見出し画像

それではいつも通りの一句 ^^;(相変わらずの駄作)

有給は経費ではなく、投資の考えも大事。

退職時のまとめ取りの会社側の対応

 退職時に、まとめて有給休暇を取得されると、特に中小企業では、難色を示される社長さんは多いです。

理論上40日(ここでは、分かりやすさ優先のため細かいことは除きます)取得することも可能なわけです。「それだけ一気に休まれると困る」「引継ぎをしてもらわないと困る」は、もちろん理解できます。

そんなわけで、「どうにかなりませんか」と相談がある訳ですが、法律上は認めざるを得ないです。

とはいってもそれでは、せっかく相談に来られているのに申し訳ないので、いつも通り対応の手順をお教えしますね。

 そうそう、これは事前の話になりますが、本来は事前にある程度は、しっかり有給休暇は使ってもらうことが大事ですからね。

ここからの対応はどうしても「お願いベース」の話になります。

 (1)退職予定日をずらしてもらうようお願いしてみる
可能であれば退職日を先に延ばしてもらいます。

「有給休暇を使うな」という訳にはいかないので、取得日数は確保した上で、可能であれば、退職日を先延ばしにしてもらい、引継ぎ等はきちんとしていただくべきでしょう。

 (2)実労働日出勤の引継ぎのお願いをする(一部買取行う)
退職日をずらしてもらうことが困難な場合があります。

例えば、転職先が決まっているとか、引っ越しをする場合などです。その場合は、有給日数のうちの一部を買い取り、一部を取得という「ハイブリッド」使用を提案します(この「ハイブリッド」使用という言い方が、正しいかどうかは分かりませんが…笑)ただ、僕は良く使っています。
(それまでの関係性と、話し方次第ですが、納得いただけることもあります)

 (3)引継ぎをしない場合、処分も伝える(ただし、あまり強めに言える話ではない)
退職日もずらしてもらえない、一部買取、実労働日出勤の引継ぎも拒否された場合です。

あくまで就業規則に、退職時引継ぎをしない場合の処分についての明記がある場合に言えることですが「引継ぎをしない場合の処分」について触れるのもよいです。ただ、これはあまり強硬にするのはお勧めしません。

というのが、そもそも「有給を使わせていない会社側」にも落ち度があるからです。

なので、処分を伝えるというよりは、ここでも「引継ぎをしてもらわないとどうしても困る」というお願いの形を取ることが多いです(その方が、納得を得やすいからです)

 (4)あらためて(1)(2)の提案&全部買取を提示する
(3)までの流れを経て、あらためて(1)、(2)を提案してみます。
するとどちらかを承諾してもらえることが多いです。

ただ、どうしても難しい場合、あらためて(2)の買取の提示を行います。この場合、全部を提示してよいです。
全部買取を提示し、具体的な金額をお伝えすると、再度、検討してくれるケースも少なくないからです。出来る限り「会社が考えていて、引継ぎはお願いしたい」という姿勢を見せることが大事です。

買取については、法律上は認められていませんが、それは在職時の話です。

退職により権利が消滅してしまうものは、特に法律の定めがないので買取も行われています。法の規制の働かない部分なので、買取金額は(驚かれるかもしれませんが)自由に決定しても問題ありません。とは言っても、通常使用時より高めにしないと応じてもらえないので、高めの買い取り額を提示するとよいでしょう。

(5)頑な場合、(仕方ないので)引継ぎ手順の文書と退職後も連絡が取れるように連作先の確認を行う。

できれば実地で引継ぎができたほうがよいこともあるとは思いますが、引継ぎの文書だけはしっかり作ってもらうことを指示しましょう。

致し方ない場合は、有給消化中に仕事の関係で連絡をすることがあるかもしれないことを伝えて同意を得ておくほうがよいです。

電話等の連絡でも引継ぎが十分にできることも少なくないので、その形をとってもよいか打診してみる。その為には、連絡先の確認をするのが大事です。

(極端な言い方に感じるかもしれませんが、誰かがいなくなって、どうしても回らない仕事はそうは多くはないです。その方しかない特殊な技能の場合別ですが)

