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はじめてコウジと寝た日.2

ページを開いてくれてありがとうございます!
前回からのつづきです。

コウジとオコメ

それはまだコウジがコウジになる前。
わたしは蒸し器の前に立っていた。
さっちゃんちのおくどさんに火がくべられて、オコメが蒸されていた。
そう、お米。さっちゃんたちが育てたお米だ。

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娘のめいちゃんが慣れっこな手つきで木をくべる。齢3才。
最近マッチに火をつけるのが楽しいらしい(!)

日常から薪を使う暮らしをしてると、
ちっちゃくてもこんなに頼もしくなるんだな~とびっくりする。

と同時に、そんな家族がそばにいることがうれしくなる。
このうれしいは、"自分もこんな暮らしがつくれるかも"
という希望
だったりする。

プルプルの正体


蒸しあがるのを待つ間、「しゃけちゃんあそぼー!」とお姉ちゃんのはるちゃんが呼んでくれた。

「あっちにプルプルがあるよ!」
・・・プルプル・・・???

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それは、砂場の土にいい感じ~に水を混ぜてつくったものだった。
・・・すごくなつかしい!

わたしも幼稚園のころ、このちょうどいいプルプルしたものに、さらすな(さらさらの砂)をかけて、固めて、を繰り返して、”カタマリ”という名の小さなコブを地面につくってた。

何が楽しかったかわかんないけど、ピカピカの泥団子をつくるより、
カタマリをつくるほうがすきだった。笑

はるちゃんはこのプルプルを器によそって、
「はい、どうぞー!」ってプレゼントしてくれた♡
どうやらプリンらしい!

「いただきまーす!」って食べようとしたら、
「あ、ちょっとまってぇーーーーー!!」
とストップがかかる。

はるちゃんは走って、近くに生えてるミントを摘んできてくれた。
それから、「これもきれいでいいねぇ」と
花びら、赤い実、青い実も添えられて、ようやく完成!

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こどもの手にかかれば、なんでも遊び。
なんでも作れちゃう。
色鉛筆だけじゃない自然の色を見て、
魅かれて、想像して、思うがままに楽しめる。

ここにまた、わたしの中の"上山についてきてよかったな"がひとつ増えた。

いざ、オープン!

かわいいはるちゃんと遊んでる間に、
蒸し器から湯気がでて、お米のい~い香りがする。
ごはんになる前の、芯がとれた状態。
この状態で引き上げて、いよいよコウジになるまでの
カウントダウンがはじまる…!

のですが、続きはまたあした。
次は麹とはなんぞ?っておはなしも書いていきたいと思います。


つづく

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