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母娘がゆく。大晦日、横浜へ♪《旅日記》前編

皆さん、あけましておめでとうございます♪私は記事でも触れていましたが、大晦日は実家のある横浜に1泊2日という強行スケジュールで行ってきました。人生で初めての母娘2人旅です。結婚以来、大晦日に実家に出向くことも、両親に会うこともなかったので、こちらも初めてのことです。その様子を前編、中編、後編に分けて記事にしますので、読んでもらえたら嬉しいです。それでは2023年、最初のnoteです。

【大晦日に帰省するその理由は?】今回は旅というより、帰省です。かれこれずっと体調の芳しくない母から『冬休み、来れないかな?顔が見たい』と少し前に電話で言われたことがきっかけで、心が動かされ、決めました。元々、春休みに帰省予定だったのですが、その前に一目だけでも会っておいた方が良さそう…そんな直感が働いたことも大きな理由です。前に帰省したのは、コロナ前です。その後も何度か帰省を考えたことはありましたが、タイミングが合わなかったりで、ずっと、『もう少ししたらね』と先延ばしにしていました。以前、記事にも書きましたが、母は昨年2月に泣きながら電話をしてきて以来、波はありますが、ずっと体調が悪いままです。体力だけでなく、認知能力にも異常が出ており、もう、私が知る昔の母ではないことは、父や姉からの情報で分かります。そのため、今回は母のお見舞いをすることが目的の旅です。あとは、普段、母の面倒を看ている父や、実家近くに住んでいて、母の様子を知らせてくれる姉家族にも会いたい気持ちがありました。

【いざ!羽田へ空の旅】大晦日の空の便は思っていたよりも、空いていて、前後もお隣も空席でした。娘は備え付けのモニターをちゃっちゃか操作すると、スペースシャワーTVを視聴し始めました。私はと言うと…。空の旅でのお楽しみは、そうです!雲を眺めることです。雲の上に居られるなんて、滅多にない機会ですから、見逃す訳にはいきません。

羽田空港が近づくに連れ、私は少し気分が高揚している自分に気付きました。(そうかぁ。私、嬉しいんだぁ)普段、実家と離れて暮らしていると、親や姉のピンチに駆けつけることの出来ないもどかしさがあります。それと同時に、私も『両親に子育ての面では頼れない…』と心に決めている所があり《実家、故郷》その辺りのワードを普段の生活ではあえて、削除というか封印して過ごしている、そんな感じです。ある人から見ると、とても冷たく、ドライな親子関係、或いは親不孝者に思えるかもしれません。でも、これは私だけかもしれませんが、『実家は(簡単には)頼れない』そう強く思っていないと、実家から離れての子育ては、乗り切れないような気がします。

『左手前方に富士山が見えます』アナウンスが入り、私の気持ちが更に上がったことは言うまでもありません。

『富士山だ~~!!』窓ごしに、遠く見える富士山は雪のベールをかぶり、とても美しいです。思わず、手を振る私。

『ねぇ、誰に手を振ってるの??』
『富士山!』
『何で友達感覚?』
娘に笑われましたが、我らがMt.FUJIは、日本人皆の友達というより、お母さん?もしくはお父さん?とにかく、特別な存在です。その富士山に、一年の締めの日に出会えるなんて…手を振らずにはいられませんよね。

羽田からは、リムジンバスで移動です。ベイブリッジみなとみらいの風景に、『やっぱり、綺麗だぁー』と感動しました。これほど長らく地元を離れて暮らしていると、もう、そこは私の街ではないんですよね。少し寂しい気持ちもありますが、その分、今は福岡が私の居る場所になっているので、相殺されていると言えるかな?私にとっては懐かしい思い出の詰まった景色も、娘にとっては目新しい風景のようです。横浜を好きになってくれたらいいな、と隣で目を輝かせる娘を見ながら思いました。

最寄り駅から、タクシーに乗り、ようやく実家に到着です。先ほどまでのキラキラした世界からは遠ざかりましたが、実家は港の見えない横浜なので、仕方ないですね・笑。ところが、ピンポーン~♪呼び鈴を鳴らしても、応答がありません!えっ?今日、帰るって言ってたよね??と焦りましたが、中に人の気配は感じます。仕方なく、玄関前から電話をすると、『おー!もう、着いたんだぁ。家の中?どこ?』と父の声が…。家の中だったら、怖いって!と心でツッコミましたが、どうやら呼び鈴が聞こえなかったようです…高齢世帯なので仕方ないですね…。(姉の話では、数日前に呼び鈴の音量を上げておいたとのこと…)

『来たよー!!』

私と娘が顔を出すと、そこには相変わらず元気な父(毎日のスポクラ生活の成果!)と、最後に会った時より、ずっとおばあちゃんになった母の姿がありました。想像はしていたけど、覚悟はしていたけど…それでも、これは現実です。この現実をちゃんと見るために、向き合うために、私はここに来たのだと、今一度、気持ちを引き締めました。
やっと。やっーと、会えたんだ。この時、今、ここに居ること、ここに来れたことに心から感謝しました。本当に急遽決めたことなので、このような大晦日になるなんて思ってもいなかったけど、動くことで未来は確実に変わっていくものだと感じました。

以前とは変わり果てた母の様子やこの状況に戸惑っているのでは?と娘の顔を伺うと、マスクをしていてもはっきり分かる位、優しい顔で祖父母に笑顔を向けていました。『おじいちゃん、おばあちゃん、お久しぶりです』やっぱり、この子には敵わないなぁと思いました。私があれこれと考えている間に、色んなことピョンと跳び越えていく感じはまさに、うさぎのようです。

久々の再会と今年一年を労い乾杯をしました。テレビでは紅白歌合戦が流れています。私は普段、テレビを見ない…と言うより、テレビなし生活が長いので、紅白歌合戦を生放送で見るのは何年ぶりでしょうか?母は予め、見たいアーティストリストを作成しており、それを嬉しそうに見せてくれました。少し硬い表情の母も《好きな人》について語る時は、まるで少女のような反応です。やっぱり、いくつになってもロマンスの心は必要ですね。ちなみにそのリストを見ると、そこには…。

・山内惠介さん・・・母にとってのプリンスだそうです・笑
・ゆず・・・北川悠仁さんが好き♡
福山雅治さん・・・永遠の王子様(プリンスとの違いは?)
羽生結弦さん・・・審査員席が映る度に、可愛い反応を見せていました

この他、母を観察していると、YOSHIKIさんにも食い入る視線を感じました。母の男性の好みが何となく分かった気がします。私とは全く違いますね・笑。

紅白歌合戦の醍醐味は、異世代で一緒に楽しむことだと思います。番組を見ながら、75歳の両親と12歳の娘のコメントを聞いているだけでも、面白かったです。

中編につづく♪今年最初のラッタッタ~⭐

次回もお楽しみにー。

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