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どうぶっ壊れるか、何をぶっ壊すか

先日、友人Aと話していて、共通の友人Bの話題になった。

Bはちょっと前にとあることがきっかけで大きな骨折をして入院していて、
先日やっと退院してきた人物である。

Bに会ったという友人Aは
「太ってたよ〜、こんな」
とおなかの前で手を前方にまん丸く動かして
「ベッドにいなきゃいけないって、枠にはめられるとああなるんだね」
と納得したように言う。

たしかに、Bは落ち着きがないと言うかなんというか
いつもずっと動いているようなところがあって、
例えば渋滞にはまるのも嫌で(止まることになるから)
混んでいる大通りに出会した際には
細い裏道を駆使しても遠回りしてでも走り続ける、
みたいなチョイスをするタイプ。

その選択が到着時間になんらいい影響を与えなくても、だ。

私のイメージでは、マグロ。
常に泳ぎ続けていないと鰓が閉じて窒息してしまうがため、止まることのない魚、マグロ。
Bはそんなイメージなのだ。

常にそうしてエネルギーを消費し尽くしているからなのか、
Bは背がとても高く、そしてとても細い、
なんならひょろっとと表現してもいいくらいの細身の人物。
それが、ボーンと「太った」と言うのだから、
やっぱり普段動き続けることで消費していたエネルギーは相当のものだったのだろうと感じた。

で、Aの「ベッドという枠にはめられると」の言葉でふと思ったのが、
『ああ、もしかしたらBは土星がぶっ壊れているのかもな』ということ。

土星は課題や人生のテーマのようなものを扱う星だけれど、
その人にとっての枠だったり、ある種のルールのようなものも取り扱っている。

普段はその枠がぶっ壊れているから、
あちこちあちこちはみ出しながらやっているBだけれど、
今回は骨折という致し方ない理由で「ベッドという枠」の中でしばらく暮らさなければならず、
結果的に「いつものBらしくない」姿に変貌した、と捉えることができる。

そこでBのネイタルホロスコープ(生まれた時の星の配置図)を作成してみたところ、やっぱり、な具合で
土星の真向かいに木星と海王星が鎮座していた。
しかも太陽と月が絡む風のグランドトラインまで持っている。

ああ、これか、
止まることなく忙しなく動き続け、
枠にハマらず、
なんなら車を運転するときには車線をよくはみ出す、
そして過去にお酒についての手痛い記憶があって、今はもう絶対に飲まない、
という性質の説明がつく。

車線をはみ出さずに走る、という土星のルールが
海王星ですっかり溶かされて
車線、とか、枠というものが
消失しているのが本来のBの性質なのだ。

今回は「ベッドという枠」に収まっているしかなくて
本来のBらしさをいい意味でも悪い意味でも発揮できなかった。
結果的に分かりやすく体重が増えた姿(太った)が現れた、ということ。

この土星がぶっ壊れている、
すなわち枠やルールにハマらないということがどういうことかというと…。

「現代社会における良さ」を基準に考えると
枠にハマらず既成概念をぶっ壊していける、とか
常識にとらわれずクリエイティブに物事を創造できる、
なんて風に使えるエネルギーであるわけで。

ただし
いざ使い方を(現代社会で生きていくという観点において)間違えると、
常識は守れない、ルールも無視、
好き勝手にやって寝言のような夢ばかり語る、
みたいな評価になりかねないわけだ。

西洋占星術、やっぱりすごいな。
今までのBの様子が、あれこれと説明がつく。
納得の帰着だ。

これは自覚が薄いと(そしてBは薄いだろうことがホロスコープに現れている)
本人もどう扱えばいいかわからず困難を感じることもあるから、
Bとしてはつらいところでもあるかもしれない。
今まで仕事でBにイラっとすることもあったけれど
これからはもうちょっと大らかな目で見ることにしよう。
だって、これ、結構扱いが大変だろうと思うもの。

まあ
扱える技量があるからこそ、もしくはそれを磨くために
今世はこの配置で生まれたとも言えるわけだけれど。

この枠をはみ出していく性質、
昨年選挙期間中の「道交法違反」、
そして他にも幾多もの法律違反で名を売った某元都議会議員さんも
Bよりパワフルにお持ちだったと記憶している。

どうぶっ壊すか、
何をぶっ壊すか。

世の中にある
「凝り固まった思考」とか
「現状維持という名の同調圧力」なんかに
このエネルギーを投入できると、
きっとその人は後世に語り継がれるような何かを遺す。
だけれどそうではない方に使うと、
不名誉な何かとなって残ってしまうかも。

結構なパンチのあるエネルギー、
同じだけパワフルに内包しているのだから。
だからこそ
意識的に「どこへ向けて出力するか」を考えるのが
大切なのだろうと
そんなことを思うのだ。


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