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全部それでいきましょう!『先祖になろうよ』思い出話

私たちの代表曲『先祖になろうよ』がサブスク解禁されました!いぇ~い!

iTunesとかでも気軽に買えるようになったぜ!


『先祖になろうよ』は現体制になってから最初にリリースした曲で、2年半の間ずっと歌い続けているまぎれもない代表曲です。

本格的に再始動することに決めたものの、代表曲1曲しかなかった私たちは「まずは新曲だ」ということで作ってくれる人を探しました。

セルフプロデュースだと、よく「どうやって作ってくれる人を探してるんですか?」って聞かれるんですけど、先祖はTwitterで募集しました。

私は色々と深く考えがちで、それで2年くらいオタフクの表だった活動もストップしてたのもあるくらい。ちゃんと計画しなきゃ、ちゃんと考えなきゃと思ってしまうんですよね~。でも、そのせいで何も進まないことが多々あるので、この時はもうスピード重視。「もうTwitterで条件も提示して募集してみよう」でゴーしました。

そこで手を挙げてくれたのが、作曲ののせさん。

直接の繋がりはなかったのですが、私のとても信頼できる友人が知り合いだというのでお願いすることに。リプライでやりとりしていると、そこに参入してきたのが作詞の登山さん。

私は、登山さんがボーカルを務めるバンド『私の思い出』のファンだったので急にそんなオイシイ話が飛び出してきて大喜び。

それではお願いします、ということで制作がスタートしました。


『先祖になろうよ』の歌詞は「あなたの顔が可愛いのも、人よりちょっとラッキーなのも、素敵な人たちに囲まれているのも、それってご先祖様がくれたアドバンテージなんじゃない?」という問いかけが元になっています(オタフクガールズ通販ページ他、曲紹介文より抜粋)。

制作はこの時から始まったんだけど、この先祖話はもっと前で、あるライブのあとに登山さんと喋っていた時に「こうだと思うんですよね~」と聞いた話。まじなんじゃそりゃって話だと思うんですけど、ってか、この曲を聴いた全員がそう思ってるかもしれないんですけど、そういう話をしたんです。オールナイトイベントの時だから真夜中だか明け方のメトロで。

今見返したら制作スタートの半年前でした。

この時から始まっているわけです。


それでは打ち合わせをしましょう、と私たちと作詞作曲のお2人と4人で梅田の喫茶店で集合しました。

この時に私たちがどういう活動をしているか、これからしていくのか、アイドルとはどういうものだと思うか、というのを話し合いました。

その時にミッチャンが「私は結婚相手を探すためにアイドルをしています」と私も初耳の理由を言った時はびっくりしたなぁ。

それから、のせさんからいくつかサンプルを頂いて、登山さんから詩を頂いて楽曲が完成。レコーディングものせさんにして頂きました。


曲が出来上がったら、CDで売りたいぞ、ということで急ピッチでジャケ写撮影。

このジャケ写のイメージについてもよく突っ込まれがちなんですけど、これは多分(多分!?)打ち合わせの時に、アイドルとは処女性が……とか、吐息が……とか(ライブでは歌ってませんが、一番と二番の間に「Ah~」があるだろ?あれだよ)言ってたので、何となく私たちの中に浮かんでいたのは『モーニング娘。』さんでした。

そのはずなんだけど、別にモー娘。のジャケ写を見てもこういうのって全然ないんですよね。どこからのイメージだよ、もう。

とにかく何となくセクシー路線だ!ということに決まり、衣装もお金かけないように手持ちで何か使えるものは……と考えたら丁度2人ともいわゆる「彼シャツ」っていうデカいシャツを所持していたのでそれでいこう、と。

そして撮影場所、これは私の部屋です。

私の部屋の中にある、日ごろは上着をひっかけたりバスタオルを干したりする突っ張り棒に暗幕をかけて背景にして撮影しました。

撮影者は近所に住むこじまくん。

Mac持ってきてもらってその場でジャケ写のタイトルを入れてもらったり、歌詞カードのデザインもやってもらってその場で入稿しました。

彼にはその後、イベントのフライヤーもお願いしたんですけど、ジャケ写の時もフライヤーの時も「文字入れるだけでいいから今やって!」という無茶苦茶かつデザイン性を求めない発注の仕方をしすぎて「もうオタフクさんの仕事は受けません」と言われました。すみません。


そしてライブパフォーマンスはあの通り。

「そりゃお墓持ちたいっしょ」と2人の気持ちは即一致し、ホームセンターでスポンジを買いました。


そうやって出来上がった『先祖になろうよ』は私たちを色んなところに運んでくれました。

『南波一海のアイドル三十六房』をきっかけに南波さんに気に入ってもらって、NHK-FMのヒャダインさんの番組で流してもらえたり、Youtubeきっかけで全く面識のない熊本のバンドマンの間で流行ってたり、MV撮影をそれぞれの地元でやってミッチャンのラーメン屋さんにはバカでかいサイン描かせてもらったし、ライブに伊賀出身の人が来てくれたこともありました。


三十六房で「曲も歌詞もジャケットも全部バラバラで統一性がないのが面白い」というようなことを言ってもらったのですが、その理由は今まで書いた通りです。

行きあたりばったり、色んな人の手を借りてこの曲は作られました。

まぁ、オタフクガールズというもの自体そういう感じなんですけどね。

最初は私の思いつきで、それに至る経緯も色々あって、そこから声をかけてくれた作家さん、そして一緒に番組に出させて頂いた諸先輩方、作曲の方、ダンス教えてくれた同期、何だったらあの時頭ごなしにバカにしたり叩いたりしなかった人みんなに感謝。

それから今の形はやっぱりまおちゃん、ゆかちゃん。演出の目標にしてるバンドの方々、小道具作成のアドバイスくれるファンの方、色んな要素がごちゃ混ぜになって私たちを形成してるからこんなことになってます。


悪く言えばブレブレこの上無いのですが、前述の通りどうしてもちゃんと考えてしまうとストップしてしまう性分で。

ひとまず『先祖になろうよ』に関してだけは、この形で良かったじゃん!と胸を張って言えます。

是非みなさま聴いてくださいませ。



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