見出し画像

【成約者イベント開催報告】共同買収・スモールM&A肉バル編①

10月末都内某所にて成約者イベントを開催。総勢20名の方が集まり盛大に盛り上がりました!!

ナチュールワインについて教えてくれる石戸さん


現地開催!初のオフライン成約者イベント

実は今回弊社トランビとして初めてオフラインでかつ買収案件となった店舗(現地)で開催したイベントでした!!

成約事例のインタビューで一度訪問しており、今回の成約者お二人とは既にお話ししたことがあり、その際ぜひイベントをここ(現地)でやりましょう!となりました。
弊社としてはぜひリアルな成約者の情報をM&Aを考える皆様に出来るだけリアルにお伝えしたかったので、まさに渡りに船。

そして早速企画し、開催。
会費制にさせていただきつつも、飲み放題(しかも、わがままを聞いていただき、二日酔いしにくいナチュールワインも飲み放題に!!)で、軽食付き!しかも話が生で聞けるチャンス!!でした。

上記紹介の成約事例には結構書いてあるのですが、今回のイベントでポイントとなったところを書かせていただきます。


手触り感のある仕事がしたい

パパ友である今回の成約者石戸さんと田中さん。家族ぐるみで出かけたキャンプ場でした会話が端を発し、この買収劇に至るという、ドラマのような本当の話。

確かに、「港区に店を持つんなんて!」と思いますが、聞けば聞くほど等身大のお二人が皆さんの挑戦マインドを掻き立ててくれる感じがしました。

お二人ともマーケッターとファイナンスの専門で基本的には大企業だったり大規模な事業に携わることが多かったとのこと。

そうした中で「手触り感がある仕事がしたい」そんな思いがあったそうです。

実はこれ、以前のコミュニティの会話でもあったのでびっくりです!しかもその発言した方が今回参加くださってましたのでまたびっくり。

コインランドリーカフェとかいいんじゃない?キャンプ場もいいんじゃない?そんな感じで始まったらしいのですが、色々検討するほどに解像度が上がっていったそうです。


自分の判断軸は何か

やりたいか(熱意)・工数が割けるか・お金は大丈夫かといった自身の軸を3つくらいのポイントで考え、全てのリソースや思考を割くのは難しいものの、どれくらい比重をかけるつもりなのかなど想定しておくことが必要ではないか。

と、こんな話が出ました。もちろん人によってその軸は変わると思います。

今回の検討で成約者の方々が考えられた軸についてご案内します。

具体的には、、、

---熱意!!

やりたい事業なのか。と言うこと。やはり熱意がないと厳しい。やりたくないことは継続できないよね、と言う視点。

---体力!!

工数がしっかり割けるのか。これ以上やったら本業に支障が出るなどの感覚は重要。本当に本業に影響が出始めるとどちらにもマイナスになる可能性もあります。

ご自身の本業や兼業業務への影響をどのくらい見積もるか、しっかり検討が必要かと思いました。

無理すればできるは禁物かもしれません。

以前に飲食業態を買収した方がおっしゃっていたのはバイト0になった時、本業を休んでひたすら事業を運営。何とか売却できたけど、本当に辛かったとのこと。

---資力!!

どのくらいの経済リスクが負えるのか。

へそくりを失う程度ならOKだが、家族に迷惑かけるレベルはNG。など。
金とともに失うものは大きいと鈴木は思うのです・・。世知辛い・・。

今回もお一人は、家族に言わずに始めた事業だったとの話も。もう少し金銭がかかっていたら流石に家族会議でしたとのこと。

リスクは自分が何とかなるより、さらに影響がある人までも考えてのリスクを想定するのが良いなと思います。

上記、熱意、体力、資力のポイントは本件成約者様における検討軸ですのでご参考までに。


もともと他業種で検討


先述の通りですが、実は、今回最初から飲食店を狙っていたわけではなかったようです。

キャンプで出会った二人なので、キャンプ場の運営や、コインランドリーカフェとかやりたいけど、家からそこまで近くないから、実際にやり始めてどれだけ機動的に動けるのか?立地を考えるとちょっと厳しいな。。。

とはいえ、コインランドリーだと頻繁に接客するものではないから、収益モデルや立地や顧客層を見極めれば、そこまでリソースはかからないかな?とか。

そんなこんなで、こんなことが起きたらどうする?を考えながら解像度を上げていったようでした。

理想や、やってみたいだけが先走ると、どうしても考えるべき運用に対して甘くなりがちなのかもしれません。

ですので「買収して何をする」 + 「その後どうなる」まで見据える必要があると改めて実感しました!


