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スパイの精神は真心? 映画『陸軍中野学校』

陸軍中野学校 1966年6月4日公開 96分 監督 増村保造 脚本 星川清司 出演 市川雷蔵 小川真由美 待田京介

『ONODA 一万夜を越えて』を観て、陸軍中野学校に興味が湧いたので。


この学校はスパイ養成学校。

小野田寛郎は静岡にのちに作られた「陸軍中野学校二俣分校」の出身とのこと。

小野田寛郎というモンスターがどのように成形されていったのか、
その一端が知りたくて観たのですが
ちょっっと肩透かしかな。。

だいぶエンタメ寄りですね。
生徒1人1人の苦悩などもちゃんと描かれているけど、
スパイグッズの紹介とか変装や女性の扱い
を学ぶ授業などちょっと「こういうの面白いでしょ〜」って雰囲気のシーンになっている。

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これが大ヒットしてシリーズ化。

おそらく007的なスパイ映画になってってさらにエンタメ化していったとのこと。

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観ながらメモしたもの

生徒「結婚も出世も諦めろということですか!?」

草薙中佐「戦争においてスパイがどれほど重大な役割を担うか諸君らも知っているはずだ!
優秀なスパイ1人は2万人の兵力に匹敵する!
諸君18人で日本陸軍の兵力は2倍になる!
将来日本が栄えるのも滅びるのも諸君の肩にかかっている!日本のため身を捨ててスパイになってくれ!」

生徒「支那か満州に送られて戦死するよりスパイの方が面白いかもわからんな」

政治経済外交問題の研究。
教官は大学教授だった。

スパイ養成の授業は面白い。
缶詰型の時限爆弾とか毒薬の入れ方とか隠しインクとか暗号解読とか。
女性に化けるために女形の俳優から女装の方法を学んだり、
紳士化けるために社交ダンスも学ぶ。
また女性を手懐けるために性行為も学ぶ(ちょっと面白いシーン)。

「スパイたるものいかなる拷問を受けても自白してはならん!
足を切られ腕を切られ舌を抜かれ目を抉られても耐え抜いて生き活動を続ける!
そこで今日は拷問の実習をやる。」
どんより。。。

生徒「国家のためとは言え物を盗み殺しさえするスパイは性に合いません」

草薙中佐「本当のスパイは犯罪者じゃない。スパイの根本精神は真だ。真心だ。」

真心って。。。

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