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台湾見聞録2018/9/7〜8(ありがとう台湾の巻)

旅の終わりの機内には、いつも寂しさが付き纏うもの。

何気ない台湾でのワンシーンが、ふと脳裏に蘇る。

台北の人混み、台中の夜景、高雄の小籠包、新竹の海。
聳えるビル群、広大な山林、路地裏の犬、台湾の人々。 

何事もなく、航空券を手に、機内に搭乗。無事帰国することが何よりなのだけれど。

台湾に「もうちょっと居て」と言われているような旅。

この感情を言葉に乗せるには、日本語ですら、あまりにも表現に欠けてしまう。

けれど備忘録として、表現してはやはり言語に縋るしかないので、この2日間の台湾見聞録をまとめていきたいと思う。(2018/9/8 飛行機内の手記にて)

2018/9/7

遂に海外インターンの業務最終日がやってきてしまいました。台中ホテルからの景色もこれで見納め。

光陰矢の如し。あっという間の台湾生活でした。まずは、時間を割いてまで愚学の要望に応えて下さったインターン先企業の皆様に感謝感謝の雨霰を送りたい所存です。

朝の食堂にて。ラジオ体操を済ませて、業務開始。台湾の人は予想以上にイキイキとラジオ体操をやります。溌剌とした笑顔に溢れるオジサンとかいて、こちらも楽しくなってきます。

最後の業務は生産管理系統。生産管理の流れについて図面や素材を使ってレクチャー頂きました。素材って触るとなんかワクワクしませんか?ワクワクするんですよ。

その後、最後の弁当を頂き、

美味しく完食いたしました。袋にスープが入って届けられたのは吃驚でしたが。

ちなみにタピオカジュースの差し入れ付き。本場のタピオカジュースは量が500mlで100円くらいと、タピオカ女子が狂喜乱舞する最強コスパでした。

食堂で流れる日本のニュース。日本が気にかかります。早く帰りたいという気持ちもありつつ、名残惜しいという複雑な感情。「田舎に泊まろう」の別れのシーンの感情に近いものが込み上げてきます。

昼食後は、今回の海外インターンのまとめとして総経理の方に総評を頂き、遂にお別れ。

今回の海外インターンを振り返ってみると、本当に様々な業務を経験させてもらい、日本の日常では出来ないような経験を沢山沢山させて頂きました。

充実した時間をありがとうございました。

別れを告げ、台中駅から台北駅へ。車内にて、たまたま席のとなりで日本語を勉強している台湾の方に遭遇。

隣の方が勉強していた日本語テキスト「みんなの日本語」を元に、その場で仲良くなりました。

台湾の方はホントに日本語勉強熱心。そして初対面から打ち解けるまでがホントに早いんです。

台北駅からはタクシーでホテルまで移動。

ですが、ここでアクシデントが!!!

タクシーにカメラ(GoPro)を置いてきてしまうという失態…_| ̄|○

海外インターンが終わり、気が抜けていた自分を戒めつつ、どうすれば良いかを必死に考えます。

海外なので、戻ってこないことも覚悟しつつ、台湾の奇跡を信じて足掻きます。


当時の検索履歴を見ると分かる通り、とにかくネットで解決策を探しまくり、頼りになりそうな電話番号には掛けまくっていくことにしました。

警察から観光局から日本人会まで。様々な選択肢の中で、中国語版は元より英語も流暢に喋ることが出来ず、撃沈することもありましたが、乗車券に書いてあった電話番号から、無事に乗車タクシーを特定することに成功。

電話先に日本語を扱える方がいたのと、レシートをとってあったことが幸いしました。あとは、タクシーのプレート番号を覚えていれば完璧でしたね。

兎にも角にも、そんなこんなでタクシーの運転手さんには、その日の夜の内にホテルに来て頂きGoProを受け取ることが出来ました。

戻ってこないことを覚悟してただけに、台湾の方の優しさを超絶に感じた一夜でした。台湾の方には恩が山積みです。

その運転手の方には名刺をもらい、LINEの申請をして今でもメッセージのやり取りをしています。次に台北に来た時は、必ずあの運転手さんを予約したいと思います。

お互い、中国語と日本語が喋れないために、会話は英語でのたどたどしいコミュニケーション。でも、そこには「仲良くなりたい」という気持ちが溢れていました。

言語の壁を超える、友愛心の大切さ。

それを台湾の方から学ぶ一夜でした。

本当にありがとうございました。非常感謝你。

2018/9/8

台湾最終日。13:30のフライトに備えて、ホテルで快眠。

ホテルにて朝食。味のバリエーションも多くて大満足のホテルクオリティでした。

タクシーに乗って台北市を散策。束の間の自由時間を満喫します。

まずは有名どころ、龍山寺へ。

1738年に建立された台湾最古の寺。地元の方の厚い信仰があり、観光客にも人気な、随一の文化的スポットです。

中国宮殿式廟宇建築の趣を感じながら、寺内を散策。皆さん、「南無阿弥」をひたすらに唱え続けております。

お土産を買い、ブラリと周辺を散策。やはり下町だけあって路地裏も含め風情が強い。灰色の匂い。大好物。

松山の文化施設に立ち寄ったら、ゴジラ展やってたりと、日本の文化も彼方此方に見られました。

他にも、台湾のイラストレーターの方の即売会みたいなものを開催してたので急遽参戦。

イラストレーターの方が似顔絵サービスやってたので書いてもらうことに。

ちなみにそれがこれ。ヒゲしっかり剃っておいた方が良かったかもしれない。

空港へ移動。ちょっとボロいタクシーに乗ったらさっきまでのタクシー代の1.5倍くらい、ふんだくられました。

ボロいタクシーには注意が必要です。

お昼は松山空港にて。冷やし中華的なやつを食べました。美味い!

空港で大量にお土産も買いました。松山空港はコンパクトながら、飲食店も土産店も揃ってるので、フライトまで時間が余ったら早めに来て空港内を散策するのもオススメです。

さよなら台湾。束の間の雲上旅行を楽しみます。

最高。

無事、羽田空港に到着。

その日の夜は都内の友人宅に宿泊。

よき海外インターンとなりました。

本当に台湾の人には多くの支えをもらい、充実した1週間を過ごすことが出来ました。

中でもタクシーに忘れ物をしたのに、2時間で戻ってきた「台湾の奇跡9.7(勝手に命名)」は忘れられません。

台湾に出来た恩はまたいずれ、返したいと思います。

ですが、実家に帰った時に父に「今、台湾の思い出で一番強烈に残っている思い出は?即座に答えて!」って言われた時に「臭豆腐」と答えてしまったレベルに臭豆腐はヤバいので気をつけてください。

ありがとう、台湾。また逢う日まで。


台湾見聞録2018 〜完〜



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