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日記♯1 カフェとの出会いと伝え方の葛藤

「今日は新規開拓で新しいカフェに行ってみなよ」夫の一言で初めてのカフェに行ってみた。
以前から気になっていた隠れ家のようなカフェだ。
 
カフェの扉を開けると仙台駅から徒歩圏内の人で賑わってある場所にあるとは思えない、落ち着いた雰囲気のお店だった。

木目のテーブル、細い足にシックなネイビーのクッションの椅子、余計なオブジェなどはなく、コンクリートの少し冷たい雰囲気の壁、明る過ぎない照明。
繊細で美しいなと思った。

私はチーズケーキと炭酸水を注文した。

30分ほどするとお客さんが増えてきた。
私はケーキと炭酸水をいただき、本を読みながら時々顔をあげてお店を見渡してみる。
繊細で美しいお店の雰囲気とお客さん達の楽しそうな雰囲気が調和して、また美しいなと思った。

「こうやって、美しい場所で美しい風景をずっと見ていたい」
どうやら私はシックで美しい空間と、その空間で微笑む人たちを見るのが好きらしい。

ひとつ自分の好みを知って、情報と感覚を自分の中に染み込ませていく。

カフェを楽しんだあとは、周辺のお店で日用品を買って帰路に着いた。

家に帰ると夫が娘を抱っこしてあやしていた。
娘は今日はあまりお昼寝をしなかったらしく、眠くてグズっている。

いつもより少し早めにお風呂に入れて、寝かしつけ前にミルクをあげた。
ミルクのあと、夫が娘にゲップをさせようと、背中をトントン叩いたのだけど、これがまた強くて、トントンではなくてドンドンなのだ。

私が「もう少し優しく叩いてあげて」と言う。
強めに言ってしまったから夫は少しむすっとして「わかった」とひとこと。

娘を寝かしつけたあと、強く言ってしまったことを反省。夫に謝った。
あとは、本当はもっと優しく言えたらいいのだけど、普段からドンドン叩くのが気になっていて、でもやり方はそれぞれだからと思って言えなくて、いざ言う時に溜まっていたものが爆発して強い言葉になってしまうことも伝えた。
決してあなたを傷つけるつもりはないのだと。

それに対して夫からは「おさとは言葉が苦手だ」と返事が返ってきた。

うーん。それはちょっと違うと思う。苦手かどうかは少なくとも今はどちらでも良くて、気を遣いすぎて考えすぎて、結果としていざ言葉にした時に鋭利になってしまうという話をしているのだ。
そして、あなたに苦手だのあーだのこーだのと評価される筋合いもない。
なんて事を言い返したくなったけれど、そうやって戦うのもなんだか違う気がしてここは黙ってスルーすることにした。

なぜ気を遣いすぎて溜めてしまうのか、もっと軽く明るく言えたらいいのに。
なぜ大切な人のはずの夫と戦いの姿勢に入りそうになるのか。
そこをしっかり見ていきたいけれど、今日はうまいこと整理できないのでこの辺にしようと思う。

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