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「年齢」より「環境・習慣」が影響する子どもの言葉遣い

先日の記事では、幼児のうちに身に付けたい「丁寧な言葉遣い」についてお話しました。今日はその続編です。では、実際にどのような言葉遣いが望ましいのでしょうか?その辺りをお話します。

お教室では「挨拶」「丁寧な言葉遣い」には特に気を配り、子どもに接するよう心掛けています。レッスンでの関わりを通じ、徐々に丁寧な言葉遣い、場に適した言葉の選び方が出来るようになってほしいと思っています。ちなみに、言葉遣いに関しては年齢はあまり関係しません。子どもの言葉遣いは年齢よりもむしろ、その子が置かれた「環境」や普段接する人たちの「言葉遣い」に影響を受けることが多いものです。お子さんの言葉遣いが気になるという方は今一度、最近のお子さんの置かれている環境や関わる人たちについて考えてみて下さい。

《実践》幼児のうちから身に付けたい丁寧な言葉遣い

○「ぼく」「私」・・・自分のことを「~ちゃん」あるいは呼び捨てで言う子どもは小学生以上でも多く見られますが、出来れば「ぼく」「私」と言えるようにしましょう

○「です」「ます」・・・「お願いします」「~歳です」など「です」「ます」を語尾に付けて話せると丁寧な印象が一気に上がります

○「何かお手伝い出来ることはありますか?」・・・これは小学生以上のお子さんの場合ですが、周囲の大人、「先生」や「親」などが何か作業をしている際に言えるといい言葉です。また、この言葉はお友達や兄弟、姉妹に「何か手伝うことある?」と優しい心を伝える言葉でもあります

○「~下さい」・・・何かをしてほしい時、とってほしい時など自分の欲求を伝えるときには「~して下さい」と言えるといいですね。ついつい家庭内など親しい間柄では「お茶!!」とか「コップ!」など「名詞」だけで伝わってしまうので、会話が雑になりがちです。家族内であっても「お茶!!」だけでなく、「お茶を下さい」又は「お茶、入れてほしいな」など相手を思い遣る言葉遣いを心がけましょう(これは我々親も同様に気を付けるべき所です)

○「~してもいいですか?」・・・相手に許可、許しを得る言葉も身に付けておきましょう。園や学校生活では「~したいけど、どうだろう?」と思うこともあると思います。そのような時に「~してもいいですか?」「~したいのですが、今してもいいですか?」などと一言、言葉にすることで会話の幅がグンと上がります

上に挙げた言葉遣いはあくまで理想的なものですので、まだ幼いお子さんがすぐに身に付けることは難しいとは思います。しかし、言葉遣いは「習慣」です。「まだ幼いから出来ない」のではなく、「幼いうちだからこそ」抵抗無く身に付けることが出来るのです。*大人の言葉遣いを直す方が難しいですよね・・・。また、丁寧な言葉はいつでも、どこでも使う必要があるものではありません。仲の良いお友達と遊ぶとき、家族で話す時には当然、砕けた言葉遣いになることでしょう。このことは私達大人も同じです。ただし、特定の「場所」や「人」と接する際には「丁寧な言葉遣い」が出来るようになるといいと思います。幼い子どもにとって、場所に適した言葉遣いや振る舞いは難しいと思われるかもしれませんが、子ども達の適応力の高さを侮ってはいけません。子ども達は周囲の雰囲気や自分の置かれている立場を良く理解しているので、練習といっては少し辺ですが「経験」と「習慣」により、「場所」や「人」に応じた言葉遣いが出来るようになります。

☆園や学校、習い事の先生・病院のスタッフ・先生・お店のスタッフ・親戚や近所の方など☆

上記に挙げた「人」そして、その人達が居る「場所」に行った際にはいつもより「丁寧な言葉遣い」が出来るといいと思います。そして、言葉遣い同様、大切なことは「挨拶」です。「おはようございます」「こんにちは」「お願いします」「ありがとうございます」出会った時に笑顔を沿えて言えるようになるといいですね。「言葉遣い」は一夜で身に付くものではありません。日々の生活の中で養われていくものですので、お子さんへの言葉掛けなどで「意識」させることをして下さい。また、我々大人が正しく、丁寧な言葉遣いをすることで、子ども達のとなり、良きお手本になれるよう心掛けましょう。

使う言葉はその人を表します。言葉遣いで損をしてしまうこともあるので、発する言葉、選ぶ言葉に気を配れるよう、幼いうちから「習慣付け」「環境」を整えてほしいと思います。言葉は時に人や自身をも傷付けてしまう凶器となることがあり、扱い方には注意が必要です。言葉の上手な使い手となり、優しい言葉、綺麗な言葉、丁寧な言葉で周囲や自身を幸せに出来るようになってほしいと思います。丁寧な言葉遣いが自然と出来るということは強みであり、武器の一つです。その強み、武器を手に入れるためには、まずは多くの言葉に触れ、言葉の引き出し語彙力を増やすことが必要です。そのような言葉の力を促すレッスンを当教室では日々心掛け、行っています。

それでは、次回もお楽しみに。


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