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情報無し!探り探りのインドカレー食べ放題

大体いつでもカレーが食べたい。

だけど誰かと一緒にいて成り行きでカレーを食べることになることはそれほどない。その分、そういう時の記憶は色濃く残る。

友人と知らない街を散歩する遊びをしている時にインドカレー屋さんにふらりと入るとバカでかいナンが出てきて(最近はもうナンはバカでかいものとして認識しているけど)食べきれずに見つめていたら、店員さんがおもむろにアルミホイルに包んで「モッテカエレ?モッテカエレ?」と優しく渡されたこと、地元でお正月に同級生と遊んでいて「1月2日から開いてるようなご飯屋さんって伊賀にあるんだろうか」と車でふらふらしていたらインドカレー屋さんがばっちり営業していて吸い込まれたこと。

いや、インドカレー屋さんの思い出ばかりじゃないんだけど、インドカレー屋さんってどこにでもあってすごいよね。


というわけで、先日またそんなタイミングが訪れた。

この日、いつもはインドカレーの提案を断る友人が珍しくインドカレーを食べたいと言った。『孤独のグルメ』の影響で、無性に食べたいんだとか。

そこで、ナマステタージマハルのディナーバイキングを協議にかけた。

前からこのお店が食べ放題をやっていることは知っていて、ずっと一人で協議に協議を重ねていた。

インドディナーバイキング2500円。

2500円……このお店はランチだと数百円からインドカレーとバカでかいナンのセットが食べられる。肉系のおかずを付けたとしても1000円以内。それが2500円……。

「ここランチも量多いからカレー以外のおかず系がどれくらい食べられるかわからないし、バイキングメニューにチーズナンが無いんだよなぁ」と呟くと、「チーズナンを食べるから普段食べきれないんじゃない?」と返答がきた。

「なるほど」

今日行かないと、これから先も私はこの文字だけのメニュー画像を見て吟味し続けるだろう。
一度行って、有りか無しか見極めないといけないのだ。
そして、そのチャンスは今日しかない。インドカレー食べ放題に行ってもいいよ、という人が今後現れる可能性というのはかなり低い。



悩みに悩んでやってきました(毎度のこと)。

注文をとりにきたお姉さんに、やや緊張ぎみに「ディナーバイキングで」と告げる。

まずはファーストオーダーから。
メニュー表には写真や説明はなく、グランドメニューと照らし合わせながら想像して頼んでいく。
カレーの種類は7種類。
おそらくインドカレーについては友人より私の方が造詣が深いだろうから、リードして頼ませて頂く。バターチキンカレー、キーマーカレー、ほうれん草とじゃがいものカレー。野菜と肉をバランスよく、そしてキーマだけ中辛にして変化をつけてみた。

おかず類はとりあえずタンドリーチキンを頼んだ。2個で1セットらしい。それからサモサ。

そして私が一番「一度でいいから際限無く食べてみた~い!」と思っていたパパドを頼んだ。豆のせんべいで、箸休め的な感じでインドカレーのランチプレートを頼むと1枚だけついている薄いパリパリのアレである。ネットで通販を探したことが何度かあるくらいあれが好きだ。

そしてナン。プレーンナンとオニオンナンを選んだ。ライスという選択肢は捨てた。

一体それぞれどんなサイズ感で出てくるのか…


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カレーはがっつり一人前だった。見慣れた小さな銀のお椀ではなかった。
焼き立てのナンってどうしてこんなに美味しいんでしょう。油がすごい。
ちなみにオニオンナンがどんなもんかも分かっていなかったけど、みじん切りのたまねぎが挟み込まれたもので大変美味しい。

うん、キーマカレーを辛口にしたのは正解だった。
たまねぎの甘さとカレーの辛さが良いコントラスト。

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そして、タンドリーチキンはびっくりなことに鉄板に乗ってやってきた。
ランチでは冷たい銀の盆の上にいるイメージがあったけど、ジュウジュウ音をさせて堂々と鉄板に乗ってやってきたのだ。緑のペーストがついていた。

サモサ、メニューには「春巻き」と書かれていたが、カレー味の潰したジャガイモのパイ包みだった。思っていた2倍のサイズ。こっちには赤いペースとがついていた。


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パパドはちょっと辛いタイプだった。こういう普段はひとつしか付いてない付け合わせ的なものをモリモリ食べられるっていうのが食べ放題の良さだと思うんですよ。


滑り出しはなかなか好調。
ちょっとずつおかずを増やしていこう。
次はシシカバブはとフィッシュティカも追加。

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やったぞ!思っていたよりシシカバブのサイズが小さかった!
これまでシシカバブについて何も考えたことなかったけど、タンドリーチキンと並ぶと、私はどうやらシシカバブの方が好きみたいだった。
「こういう形状の肉が好きなのかもしれない」と呟いた。
つくねも好きだ。

フィッシュティカはカレーの味がする白魚フライで、こんなん絶対好きでしょ、という味だった。お弁当に入れて欲しい。


普通にこの時点で丁度満腹だった。

でも、せっかくの機会だから普段頼まないものも頼んでみたい。それに、あとちょっと食べたい気もする。

というわけで、ずっと気になっていたチョーミン。

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私の中でチョーミンというのは「スパイス焼きそば」として認識していて、実際にお店で食べたことは無かった。初めて食べるチョーミンに期待を膨らませる。

これがすごかった。

あ、これは私たちのようなバカが好きな味だ……とすぐ分かった。

誤解を恐れずに詳細な味の説明をすると、日清の焼きそばにカレー粉をまぶした味がした。スパイスが効いているんだけど、その下地にソースの味がする。しかもそのソース、結構甘め。最近食べた…あ、琵琶湖のBBQで食べきれずに二次会の宅飲みで作って食べて全員「こんな美味しかったっけ…」ってなった日清の袋焼きそばが頭によぎった。


正直、インドカレー食べ放題は一度行って終わりかな、と思っていた。意外なことにもう次の日には「また行きたい」となっていた。まさかのラーメン二郎的ポジション。

カレーは裏切らないし、カレー味のものは何でも美味しい。





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