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子どもの姉妹げんかから自分の過去と向き合った話

こんにちは!福みゆです。

※お断り
この記事には私の過去の兄弟げんかの描写が含まれるため
人によっては気分を害するかも知れません。

今日一日を楽しく過ごしたい方はどうか
ここからブラウザバックでお戻りください。

先日、こんな記事を書きました。

姉妹げんかと傾向と対策

私は8歳と5歳の娘がおります。
喧嘩するほど仲が良いという言葉のように、仲良くしている時間と同じくらい喧嘩もする姉妹。

口げんかなら可愛いものですが、叩く、蹴る…とにかく口より手が出る。
上の子が下の子に手を出した時は、もう黙っていられません。

でも、そんな時彼女たちにどんな言葉をかけるか?
親がどんな対応をするかで彼女達の「常識」や「じぶん自身を大切にできるか」が決まってしまう事もあるので慎重にしなければならない…。

ワンオペ育児、頼れる大人は自分しかいないという状況での姉妹げんかへの対応…精神的に追い詰められた私がやっと辿り着いた答えをここに記しておこうと思います。


お風呂でお湯ぶっかけ事件


次女は最近、腹が立った時くちぐせのように

「ばか!汚い!」

と言うようになったのですが





その日は、お風呂で長女が次女に
そんな感じの事を言われカッとなり、
次女の顔にお湯を浴びせる…
という流れの喧嘩になりました。






お湯が鼻に入ったと次女は大泣き…








自分の方が力が強いクセに
弱い子をいじめるなんて…!!









それを見た私も冷静でいられなくなり、
更に、次女に再び癇に障る事を言われた長女が
また次女にお湯を浴びせようとしていたので
その前に私が先回りして長女の顔にお湯を浴びせるという事態になってしまいました。








…以前、夫が娘を叩いた時、
「子どもを叩くことについてどう思ってるの?」

と聞いたら

「叩かれたら痛いという事は、自分が叩かれないとわからないから実際に叩いて分からせているんだ」

という事を言っていて






私はその考えには賛同できない。

力の強い大人が力の弱い子どもを叩くなんて!
自分はそんな事絶対やらない。
と心に決めていたのに、








お風呂にいる時の私は、
お湯を浴びせられた次女がどんな気持ちなのか
長女にわからせないとダメだと思って
自分が長女に代わりにお湯を浴びせてしまい、




自分が一番やりたくなかった事を
自分がやってしまう




という事態になってしまいました。





そんな時に頼りにしているのがyoutube。


このままではいけない…!
本気でこの問題に取り組まなければ…!


と思った私は「兄弟げんか」で検索。
するとこんな動画が見つかりました。

福田とも花さん
【兄弟喧嘩に悩む本当の原因】







兄弟喧嘩に悩むママ達に福田さんが問いかけているのは






喧嘩している子どもたちを見た時、
「自分がどんな親だから…(…この子達は喧嘩するのだ…)」
と思うか。







「お姉ちゃんなんだから妹に優しくしなさい!」
…とは口にださないように…
…自分の常識を押し付けないようにはしているものの、



やっぱり心の中では「上の子は下の子に優しくするべき」
という「自分の常識」の型に私は子ども達を
はめてしまっていたかもしれない。







「もしかしたら下の子は、
上の子からいじめられていると思っていないかもしれない」



福田さんのこの言葉も心にガツンと来ました。





確かに…!








次女が「自分が長女からいじめられてる」

…と思ってるとは絶対には言い切れない。







その根底には
「下の子をいじめるな」
という私の想いがあることに
気が付くことができました。





そう思ってしまうのは
過去の出来事が原因になっているとのこと。







私自身は上に兄がいて
「妹」という立場で育ってきました。

兄弟げんかの時、
自分がしてほしかった事ってなんだろう。
それを思い出してみる事にしました。






福みゆ人生史上最大の兄弟喧嘩

私は3つ上の兄がいます。

けんかの原因、その時の情景など今でもはっきり覚えています。





中学生の時…携帯電話を持っていました。
これは平成元年生まれの中学時代からすると
この歳でケータイを持っているのは40人のクラスのうち1~2人と少数派でした。



「ケータイ欲しい」とは一言も言っていなかったのですが、



中学1年生になった私に父が勝手に買ってきてくれました。
上の子だけにケータイを買い与えるのはかわいそうだと思ったのか…?
新しいもの好きだった父からの”時代の最先端に触れて欲しい”という思いからか…?



どちらにせよ兄からは
「何で中1のくせにケータイ持ってんだよ。」
と恨みっぽく言われていました。



オレが欲しくて欲しくてしょうがないけど
我慢して我慢して
親にお願いしてやっと手に入れたものを、
なんでコイツはこんな簡単に手に入れているんだ。
腹立たしい。
兄は多分そう思っていたと思います。




