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ダッカ無差別テロ事件から8年

 JICAの慰霊式典、ダッカの襲撃事件で犠牲になられた日本人犠牲者7人のご冥福を改めてお祈りします。
 イスラム国(IS)に忠誠を誓う若者グループが銃で武装して外国人が集まるレストランを銃撃した無差別テロ事件であり、武装したグループによるホームグロウン・テロである。
 「私たちは日本人だ、撃たないで」と犠牲者の日本人は叫んだと当時の報道でも伝えられている。しかしながら、イスラム国のイスラム原理主義の影響を受けた若者からすれば、バングラデシュを搾取している欧米諸国の外国勢力のひとつとして、日本人の援助グループも捉えられており、「日本人だから免責されて、日本の援助だけはイスラム原理主義者と敵対するものではない」という日本人の論理、日本側の論理はイスラム国などイスラム原理主義者の一部、または多くには通用しない、という認識が日本人にも必要な国際情勢である自覚も必要なのではないか。
 当然、どんな理由があろうとも、テロリズムや武力攻撃は許されない行為であることは間違いないが、しかしながら、確信犯的にテロ行為を実践する側からすれば、日本人が免責される理由、標的から除外される理由などない、という理解が日本人にも必要だと考える。
(※朝日新聞デジタルのコメントプラスに日本大学危機管理学部・福田充研究室がコメントした記事を転載しています。)
https://www.asahi.com/articles/ASS735F86S73UHBI027M.ht

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