選択の自由はない反面、ある意味の安定は得られるからです。

生まれたときからどういう層の人と結婚するのかが分かっているし、誰と結婚するかもだいたい分かっている。また、未来において自分の子供が自分と同じ職業を得ているだろうと分かるからです。

それが保証されている、ということは実は「自由がなく不幸」ではなく、安心なのです。
とくにインドは政権や経済政策が不安定なので職業が人々の安定の土台になっています。

仕事と聞くと、我々は専門性の分化された仕事を考えてしまいますが、カーストのいう仕事はもっと広い意味を持っています。

カーストの仕事にはトイレのドアを開ける仕事があります。
そういう人に「トイレが自動ドアになったらどうするの?」と聞くと「自動ドアを設置する会社に勤める」と言うそうです。

同じように、トイレでティッシュを売る人も、トイレがウォシュレットになったらそれをメンテナンスする仕事に就くのだと言います。
つまり、機械ができることの外側にある仕事をつねに手掛けていて、臨機応変に対応できるのです。


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