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開田高原で、500円飲み放題のかまくら居酒屋と無限すんき

「木曽のかまくらまつりに行こう」

そう誘われて2017年の冬に初めて行って、それから毎年旅行に行くことになった開田高原。

最初は木曽?かまくら?とピンと来なかったけど、ワカサギ釣りや乗馬に釣られて行ってみたら、めちゃくちゃ楽しすぎて、そのあと毎年通うきっかけになった最初の旅行の記録です。

(過去記事の内容プラスその後の旅行の追記です)

木曽に到着

木曽まで来ると……

雪だー!!

っていうか、ちょリスだ!!

滑り台だ!!!


ワイワイ氷上ワカサギ釣り

初日のお昼の予定は氷上ワカサギ釣りです!わーい!!

前に群馬でワカサギ釣りをした時は、氷に穴をあけるドリルを貸してくれるところがあったけど今回はどうするんだろう~?と思っていたら、長野在住の友人からまさかの一言。

「ドリルは買った」

頼もしいお言葉。そして釣り竿は今から買うらしい。

駅の近くの釣り具店は、何故かインコと食器と釣り具が一緒に売られていました。
道具を揃えて自然湖へ。
ちなみに天気めちゃくちゃ良くて、着てきたヒートテックを脱ぎました。

6人のパーティーである私たちは適当に陣取って、さっそく氷に穴を開けます。

餌であるちっこい虫をハサミで切って針につけて垂らす…そして待つ…釣れない。

でかい虫もあるからそのエキスでおびき寄せよう!1匹釣れた!その穴貸せ!とかワイワイしていると、知らないおじさんおばさんが近づいてきて写真を撮られました。

熟練の方々はテント張って釣ってますが、私たちは地べた

ほほえましい観光客の様子だったのかな…。
おじさんたちは次々やってきて、キャッキャ言いながら氷に穴を開け出す始末。

俺たちのドリルだぞ。

俺たちのドリルで穴をあける知らないおじさんと、それを撮影する知らないおじさんを眺めながら引き続きワカサギを求めます。
なかなか釣れなかったのですが、ポジションチェンジを経て無事フィーッシュ。

平均1人1匹くらいの結果でした。

めちゃくちゃ釣れてそうな人のところに教えを請いに行ったりしたんだけど、あんまりワイワイしすぎたら駄目みたい。確かに私らもワイワイしてたけど、知らないおじさんが…。

釣れたワカサギちゃんたちは、持ってきたフリーザーバッグに氷と一緒に入れて持ち帰り(賢い!)

かまくらまつり

夕方からはメインイベント「かまくらまつり」へ。

旅行メンバーの1人がずっと「かまくら居酒屋行くぞ!」とゴリ押ししていて、何のことかさっぱり、そういうお店があるのかしらと思っていたら……

こういうことでした!
かまくらまつり会場の一角に登場したこちらの「居酒屋」

入る時に500円払えば、地酒やら焼酎やらワインやら飲み放題。
しかも入退場自由。

そんなことがあっていいんですか!?

そして私たちはここで「すんき」という食べ物に出会います。

赤カブの葉を、塩で漬けるのではなく乳酸菌発酵させた木曽地方に伝わる伝統的な保存食だそうです。

この「すんき」も食べ放題。

なんだここは!

開田高原に向かっている途中で「こんなところまでヨソから人来ないんじゃない?」「地元の人ばっかりちゃうかな~」「俺ら行ったらめちゃくちゃ歓迎されたりして」とか言ってたんですけど、その冗談だった想像は現実に。

皆さんが次々「飲んでるか?」「屋台でピザ買ってきたからこれも食べ!」と色んなものをくれるんです。

イノシシ汁が出てきたり…

しかも私ハンドルキーパーだったので飲めないんです~と言うと暖かいチャイをくれたり、スタッフ用のお弁当をくれたり…。

そして無限に出てくるすんき。

さらには「ワカサギ釣ってきたの!?火あるから揚げてあげる!」と言ってくれて、火はあるけどフライパンがないとわかると「公民館から持ってきて!」と手配してくれたり、え、私たちの想像を越える歓迎なんですけど!!

お酒もすすんで(私は飲んでないけど)、男性陣は青年部のメンバーと盛り上がり「来年も絶対やるから来いよ!」と熱く約束を交わし、私はワカサギ揚げてくれたおばちゃんが神奈川からの移住者だと聞いて驚いたり。

あ!あと、関西から来ていた遊びにおばちゃんたちのパワーがすごかった!

