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【映像クリティカルリスニング】 #27~リクルート 企業CM Follow Your Heart~迷ったら、ドキドキする方へ~ 60nmlVI. ~

今回はこちら。

2年前の広告なので、かなり遅れたレビューですが…。
コロナ禍真っ只中の2年前、そんな時だからこそと制作された、14年ぶりのリクルート企業CMの本作とだけあって、流石の広告。

マイクロドローンで撮影されたワンカット構成、大胆な動きのあるアングル移動、ただただ凄いな…と。

では早速、本作のについてです。

まず、音楽とナレーションがとにかく素敵

軽快かつ自然体なナレーション、過度に盛り上げたりせずナレーションを支えるクリーントーンのギターが特徴的、そして柔らかいボーカルの楽曲。
このバランスが、本当に良いなと感じました。
広告だとちょこちょこありますが、「良いこと言ってるのに、訴求としての押し付けを感じる」ということなく、すごく素直な気持ちで見れるなと思いました。(広告の世界にのめり過ぎて僕が捻くれてきただけかもしれまんが笑)

広告が嫌いな方、いらっしゃると思いますが、個人的にはこの「押し付け感」「売り売り感」が原因だと思います。

この「訴求の強さ」なるものは、個人的に広告には凄く重要だと思ってます。こういった企業CMは特に。

本作のナレーション単体だと、自然体がゆえ、素直すぎるというか、重みや言葉の説得力が少し弱い気もしますが、音楽と混ざると、広告としての伝えたいこと訴求としての温度感がとてもバランスが良くて、企画の意図や内容としてもマッチしてるなと感じました。

ナレーションの文言もとても素敵。
「それは、いつ、どこからやってくるかわからない」というふわっとした言葉から始まるのも上記の温度感のようなものがとても自然体かつ柔らかくて素敵だなと思いました。

そして効果音や同録音声。
ワンカットが故、ごちゃつきそうなところですが、キーとなる音を印象的に入れ替えながら、パンニングもアングルと細かくマッチしてて、凄く作り込まれた面白い音作りだと感じました。

本作のクロスフェードが、本当に素晴らしいんですが、それに加えて、Whooshの効果音もとても活きてるなと感じました。
さらにこのパンニング、このアングル移動のワンカットという難しい映像を、音でもしっかり支えてるなと感じます。
こういうものが、CMでもいずれオブジェクトベースだったりイマーシブでやれると最高だなと思いますね。

導入〜落書きのシーンなどは、リバーブがかかり、物語の頭ということもありモノローグのような類の音にも聞こえ、印象的でした。

頭から最後まで、ワクワクや希望が詰まったとても素敵な広告でした。

気になる方はこちらもどうぞ。

PRTIMES↓

宣伝会議↓

リクルート公式↓

今回もご拝読ありがとうございました。
次回も是非、お楽しみに。

ではまた。

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