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チャンピオンシップのマウンドを知る男が1年間の苦悩を経て、チームの大黒柱へ


ワイラプインターンの森田です!

選手インタビュー企画、「 #ワイラプ博物館 」の第22回の記事執筆を担当させていただきます。

この連載では、博物館のように選手一人1人の歴史がわかる場になればと思います。そして読者の皆様は、この博物館でぜひ選手の魅力を発掘してください!

本日は、園田彪 選手のインタビューです。

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園田彪 (そのだ ひょう) 滋賀県出身 1999年11月6日生まれ
近江ボーイズ▷野洲高校


ー今回は、ケガを乗り越えローテーションの一角として活躍が期待される園田選手の野球人生を聞いていきたいと思います。よろしくお願いします!

園田:よろしくお願いします!


■ピッチャーとショートを兼任。滋賀県選抜にも選ばれた小中時代

ー野球をはじめたきっかけを教えてください!

園田:それが、全く覚えてないんですよね(笑) 親に聞いたら、自分で言い始めたらしいんですけど覚えてないですね(笑)


ーそうだったんですね(笑) 野球はいつ頃から本格的に始められたんですか?

園田:小学3年生から少年団に入りました。自分の学年の試合にはすぐ出してもらえたなぁっていうくらいの記憶しかないですね(笑)


ーなるほど、学年では主力だったんですね!チームの成績などは覚えてますか?

園田:チーム自体は滋賀県の自分の地区だったら、強かったかなと思いますね!優勝争いにはいつも絡んでました。

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(小学校時代)


ーその頃はポジションはどこだったんですか?

園田:主には、ピッチャーとショートがメインでしたね。小学生にしては肩が強かったので、ピッチャーをやれば球が速くて、三振がいっぱい取れるので楽しかったですね!


ーかなり主力選手だったんですね!中学時代の野球環境はどう選ばれましたか?

園田:高校野球で活躍することを目標にして、レベルが高いチームに行きたいと思い、近江ボーイズという硬式チームを選びました!


ー高校野球を見据えての進路選択だったんですね!チームの成績はいかがでしたか?

園田:僕たちの代は結構強かったですね!
県大会優勝もすることができましたし、春と秋には全国大会にも出場することができました。


ーさすがですね!個人的な活躍はあったんですか?

園田:3年の最後には滋賀県代表に選抜されました。基本はピッチャーとショートでしたね!
このときに京都選抜のチームと同じ宿舎だったんですが、ここで仲良くなったのが後にプロ入りする牧(丈一郎、現阪神)でした!


ー福井の啓新高校からプロ入りした牧選手ですね!
園田選手は長いことショートもやられてたんですね!

園田:むしろ僕は、毎日試合に出てバッティングできるのが好きだったので、ショートのほうがよかったですね(笑)高校ではピッチャーをやる気がなかったくらいです(笑)

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(ショートの方が楽しかったという中学時代)


ーそれは意外でした!高校選びについてお聞きしたいのですがどういう軸で高校を選ばれましたか?

園田:やはり、強いチームに行きたいという思いはありましたね。ありがたいことに、いくつか推薦をいただけました。その中で、ほぼ決まっていた高校があったのですが、寮生活に対して少し抵抗があって(笑)
そこで、家から通えるところで、僕が中3の頃に県で準優勝した野洲高校を選びました。

■野球人生の集大成と決めた高校野球。気づいたら…

ー入部当初の印象深い思い出はありますか?

園田:3年生がとても人数多くて、全員レベルが髙いなぁと感じたのは覚えてますね。
「この学校に入って間違いではなかったなぁ」と改めて思った瞬間でした。


ー素敵な先輩方だったんですね!野手を希望していたとお聞きしましたが、いつからピッチャーに専念されたんですか?

園田:始めの希望ポジションに就けるノックでは、ショートに入ってたんです。
ただ、ある日ピッチングをコーチに勧められ、その後からはもうピッチャーにされましたね(笑)。
それがはじめは嫌で、勝手にショートでノックも入ってたりしてたんですが、疲労も考慮されてピッチャーメインの外野なら兼任していいとのことで、ピッチャーと外野に落ち着きましたね。


ーなるほど、かなりショートにはこだわりがあったんですね(笑)ピッチャーはいつ頃から投げていたんですか?

園田:2年生から主戦で投げさせてもらってました。投げていない時も、外野手で2年から出してもらってました。


ー2年生から既にチームの主力だったんですね!高校時代の印象的な思い出はありますか?

園田:野球の思い出ではないんですけど、冬休みはバイトをするのが部の決まりだったことですかね(笑)


ーきつい冬練じゃなくてバイトなんですか!?

園田:変わってますよね(笑) 某コンビニエンスストアの、お菓子を製造する会社でバイトをしてました。あの頃にしては変わった経験をさせてもらったなと感じますね。


ーなるほど…。貴重な経験ですね!高校時代の成績も気になります!

園田:自分の3年間で言うと、2つ上はベスト4。1つ上は一回戦負けで、自分たちの代はベスト8でしたね。特にこの試合が印象的!っていう記憶はあまりないですね。

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(高校時代はエースとしてチームを牽引)


ーそうなんですね。練習がきつかったりして、嫌になったことはありませんでしたか?

