〝存在しない映画〟映画『えぇ、彼女は斧を持っていました』(2020)
※この映画は実在しません。〝ない映画〟です。
『三日前の犬』でラ・スペツィア映画祭の金狒々賞(グランプリ)を獲得したダグラス・ムーア監督の新作!
キャリーの生涯を時系列をバラバラに描いているのでちょっと難しいところもあるんですが…、猛女という印象のキャリーの多面的な人間性が伝わってとにかく最初から最後まで面白かった!
なんと言っても主演のミシェル・オーモンドの演技が素晴らしくて、
酒瓶を割るシーンもちょっと楽しそうというか、活動のためだけじゃなくちょっと自分のストレス発散もあるんじゃない?と思わせるような、複雑で人間的な表情でした。
元夫役のサスキア・ベルカドのアル中演技も凄まじかった…。『北極VS南極 どっちも寒い』で潜水艦の艦長を演じてた人!全然違うので最後まで気づきませんでした…。
キャリー・ネイションは実在の人物であり、エピソードも事実ですが、この映画はありません。。
彼女を描いた1分間のサイレント短編映画『Kansas Saloon Smashers』(1901)や ブロードウェイミュージカル『Carry Nation』(1932)はありますが 長編映画は存在しません。
共感しづらい破壊行動と現在に通じるフェミニズムの両面を描くと とても豊かで面白い映画になると思うのですが。
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