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第22回Book Fair読書会~本当は答えなんてない~

珈琲と、サバ缶と、アロエヨーグルトの消費が半端じゃない。それが私のおうち時間!!!

Book Fair、2度目のオンライン開催となりました。6月はいよいよ2周年。記念の読書会は、どうにか集まって語りたいな…(もちろん、オンラインならではの楽しみ方もありますが!)

※枠内は、参加者の方が考案した本の「マイ帯」です!!

じゅんぺいさん(11)→ジェームズ・M. バーダマン, 里中哲彦『はじめてのアメリカ音楽史』ちくま新書

”World Music Bible”

アメリカから始まる、世界の音楽シーン。「アメリカ国歌(星条旗)は酒飲みたちの歌だった」「黒人が黒人の役をするショーがあった」など、探究心を刺激する入門書です。

人が芸術を演じる時、そこには本質が映し出される。アーティストには彼らだけの仮面と、それを着けるに至った背景があるのかもしれません。以前、ふっかつラジオでジャズを取り上げたり、ラッパーの方をゲストに招いたりしていたので、ブラックミュージックに関する章は気になりますね。

KENさん(4)→朝井リョウ『スペードの3』講談社文庫

”人生とは何か”

私もちょうど数日前に読了し、感想を話したかった一冊。KENさん曰く「答えを探そうとして、本当は答えなんてない、ということに気付く」…そんな人生論として読めるのが魅力だといいます。

私が印象的なのは「この世界で、また学級委員になったつもりでいるの?」という一言が刺さる第1章ですが、KENさんは劇団女優の心情を描いた第3章推しでした。この視点の違いを楽しめるのも、読書会の醍醐味ですね。

ヤマハさん(初)→東野圭吾『どちらかが彼女を殺した』

”東野圭吾からの挑戦状”

映像作品としても人気の「加賀恭一郎」シリーズ。その中でも、ミステリーとしては異色の結末が波紋を呼んだ一作がこちらです。自殺に偽装し、妹の命を奪ったのは元カレか?親友か?警察官である兄は、独自の捜査に乗り出します。

個人的には「スッキリしない」「モヤモヤする」読後感の本も好きなので、かなり興味がわきました。ちなみに文庫版には袋とじで、「推理の手引き」としての解説が付いているそうな…

ふっかー(22)→和氣正幸『東京 わざわざ行きたい街の本屋さん』株式会社G.B

”後悔と可能性のかたまり”

この春は外出自粛等の影響により、多くの書店が休業を決断。気軽に本屋さん(…に限らず、図書館も読書会も何でも)に足を運ぶことはできませんでした。以前のように過ごせる日が来るか否かは、未だに未確定な状況です。

だから、今この本を開くと「こんなことになる前に、もっと色々なお店を巡ればよかった」という後悔と、「緊急の事態を抜けられたら、きっとこのお店に行こう…」という可能性が、塊となって心に保存されます。

参加してくださった皆さん、ありがとうございました!!

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