旅行が好きで、木曽には氷柱を見に来たらしいんだけど、結構行きあたりばったり上等って言ってて「宿とか取れなかったらどうするんですか」って聞いたら「車中泊や!」って言われてビビりました。

大人になったら車中泊とかしたらあかんと思ってたわ。

バリバリロックやん!!

他にも望遠鏡で夜空の観察ができたり、キャンドルが並べられていて雰囲気抜群だったり。

地元の人たちの優しさに包まれて、かまくらまつりを大満喫。

帰る時に「はい!」とまたすんきを1人1袋。
私だけ4袋頂きました。

帰り道にバリロックおばちゃんたちが言っていた氷柱を見て

宿に帰った私たちを待っていたのは……

すんき。

宿のサービスでお夜食に出してくれました。

とうじ蕎麦

翌朝、朝食にももちろんすんき。すんきは味噌汁にしても美味しいらしい。
せせらぎの四季(四季と書いて『とき』と読む)という天然温泉に立ち寄り、

化粧したての私の顔よ……

昼食のために「そば処 信州露しな」へ。
そこのメニューに「とうじそば」なる聞き慣れない蕎麦が。
長野人にどんなものか聞くと「蕎麦のしゃぶしゃぶだよ」という答え。

せっかくだから注文してみて、出てきたのはこちら。

蕎麦を食べる分ずつ「とうじ籠」と呼ばれる柄のついた小さなザルに入れて、鍋の中のつゆにひたして暖めて食べるらしい。なるほど、だから「蕎麦のしゃぶしゃぶ」!

きのこやおあげやお肉が沢山入ったつゆは、甘めであつあつで幸せの味。
注文してない人たちもひとくちひとくち…と吸い寄せられるくらい、めちゃくちゃ美味しかったです。

雪の中で乗馬、木曽馬の里へ

お次は私の中でメインイベント「木曽馬の里」
この時点でかなり雪が降っていて、旅行メンバーの半分は乗り気じゃない様子。しかし、最終的に長野の子が発した「雪降ってる時に馬に乗るのがいいんだよ」という言葉でなんとか入場。

馬!馬!馬!ずんぐりむっくりした馬!!!

そして雪……

美しい風景すぎませんか……

ここでは木曽馬の引き馬乗馬体験ができるのです!
雪の積もる中の乗馬は、まるでここが長野じゃなくて北欧かどこかのような気分。

そうだよ、やっぱり雪の中乗るのがいいんだよ!!
(でも枝に積もった雪が落ちてきたりして、馬がびっくりして危ない時もあるらしい)

あと、なんか乗馬したらこんなのもらいました。

「何ですかこれ…」と聞くと

「馬これカードです」

あっ…あ…あ~…(察し)

こうやってまじまじと馬の顔を見比べるのも面白い。

繁殖牝馬のホープと牧場のアイドルか…。
アイドルは確かにアイドル顔してるなぁ…。

厩舎を見ることも出来て、何頭かカードに登場している馬さんにも会えました。

私は見事引き当てた種馬とご対面。

それぞれの目的を果たして、存分に楽しんだ木曽・開田高原旅行。
このあと、塩尻で山賊焼きを食べて帰路につきました。

開田高原は夏も良い

その次の年、約束通り私たちは再びかまくらまつりを訪れたのですが、すっかり仲良くなった地元の方にこう言われます。

「開田は夏もすっごくいいから!次は夏にもおいでよ!」

フットワーク軽薄な私たちはホイホイ夏にも訪れました。

めっちゃ良かったです。

滝でマイナスイオン浴びまくって、釣り堀でイワナ釣って、なんと仲良くなった方のお家で一緒にBBQさせてもらって、これまた楽しい夜を過ごさせてもらいました。

出してもらったとうもろこしがめっちゃくちゃ甘くて「これは何か特別な種類なんですか?」と聞くと、とうもろこしはもいですぐが一番甘いからだよって教えてもらいました。

本当にここでしか食べられない味じゃん……。

開田高原の自然とお酒と美味しいものと優しい人たちに魅了されて、すっかり常連になった私たち。

目新しいところに旅行に行くのもワクワクしますが、「いつもの」みたいな旅行もまた楽しいです。

ちなみに次の冬は常連すぎて準備から手伝いました。

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