そして、中学ではパソコンの授業があり、
パソコンの授業が始まる前の休み時間は
自由にパソコンを触っていい時間でした。




友達と動画サイトでドラえもんのパクリ動画を見て爆笑したり、
Yahooきっずという子供向けサイトでゲームをしたりして楽しんでいました。





そんなある日、
パソコンに詳しい友人が
「これ、面白いよ」と言って
どこかのチャット掲示板を教えてくれました。





そこは今思うと2ちゃんねるのような
掲示板でした。
みた事もあったこともない人と知り合って文字で会話できる…

中学生の私にとってはとてもエキサイティングな遊びでした。






そしてチャットの世界を冒険していくうちに2つか3つ年上の
男性と何度もチャットするようになり、仲良くなりました。

「オレとメールしない?俺のメアドは…」
と彼のメールアドレスがかかれていました。








私はお兄ちゃんがもう一人出来たような感覚で嬉しくなり、
好奇心から、「彼の事をもっと知りたい」そう思い
メールアドレスをノートの端っこを破いてメモしました。






家に帰ってからそのメールアドレスに送ってみると、
本当に返事が返ってきて
それからは学校のパソコンではなく
自分のケータイで彼とやり取りをするようになりました。








何日かはお互いの趣味の話や住んでいる場所の話などたわいもない話題で
やり取りをしていました。







しかし…
ある時から裸の画像や局部の画像などが毎日送られてくるようになりました。

「え!?なにこれ!?気持ち悪っ!」

そのメールは削除したのですが、
一日に何度も写メが送られてくる。

気持ちが悪いので送られてくるたび逐一削除して、
返事も送らず無視していたら、
数日で彼からのメールは来なくなりました。





これで一件落着。



かのように思えたのですが…







兄と私はたまにインターネットからダウンロードした面白画像や自分で撮った写メ等、
ケータイの中の画像を見せ合う事がありました。
お互い変な画像見せては二人で爆笑したりしていました。






そしてある時…事件が起こったのです。
兄が私に向けたケータイ画面にうつっていたのは…
削除したはずのメールに添付されていたエロ画像…!!







これはどういうことかと言うと、
画像付きのメールがケータイに送られてきた時点で、
添付画像が画像フォルダに保存されるようになっており、






メールを消しても、画像は削除されず、しっかりと残ってしまっていたのでした。
しかしそんな事は知らないケータイ初心者、女子中学生の私。









え??なんで??消したはずなのに?????
全身の血の気が引き、絶句しました。

「うわっ!何この画像?ねーーおかんーー美幸がエロい画像見てるーーー!!」







と、でかい声で言ったのです。

私はパニック状態になり、
「違うから!!」しか言えませんでした。






兄には誤解されたまま。
母からは何も言われませんでしたが
きっと不審に思われているだろうな…。

自分の部屋のベッドにうつ伏せになって落ち込みました。






こんなはずじゃなかったのに…

兄、ムカつく~!!
おめぇが悪いんだろうが!!!
おめぇが勝手に見て勘違いしたんだろうが!!
なんで母にも言いふらすのよ!?!?









ムカムカ・イライラ・悔しい私は
うつ伏せのまま衝動的にこんなメールを兄に送りました。







「なんか勘違いしてるみたいだけどあのエロ画像は勝手に送られてきて
私んお知らないうちにフォルダに保存されてただけだからね。
いっとくけどアンタだってエロ本持ってるの知ってるからね。
そんで両親が年老いても私は面倒見ないから。アンタよろしくね。」







こんな感じのメールを…
兄の神経を逆なでするようなメールを送ってしまったのです。






翌日、兄の逆鱗に触れているとも知らずのんきに脱衣所の鏡の前で髪の毛を縛っていました。
そして、リビングに移動し兄とすれ違った瞬間…

「ゴン!!」

!?!?!?

自分の頭がそばにあった卓球台に直撃しました。
兄とすれ違いざまに、
私の頭が兄の手によって打ち付けられたのです。





それからは
「あのメールなんだよっ!!」
「お前調子のってんじゃねえぞ!!!」
とか叫びながら、





朝食の卵焼きやお弁当の残りの茹でたブロッコリーや
納豆やみそ汁がのっている
ちゃぶ台をひっくり返して…プンスカ自宅を出ていきました。







父も母もその場にいましたが、私にも兄にも何も言わず…
何が起こったのか理解できない様子で数秒、呆然と立ち尽くした後に
こぼれたみそ汁、ひっくり返った納豆のパック、散らばったたまごやき…
を静かに拾いはじめました







うーん…こう改めて文章化してみると
「本当にあった愉快な話」に投稿できそうなくらいよくできた話だ笑







じゃあ、その時私はどうして欲しかったの?


・父に兄を叱って欲しかった。
・力の弱い妹(私)に暴力を奮った兄をケチョンケチョンのプーにしてやってほしかった。
(自分のメールの事は棚に上げ。笑)
・母には「何してんの!!」と兄に言って、私のところに駆け寄り、
大丈夫?とぶつけた頭をなでて欲しかった。
・「何があったの?」と私の話をきいて欲しかった。





これを現在私に起こっている事に転換してみると

・力の強いものが力の弱いものに暴力(叩く・蹴る等)
を奮っていたら強く叱らないといけないと思っている
(けどそれをやっても兄弟げんかが減る訳じゃないと知っているので理想と現実のギャップにモヤモヤ)
・喧嘩が起こった時に、よしよししてあげたり、
話を聞いてあげないといけないと思っているけど
その分他の作業が遅れる事にモヤモヤ


こんな感情からケンカを見た時に
「モヤッ」「ザワッ」
が起こっていたのだと気付きました。



それからは、兄弟げんかを見ても以前よりは重く受け止めなくて済んだり
感情が波立ちが少なくなったように思います。




そして、次のアクションとしては、
けんかが起こった時に、娘2人はどうして欲しいと思っているのかを
今度聞いてみようと思います。



娘達が大人になって母親になった時に、
私と同じような悲しみを受け継いで繰り返さないために。





ここまでお読みいただきありがとうございました!

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