見出し画像

Amazonの面接対策

今回はAmazonの入社面接について書きたいと思う。このトピックはこれまでにも周りからよく聞かれてきたし今後も聞かれるだろうしなので、ここらで一つぼくが思う「こういうことを押さえるといいよん」ということをまとめてみたいと思う。

これを書いている時点でAmazonで働くようになってからそろそろ7年近くになる。これまで面接をされる側・する側の両方をたくさんしてきた。

自分が面接を受けた時というのは、もちろんAmazonに入社した時が含まれるし、その後社内で別のチームに異動した時、そしてシアトルのAmazon本社に転籍した時のことを指す。それぞれの面接に向けてみっちり準備したことがあるので、その経験を通じて蓄積してきたノウハウみたいなものについてシェアできたらなと考えている。

そしてもう一つ。ぼく自身が面接官をしてきた経験から話せることもたくさんあるなと思っている。日本でセールイベントを管轄するチームにいたとき、そしてシアトル本社に来てからグローバルのセール機能を開発するチームにいる今、しばしば採用面接官という役割を果たしてきた。なんならアマゾンジャパンにいた時は、小さいながらも自分のチームを作るということもしていたので、募集要項 (Job Description)を書いて面接のアレンジメントから合否判断までするということもしてきた。こういった経験を積み上げてくると採用する側の視点として「こういうポイントを押さえてもらえると嬉しいな」というところも段々と分かってくる (あくまで個人的な所感としてということではあるけれど)。

Googleで検索すると英語でも日本語でもAmazonの面接対策について詳細に書かれた記事がいくつも出てくる。そのほとんどがとっても役に立つと思うので、これから採用面接を受けるという方はぜひ参照してほしいと思う。そういったあまたある優良記事の存在を踏まえた上で、この記事ではあんまりそういった記事には書いていないけど大事だと思うことについても書こうと思う。そしてより実用的にすべく、ぼくが実際に使ったエピソードの実例 (もちろんデータや秘密情報を一切なくした上で)をふんだんに使って説明することにする。

はじめにお伝えしておくと、ぼくが面接してきたのはプロダクトマネージャー・プログラムマネージャー・マーケティングマネージャーという職種が多いのでそういったポジションを念頭においていることはご理解いただきたい。とはいっても、面接を受ける上での本質的に重要な部分は普遍的なものがあると思うので、これら以外のポジションを検討されている方にもお役に立てる部分があると信じている。また、説明で使う実例はぼくがシアトル本社を受けた時に使ったものなので基本はあくまで英語で書いたものになるけども、こちらも押さえるべきポイントは一緒なので英語・日本語の両方の面接においても参考になる部分があるかなと思っている次第です。重要なポイントを漏れなく押さえようとした結果として結構な分量になっているのでその点も事前にご考慮いただきたい (長いのでぜひパソコンで読んでくださいまし)。自分が必要な部分だけかいつまんで利用していただくのも全然ありだと思う。

前置きはそんな感じかな。この記事に書くことはすべて個人的な意見なわけですが、これからAmazonの面接を受ける方の少しでもお役に立てればほんとうに嬉しいです!

というわけで、面接対策のポイントについて以下記していく。なお、外部のサイトを頻繁に参照するが、これらのURLは予告なく変更・削除されることもあると思う。ぼくの方で随時チェック・更新に努めるものの、もしリンク先がなかったとしてもGoogleで検索をかければ近いコンテンツはいくらでも出てくると思うので、その点はご理解いただければ嬉しいです。では早速本題に。


1. 相手を知る

面接準備というと「こういった質問が来そうだから、こう答えて…」というところから考えるのが王道だとは思う。それが間違っているとはぜんぜん思わないけれど、ここでは一歩下がって"相手を知る"というプロセスから始めたい。相手というのはつまり会社 (この記事ではAmazonということになる)のことを指すし、もっと具体的にいえばその会社が用意してくる面接プロセスや採用面接官のことをいう。なぜこのステップが大事かというと、「自分が受ける会社・チームが自分に何を求めているか?」ということを踏まえた上で面接で受け答えすることが非常に有効だと考えるからだ。

ここから先は

25,330字 / 1画像

¥ 980

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

サポートとても励みになります!またなにか刺さったらコメントや他メディア(Xなど)で引用いただけると更に喜びます。よろしくお願いします!