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ゲームライターがポメラDM200への愛を語ってみた。

私には、愛すべきガジェットがあります。
その名も「ポメラDM200」

テキスト入力に特化した、なかなかニッチなデジタル文具です。
どれくらいニッチかというと、某大型電気店で「ポメラはありますか?」と
聞いたら「えっ、ポメラニアン・・・? いや、ペットはちょっと・・・・・・」
と、大丈夫かお前?みたいな目で見られるくらいニッチです。

ネットには接続できず、テキストを打つ以外何もできないこのガジェットが
令和の時代に本当に必要なのか?
私はただポメラニアン(※ポメラ愛用者の通称)になりたいだけじゃないのか?
どうして松岡修造が好みのタイプだといっても誰も共感してくれないのか?
イケメン×御曹司×プロのテニス選手という最強属性なのに??
と、かなり悩みました。

そして1年使ってみた結果ーー使えるかどうかは人による!!
という結論に至りましたので、
個人的に感じたポメラのメリット・デメリットをお伝えすると同時に、
買ったけど全然使ってない!という方に、隠れた魅力を知ってもらえたらなと思います。

よく言われているメリット・デメリット

ポメラのすきなところ
・シンプルでかっこいい
・PCより軽いため持ち運びが容易
・起動してすぐに文章を打ち込める
・キーボードが打ちやすい
・ネットに繋がらないから、誘惑に負けずに集中できる
ポメラのきらいなところ
・本体にめちゃくちゃ指紋が目立つ
・ネットに繋がらないため、1台では調べ物や納品ができない
・マウスがないためキーボードだけで全て操作しなければいけない

加えて、私が感じた大きなメリット・デメリットは以下の通りです。

ポメラの愛すべきところ
①比較機能
②頻繁に充電しなくてもいい
③アウトライン機能
ポメラの許せないところ
①Macbookにファイルを移すと、文字化けする
②無線LAN機能がスムーズに接続できない
③横幅が長いため小さい鞄には入らない


ポメラの愛すべきところ

①比較機能
シナリオの書き方は人によると思いますが、
私の場合はまずざっくりとしたあらすじと登場人物一覧、そして起承転結で細かく分けたプロットを書きます。
それを参照しながら本稿を書くスタイルを取っているのですが、
画面分割機能を使えば1つの画面で2つのファイルを並べて開くことができるため、とても便利です。

②頻繁に充電しなくてもいい
充電式バッテリーという点については賛否両論あるそうですが、
公式によると使用時間は約18時間なので、私の場合は少なくとも3日間はほとんど充電することなく作業できています。
実家に帰省するときも、充電器なしで持ち運べることが魅力です。
しかし新幹線で使うと死ぬほど酔う(個人差あり)

③アウトライン機能

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アウトライン機能を使えば、見出しをつけられる&見出しを選択して移動できるため、「マウスがないから、文章中の移動が不便!」といった悩みがある程度解決します。
シナリオや記事を書くときには特に、上図のように見出しを作っておけば文章がごちゃごちゃになることを防いでくれます。
日記を書くときにも、日付ごとに作れるので便利です!


ポメラの許せないところ

①Macbookにファイルを移すと、文字化けする
この現象は私だけ・・・・・・でしょうか?
今はSurfaceを使っているので問題なくファイルを開くことができますが、Mac時代は本当に不便でした。

②無線LAN機能にスムーズに接続できない
DM200の目玉となる機能のひとつに、無線LANを使用してテキストファイルをメールで送信できるというものがあります。
方法としては、まず無線LANにつなぎ、メールアカウントにログインし、
送付先のアドレスを打ち込むだけだったはずなのですが!!
まず別のデバイスからアカウントにログインし、セキュリティを弱に設定し、ポメラへの接続を許可して・・・・・・といった感じで、<i>全然スムーズじゃない。</i>
普通にケーブルをつないでファイルを移す方法が、一番楽です。

③横幅が長いため女性用の小さい鞄には入らない
なんだかんだ、これが一番デメリットに感じています。
私は出かけるときは、長財布とスマホとハンカチティッシュとリップが入る程度の小さい鞄がメインなのですが、女性が使うミニバッグやサコッシュやショルダーって実は24センチ程度のものが多いんですよね。
しかしポメラの横幅は26.3センチ!!ぎりぎり入らない!!
いつでも持ち運べるようにと思っていたはずなのに、気づけばポメラに合わせにいってる自分がいます。

私なりの愛し方

ポメラを1年使ってみて思ったことは「正直なくてもいいけど、あれば嬉しい」です。
結局文章の仕上げも納品もPCで行いますし、そもそも私は外で作業することが苦手なタイプの人間です。なにがノマドだ。

でもポメラを買ってからは「もう夜中だし今からPC起動するのはだるいけど、少しでも仕事を終わらせておきたい」というときや「出かける直前だけど、物語を思いついたから殴り書きたい」というときに、ソファに座りながらさくっと書いたり、仕事の打ち合わせにメモ帳代わりとして持って行ったり、クリエイティブ面でのQOLが上がりました。

そしてふたつ、変わったことがあります。
まずひとつは、ほとんど毎日、日記をつける習慣ができたこと。
日記とは不思議なもので、ありふれた毎日をいとおしく感じるようになりました。

そしてふたつめは「ここはネットにも繋がってない自分だけのメモ帳だから、好きに書いていいんだ!」と忘れかけていた「書くことの楽しみ」を思い出させてくれたこと。

そう、私にとってポメラDM200は松岡修造。
「君ならできる!」とテキスト入力のみを一心に応援してくれたり「君は頑張ってるよ!」と寄り添ってくれる、優しくてアツい奴なのです。



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