 有給の退職時のまとめ取りは、前述の通り、嫌悪感を示される方も少なくありませんが、これは、やはり応じなければならないです。

ただ、お願いベースで引継ぎ、取得方法の変更などは打診されてもよいでしょう。あくまでお願いベースです。極端に多い「まとめ取り」の事態になってから困らないように、日頃から計画的に使用させておいたほうがいいですよ。

 それでは、また ^^ /


【今日の要約】「私は忙しいから、要点だけ読みたいっ」と、
お急ぎの方&せっかちな方^^; は、こちらをどうぞ^^

退職時のまとめ取りに関する会社側の対応は以下の通り

  1. 退職予定日の延長をお願いする: 有給休暇の取得を確保しつつ、退職日を先延ばしにして引継ぎを行うようお願い

  2. 実労働日出勤の引継ぎをお願いする: 退職日を延ばせない場合、一部の有給日数を買い取り、残りの日数で引継ぎを行うよう提案

  3. 引継ぎを拒否した場合の処分を伝える: ただし、会社にも有給を使わせていない責任があるため、強硬には言わない。あくまで「お願い」する

  4. 再度引継ぎの提案と買取を提示する: 引継ぎの重要性を強調し、全ての有給日数の買取を提示することで合意を得やすくする。

  5. 連絡先の確認と文書による引継ぎを行う: 実地での引継ぎができない場合、引継ぎ文書の作成と退職後の連絡先の確認を行う。

会社は退職時のまとめ取りに応じなければならないが、「お願いベース」で引継ぎや取得方法の変更を打診することが可能。

日頃から計画的に有給休暇を使用させることが重要


▼今日の内容に関連して、音声配信もしています^^; 
自ら「ふくちゃん」という恥ずかしさ。。。^^;
あくまでお堅い仕事を払しょくし、親しみやすさを出す「キャラづくり」なのでお許しを。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
こそっと書いている ^^; 姉妹ブログ
「処遇改善加算」のことだけを書いているブログ
(だいぶマニアック)
※ まだ構築中のため出来は粗い・・・ 鋭意改善中

「社会福祉法人」のことのみ語るブログ
(こちらは、まだまだ工事中)・・・鋭意改善中


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
■ここから下は宣伝(笑)
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

・令和4年12月21日発刊
 採用がうまくいく社員100人までの会社がやっていること

 もしよろしければ。いかがでしょう^^;
・令和5年 3月14日重版(二刷)
・令和5年1月29日 令和5年5月30日
 amazonランキング「人事・労務管理1位」

・令和5年12月21日 発売より1年継続
 amazonランキング「人事・労務管理100位以内キープ

すごいでしょ 笑

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

令和4年1月16日発刊
職場の問題・トラブル 77の解決法

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

「採用がうまくいく社員100人までの会社がやっていること」
メディア等掲載状況

12月28日(水)プレジデント・オンライン様
休憩室に電子レンジがない・・・・
なぜか社員採用に失敗してしまう中小企業が見落としている6カ条


1月18日(水)東洋経済オンライン様 1回目
採用難でも好人材が応募してくる会社のひと工夫


1月25日(水)東洋経済オンライン様 2回目
「採用面接で聞きづらい質問を聞くテクニック」


2月1日(水)東洋経済オンライン様 3回目
前職を短期で辞めた応募者を中途採用する注意点


1月26日(木)ライフハッカージャパン 様
印南敦史の「毎日書評」
応募がこない・・・中小企業が採用で
成功するために忘れてはいけない「3つの視点」


2月28日(火)ライフハッカージャパン 様
印南敦史の「毎日書評」
【音声配信】
♯175 応募がこない・・・中小企業が採用で
成功するために忘れてはいけない「3つの視点」


3月25日(土)ダイヤモンド・オンライン 様
採用面接で応募者に嫌われず
「仕事の能力・積極性・協調性」を見抜く方法【質問集付き】

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?