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3月は、退職が多い時期です。年度末で時期的に、キリがよいためです。

ただ退職時は、トラブルも多いもの。退職の多いこの時期、5つのポイントに注意しトラブル防止に努めましょう。

→「退職時」事務のポイント5つをあげます

1 退職願を口頭やメール、ラインなどではなく、必ず書面でもらっている

【1 解説】
退職願は必ず書面でもらうようにして下さい。この退職願を受領するだけで退職時のトラブルを未然に防ぐ効果があります。今は大分減りましたが、面倒臭がってはいけません。

2 「退職申出」は社内ルールとして「〇〇か月」前の申出が定着している

【2 解説】
就業規則などで退職は「〇〇か月前申し出」などの決まりがあると思います。もちろん、それはそれで大事なのですが、規則に書いてあるだけではなく、従業員の方の認識として、退職は「〇〇か月前申し出」がしっかり定着していることが大事です。

3 退職時の引き継ぎが、社内ルールとして明確あるいは定着している

【3 解説】
上記2と通じるところがありますが、「業務引継ぎをしっかりしてから退職をする」という認識を会社内に浸透させておくことが大事です。
法律上、「しっかり引継ぎをしないと辞められない」など記載がある訳ではありません。

ただ会社と従業員との約束ごと、常識として、そういった認識を会社内に浸透させましょう(ただし、あまりのブラック企業の場合、それに限りません。あくまで常識の範囲でのことです)

4 退職の申出、或いは退職時に、会社側の人間がしっかりと時間をとって話をしている

【4 解説】
退職の申出、或いは退職時に、必ず時間をとって、本人と話をする時間を設けて下さい。そのことによって、慰留できたり、或いは、何らかの不満に思っていたこと、誤解などを払しょくできることもあります。

採用時は一生懸命何かと取り組むけど、退職時に「しっかり話をする」などは、あまりされない会社も多いようです。

5 退職後の郵便等において、「ねぎらいの言葉」などを一言添えている

【5 解説】
退職後も郵便等で書類を送ることがあるはずです。郵便は「事務的」に送っていますか?それともねぎらいの言葉などを一言添えていますか?そのひと言が「トラブル」を防いだり「退職後」も良好な関係を築くことに効果があります。

ちなみに僕が総務の職に就いていたときは、退職者の方に郵便物を送るときは、添付文書にかならず次の一文を入れるようにしていました。

「〇〇さんと一緒にお仕事ができてよかったです。退職は残念ではありますが、〇〇さんの新天地でのご活躍、心より願っております。これまで大変お世話になりました。」
通常、入社時に力を入れ、退職時はなんとなーく事務処理するケースが多いと思います。

ただ、労使トラブルは退職時に多いことを考えると、退職時もしっかり力を入れて(あと、心も込めてね)事務手続き等を行うことをお勧めします。

ベタベタと甘く緩い会社になる必要はありません。ただ、入社時、在職時、退職時など、ポイントポイントでは、従業員の方に、心の通う優しい会社でありたいものですね。

それでは、また!



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