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コメディとスリラーのリズムとテンポが素晴らしい 韓国映画『高速道路家族』 ~映画イラスト~

高速道路家族(2022年製作の映画) 고속도로 가족Highway Family
上映日:2023年04月21日
製作国:韓国
上映時間:128分
監督 イ・サンムン
脚本 イ・サンムン
出演者 チョン・イル ラ・ミラン キム・スルギ ペク・ヒョンジン


■四コマ映画『高速道路家族』


https://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2935

ハングルver.→https://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2936



https://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2935


■コメディとスリラーのリズムとテンポが素晴らしい韓国映画クオリティ




ある貧困家庭が高速道路のパーキングエリアを転々としながら生活している様子からスタート。


確かにパーキングエリアには食べ物が売ってるしトイレもある。
テントを寝床にすればできそうな気がしてくるし、家族は楽しそうに暮らしている。


ただパーキングエリアにテントを張って寝泊まりするのは犯罪だし
金の調達の仕方は完全に犯罪。。
なので、同じパーキングエリアに長期滞在はできなくて転々とするしかない。


↑ここまでが起承転結の「起」ですね。
次の「承」で、彼らを定点観測する人物が登場します。
「パーキングエリアを転々としながら生活してる家族がいんの?なにそれ」と気づいた女性。


つまりやっと社会が彼らを発見したわけですね。
すると彼らのパーティーは終わるわけですが、
同時にそれは福祉という名の救いの手でもあるわけです。


次に起承転結の「転」。
どう転んでいくか、がこの映画の個性ですね。
単なる福祉の話では収まらないバイオレンススリラーになっていく(なんでだよ)。
ここが面白いですね。


で、「結」にもある工夫が。
切ない。。悲しい。。





■社会問題を提起するだけにとどまらないエンタメ




この余裕。韓国映画すごい。。
次回問題だからってじっとりジメジメぬるぬるやらない。。


楽しいピクニック映画にも見える導入から
考えられないバイオレンススリラーになっていく(改めてなんでだよ!)。


この豊かな映画の広がり。
ホントすごいなあ。。



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