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死亡記事が好きな人におすすめの本3選

私は芸能人の誰と誰が熱愛中だとか、結婚したとか、不倫発覚だとか、離婚したとかいう記事にはまったく興味がないのですが、死亡記事はついつい読んでしまいます。年末になると「今年亡くなった方々」みたいな特集が組まれたりしますが、あれも全部見てしまいます。図書館で評伝のたぐいを手にすると、まず終わり近くのページを開いて死因を確認します。予想に反してご本人がまだ健在だったりすると、ちょっとがっかりします。小説を読んでいてラストページが(未完)となっていたような気持ちです。

これは死生観とかいった高尚な話でもなくまったく下世話な興味であって、ある意味不倫記事に食いつくよりたちが悪いのかもしれません。まあ私などは恋だの愛だのはもうあまりご縁がなさそうですが、死神さんには今後確実にお世話になる運命ですのでそうなるのも仕方ないことです。

そんなわけで、以下のような本も気になります。



ときどき脳内で「作家の死に方ランキング」などを妄想することもあります。
薔薇の棘が刺さった傷がもとで亡くなった詩人リルケは上位に入りそうですが、どうもこれは伝説のようで、公式な死因は白血病になっています(ただ白血病で免疫力が低下したところに薔薇の傷がとどめを刺した可能性もあるので、まったく嘘ではないのかもしれません)。
酔っぱらって飲み屋の階段から転落して亡くなった中島らもや、「私何だか死なないような気がするんですよ」と言いながら98歳で亡くなった宇野千代などもランクインしそうですね。

もちろん死ぬのにいいも悪いもありませんが、生前の作風や言動と矛盾しない、というのが評価基準です。
私のなかでは自殺した作家はランキングから除外しています。自殺は死亡時期や死因をかなりの程度自分の意志でコントロールしてしまえるので、八百長とまでは言いませんが評価するのはフェアでないと思うからです。



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