誰かと対話するためのルール〜わかりやすい攻略サイトを巡る長い旅〜
新米騎空士としてグラブルの世界に飛び込んだ私ですが、あまりにも複雑なシステムに目を回しています!
FGOでの経験からすぐに攻略サイトに当たったのだけども?
FGO攻略で重宝してるソシャゲ攻略サイト、グラブルの項目についてはライターが違うせいか、めっちゃわかりづらかった。何だこれ???
プレイヤーレベルが脱初心者級とされる70に到達しようとする頃になって、ようやくわかりやすい攻略サイトを発見して小躍りしています。ヤッター!
あまりにも難儀をさせられたので、この「欲しい情報に手が届かない感」を引き合いにして、情報のアウトプット/インプットについて考えてみることにしましたよ。
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このマガジンのバックナンバーを見ていただきたい。ヒトには未知の情報処理を巡る特性があり、万人にとってわかりやすい解説など無いというのがその結論だった。
私の場合は、未知の情報をインプットするにあたっては「なぜその結論にいたるのか?」を説明されないと巧く飲み込めない。
「理屈はいいから、とりあえず言われたとおりにやれ!」という命令が極端に苦手なのだ。
なので、グラブル攻略に必要な情報を把握するにあたってはまずはゲームシステムの解説が欲しかった。
「グラブルはプレイヤーレベルとは別に戦力という値が設定されてて、それは武器の組み合わせによって上下する…」とかね。
件の攻略サイトには、この部分が欠けていた。前提となるシステムについての説明はなく、「〇〇という武器が必要なのですぐに確保しよう。その為にはこのボスを倒して…」という具合だ。
もちろん、こういった結論からアプローチされる説明が好ましいと感じるヒトもいるはずだ。これはあくまで特性の問題だから、そういったタイプの方を批判するつもりはない。
慣性の法則について知らなくても、「乗っている電車が急ブレーキをかけると身体が傾いて転ぶ」という情報さえ知っていれば怪我をする心配はないのだ。
かくいう私も、口頭での伝達についてはこの傾向が強い。せっかちなので回りくどい説明を長々と聞いているのは苦痛なのだ。
職場にも「回りくどい説明は不要、要点だけ伝えろ」という無言の圧力をかけてくる上司は多い。
(この手の抑圧系上司は、往々にして必要な情報を聞きそびれては逆ギレするんだけどね!)
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こういった「認知の特性によって情報の伝わり方には違いが発生する」という事実とは別に、万人にとってわかりづらい解説というものが存在する。
これらの難解な解説にはいくつかの特徴がある。その一つが、読者にとっては未知の専門用語を何の説明も無しに用いること。
私が最初に当たった攻略サイトの解説文が正にこれだったのだ!
「初心者はまず方陣スキル付きマグナ武器の入手から始めよう。理想のマグナ編成は次の通りで……」
「加護を発揮させる為にはマグナ武器の3凸が必要」
「メイン装備は方陣武器、その他の方陣武器7、バハ武器1、天司武器1が望ましい」
この辺りまで読んで、私は真面目に読むのを止めた。何を言っているのかわからない。まったくわからない。
私の困惑がおわかりいただけただろうか? できたらわかってもらえると嬉しいです!
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これはゲームの攻略サイトというテキスト主体の事例だったけれど、口頭での情報伝達についても根底は同じだ。その一つが、時間の制約を受けたプレゼンテーションだと思う。
職業柄、今まで何度かプレゼンテーションの講座を受ける機会があったけれど、そこで印象に残った内容がある。
発表時間が15分として、前提となる知識の無い聴衆に伝えられる結論は二つ、よほど理解のある聴衆相手であっても三つが限界というものだ。
ヒトが一度にインプットできる情報量は限られている。未知の領域についての説明であれば、情報量は更に制限される。
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どのような説明の方法(テキスト主体、ビジュアル主体、あるいはマンガ形式とか)が最もわかりやすいか、という問いには意味がない。
けれどもこのヒトが一度に受け止められる情報量は限定されているという点については、おおよそ万人に共通してると思う。
そして、この伝えられる情報量は、対話の相手との関係性によって大きく左右される。
それまでの交流で培われた共有されている知識が活きてくるからだ。
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初対面の誰かとコミュニケーションをとるとき、私はいつもこの話を思い出す。
こちらの意図を正確に伝える為に、説明されたがりで説明したがりでもある私は、いったん深呼吸をする。
真に伝えたい情報は何かを考え、余分な情報を削ぎ落としてから、ゆっくりと口を開くのだ。
#文化人類学 #情報リテラシー #コミュニケーション #ソシャゲ
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