園田:高校までは特に全くなかったです!そんなに深く考えてないからなのか、野球が結局好きだったのかどっちかは分からないですけどね(笑)


ーきっと野球が楽しかったんですね!(笑)次のステージはいつ頃から考えてましたか?

園田:就職活動が終わりかける頃ですかね。本当にギリギリです。
高校までで終わろうとずっと決めていたので、夏大が始まるまでは全く興味がなかったです。
大学や独立リーグからのお誘いはお断りさせてもらってたくらいですね。


ー就職活動を一度はされたんですか!?

園田:職場見学のようなものは数社行ってました。けどあまり心が動かなくて…
と同時にまた、野球やりたいなぁという思いが湧いてきて、監督に話に行きましたね。


ーえ、でも一度は断ってたんですよね?

園田:めっちゃ怒られました。もう遅い!って(笑)


ーそんな中で独立リーグに進んだ経緯が気になります。

園田:まず、大学進学という選択肢は、4年生のときしかドラフト指名がないという点に少し迷いを感じていました。
その中で独立リーグの存在を初めてきちんと知りましたが、1年目からNPBへ進むチャンスがあることで、一年一年勝負の感じがして燃えた部分がありました。

そして、ご縁があって声をかけていただいた福井の試合を見に行き魅力を感じて、入団を決めました。


ーそうだったんですね!その試合を観戦して、具体的にどんなところに惹かれたんですか?

園田:試合を見に行かせてもらった時に感じたレベルの高さですかね。ぶっちゃけそんなにレベル高くないやろって思っていた部分があったんですけど(笑)、予想以上にレベルが髙くてワクワクしました!


■酸いも甘いも経験した2年間。3年目にかける決意とは

ー地元を離れ、福井に行くことへの抵抗や不安はなかったですか?

園田:その時にはもう無かったですね。むしろ1人暮らししたいなぁと思っていたので、ちょうどよかったです(笑)


ー 一度は、卒業した野球でしたが、やるからにはやはりNPBは目指していたんですか?

園田:行くからには本気でやりたかったので、もちろんそこを目指してましたし、今も目標です。


ーそんな思いの中での1年目(2018シーズン)はいかがでしたか?

園田:先輩方のレベルの高さに圧倒されましたね。
特に、岩本さん(現オリックス)のボールの質に惚れてしまって(笑)。
色んなことを教えてもらいましたね。そんな僕の質問にもなんでも答えてくれて本当に優しい先輩でした。


ー貴重な出会いだったんですね!1年目は福井が地区優勝の年でしたが、園田さんもかなり投げられてましたよね?

園田:良い経験をたくさんさせてもらえましたが、打線のおかげでした(笑)。
僕が点を取られてもすぐに取り返してくれるので、楽な気持ちで投げることができました。1年目に7勝もさせてもらえたのも周囲に感謝ですね!


ー地区優勝後に迎えた群馬とのチャンピオンシップでも先発していますよね!やはり緊張されましたか?

園田:確か、最強打線に4点か5点くらい取られましたね。
めちゃめちゃ緊張しましけど、嫌な緊張ではなかったですね。投げさせてもらえることは楽しかったです!ただ、シーズンを通して自分の中の理想の球が投げられていないことはずっと引っかかってましたね。成績と経験以上に葛藤が多かったですね。

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(2018年は高卒1年目ルーキーながら先発の柱として7勝をマーク。CSのマウンドも経験した。)


ー貴重な経験の反面、悔しい部分もあったんですね…。2年目(2019シーズン)はいかがでしたか?

園田:最初は調子が良かったんです。分かりやすく、スピードがポンッと上がりました。
ただ、それに身体が耐えられなかったのか足のケガから始まり、肩をシーズン前にケガしてしまい納得のいかないシーズンとなってしまいました。


ーなるほど、投げたくても投げられない1年間だったんですね…。今季は3年目を迎えてケガの調子はどうですか?

園田:今は痛みは全くありません。いいボールを投げられているように思います。
ただ、反省を活かして投げすぎないように気をつけようと思います(笑)


ー開幕前の自粛期間はどのようにして過ごされていましたか?

園田:いつもお世話になっている整骨院でトレーニングや運動をしていました。
この時期の過ごし方で差がつくと思うからこそ、頑張れましたね。


ー今年の活躍を期待しちゃいます!最後にはなりますが、今年の目標をお聞かせください!

園田:1年間ローテを守り10勝以上することと、やはりNPBですね。
僕の魅力は投手としての総合力だと思っています。毎試合ゲームメイクできるピッチャーでありたいですね!
特に、初回から最終回まで、回の先頭バッターに丁寧に投げることが一番大事だと思います。この先頭打者への意識は、中学から一貫して意識していることではあるんですけど、より集中していきたいですね。


ーありがとうございます!特にこの瞬間に注目して欲しいところはありますか?

園田:投げていて、狙って奪った空振り三振が一番気持ちいいので、強いて言えばそこに注目してもらいたいなとおもいますね(笑)

ー先発ローテーションの一角としてフル回転が期待される園田投手の今季の活躍に注目です!

(文責: 球団インターン 森田健太郎)

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