よし買おう!と思ったが・・


そして財務データをファイナンスのプロ田中さんが分析、この立地における集客等も石戸さんがイケるかもという感覚、資金面もなんとか目処が立ったものの、、、、、

  「今の店長は他店へ行かせる」(by売り手さん)

そこで急遽、店長を探すことに。二人は飲食店の素人。誰に任せるかは重要。

そして、個人的にすごいなと思ったのが

店長が見つかるまでクロージングを延期、見つからなかったら諦めるという交渉。

お二人の話から・・

人がいないならやめるという交渉で完全諦めるのではないところがすごい!と思いました。何より、こんな交渉もあるのか・・と。

しかし、見つからないまま数ヶ月。

  「もう待てない」(by売り手さん)

と言われた頃、
ようやく店長が見つかり無事にクロージング!!

今はその店長も卒業されつつ、新たな頼もしい店長が大活躍中。

新卒で内定が決まっていたところにお声がけ。いつか役員にという約束でアサイン!まだ店長ですが、これからに期待!!
オーナーの扱いも秀逸。(重要ですよね。現場感伝えつつ、上の声も聞く風な感じ)

本当に新卒で入られたのか?と思うくらいしっかりされており、飲食店の経験はほぼ0とは思えないくらいにご成長されてます。


本業の会議中に

買収してもまだまだ色々続きます。。。

本業で会議中数百億円のお金が動くような会議中のこと。隣のカレー屋さんが火事になった!!との連絡。

もう居ても立っても居られないソワソワしたと語る田中さん。

本業の動く数字は数百億円とかだけど、自身の売上数百万円の店が心配な田中さん・・

本業では数百億円単位という話ばかり。自身の店舗の規模は小さくありつつも気になるのはお店のこと。

このギャップやいかに・・・

これぞ自分で事業することの醍醐味なのかなとも思いました。
まさに手触り感!!

予期せぬことが起きて、しかも、自らが対応する事態発生の連続。

ハラハラしながらも、何とか乗りきた時の満足感といったら・・・と言うことでしょうか。

自分が決めた軸に立ち返りながら多数検討が必要

M&A案件を見ていると、これはもう運命だ!!と思うような案件に出会うことがあります。

そこに一件入魂で交渉をするのも1つですが、広く案件を見ることで解像度を上げられるのかなと思ってます。

工数もお金も、しっかり継続可能か。

確かにうまく行かなければ売ればいいという話も出ました。しかし、売上の実態も買収時より悪くなれば、売却価格も買収時より下がりかねません。

いかに価値を生み出すことができるかにかかると思うので、そこはやはり得意や経験を活かせる、やりたいと思う気持ちがあるかどうかなのかと。

何しようか、と思っている段階では幅広に案件をみて交渉したり、妄想していくのが良いかと思います!

ゼロイチは好きに自分で描いたものを形にしていくことができますが、M&Aは既存のものをいかに良くしていくかになります。

自分の理想通りの案件はないので、逆にそれは自分の理想に変換したらプラスになる!と思えればチャンスかもしれません。

今回の肉バルも内装もメニューもあまり好みではなかったそう。

少しずつ手入れされながら、新たに事業をスタートしたメンバーのカラーが出たお店になってきているとのこと。

コロナを乗り切って結果を出しているTrimさん。ぜひ一度足を運んでみてください!

個人的にワインはもちろん、お肉は全般美味しいです+アヒージョの後に締めのアーリオオーリオを頼んでみてください!

肉バルTrim 神谷町店


ナチュールワインと美味しいお肉、各地の名産品も!



また別切り口で本イベントをご紹介していきます!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?