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アリオ上田を2万円で楽しみ尽くしてみた 〜地方ショッピングモール見聞録〜

地方ショッピングモール。

それは開発の象徴であり、地方で暮らす人々にとって無くてはならない存在。

私はこれまで、地域独自の商店街や寂れていくデパートに焦点を当てることが多かったように思う。

以前、長野市民としてイトーヨーカドーの最終日に観察録を記した時に痛感したことがある。

「なぜ、閉店の決まっていない頃の見聞録は記さなかったのだろう…!!」

無くなることが決まって初めて、当たり前のようにあった景色を愛おしく感じるようになる。人間の哀しき性(さが)よ。

という訳で今夏は、移り住んだ長野県上田市にある元気もりもりなショッピングモール「アリオ上田」を観察しつつ、そこにある醍醐味を全力で楽しんでみることにした。

上田駅から徒歩6分。長野県内 第3の都、上田随一のショッピングモール「アリオ上田」

これまでは今にも店を畳みそうな食堂に優先的にお金を使う私だったけれど、結果としてショッピングモールの趣きを味わずに生きてきたのかもしれない。

これはいい機会だ。そう思い切って、軍資金として2万円をアリオ上田だけで使えるプレミアム商品券に投じることにした。

2万円で2万4千円分になるプレミアム商品券。こういうのはショッピングモールだからこそできることだ。お得うれし〜

もう後戻りはできない。結果として、このプレミアム商品券を片手に6月から7月は毎週末アリオ上田に通うことになった。プレ商の引力よ。

以下、そんな日々から得られたアリオ上田の魅力と考現学、そして個人的な楽しみログを幾つかの項目に分けて紹介してみたい。

グルメ

まず語るべきはグルメだ。人間が持つ三大欲求の一角であり、全世代に貫通するグルメ集客力がアリオ上田にはある。

和洋中、軒並み食への欲望が詰まっている

スターバックス、サーティワン、丸亀製麺…全国的に有名なチェーン店はもちろん、アリオ上田ならではの店舗が意外と多かったことに驚いた。

おなじみ丸亀製麺。チェーンパワーを感じるコスパ
信州発祥蕎麦チェーンの小木曽製粉所もある。信州グルメの山賊焼きオプションも。

その中でも、実はローカル色が隠れていた店舗もあった。例えばブーランジェリー横浜。名前とは裏腹に本社は長野市。信州産にもこだわっている。

信濃あんぱん
中はあんこがギッシリ
おしりみたいなパンもあった

チェーンに潜むローカルならでは要素。オシャレさに隠れたユーモア。そんな隠れた一面を見つけ出すのも楽しい。

スムージーチェーンのKARINとのコラボも良し

そんな視点で、あらゆる店舗を観察して食い歩いてみた中で是非もう一店舗ご紹介してみたい。それが「東京とんかつあげは」。

7月のオススメ 梅おろしロースカツ定食1280円

実はここもチェーンに見せかけたローカル店で、信州産の豚にこだわっている。ホームページで確認するまでは完全にチェーンだと思っていた。

更にありがたいのが、なんと定食は御飯・しじみ汁・キャベツ・香の物がおかわり自由という要素!空腹時のコスパは丸亀製麺を上回る。

かつまぶし丼も人生初ここで食べたけど美味しかった

こんな訳で、チェーンからローカル、小腹から空腹まで満たせる死角のないグルメ布陣がアリオ上田には揃っていた。道理で飯時は混むはずだ。

ファッション

人間が暮らすのに必要なのは衣食住。流石にアリオ上田には住めないので、残る一角のファッション事情を続いて観察してみたい。

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