フルーツいろいろ(わたしのマレーシア)

マレーシアでかかせないおやつといえば、いろんなフルーツ。熱帯の国なので、日本では見かけない種類のフルーツをよく食べていた。

一番よく食べたのがスターフルーツ。日本でのみかんやリンゴのようなポジションで、とにかく毎日のようにおやつに出ていた気がする。黄色い星型でかわいいけど、すっぱいばっかりで味がないようなのもあって、なーんだスターフルーツかあ、みたいなテンションのおやつ。1センチくらいの輪切り(というか星型なので、星切り?)にしたのを、手で持ってさくさく食べてた。

一番好きだったのはマンゴスチン! 大大大好きだったけど、日本ではまず食べられないので、もう味を忘れてしまったな。赤紫〜茶色の硬くて厚い皮を割るように剥くと、白い実がみかんのような感じで丸く並んでいる。大きい粒が3つくらいと、小さい粒が4つくらいの割合で入ってて、大きい粒がたくさん入ってたら当たり。スターフルーツほど頻繁に出てこなかったので、あると嬉しかったなー。

ライチもたまに食べた。味は嫌いじゃないけど、実をかじると種のまわりの皮がどうしても一緒についてくるので、それがガシガシして少し苦手だった。日本で出てくるのは冷凍ライチが多くて、解凍して水っぽいというか食感がぐにっとなっている。でも外の皮がつるりんと剥けるし、種のまわりの皮もつかないので食べやすい。

ランブータンは日本では見たことも聞いたこともないかも。ウニみたいにトゲトゲで赤と緑色で、ライチに味が似てるけど、ライチより大きくて美味しくてポピュラーだった気がする。手で剥けるフルーツが簡単だしおやつ向きだったんだろうね。

パパイヤは私が苦手だったのでそんなに食べなかったけど、母は好きでたまに食べてた。半分に割ってスプーンですくって。ドラゴンフルーツは私は見たことなかったな。ドリアンは、どこかの島に遊びに行ったときに熱帯雨林で収穫してすぐ食べるツアーみたいなのに参加した記憶がある。蒸し蒸し暑いし草木がぼうぼうで、臭いかどうとか覚えてない。その場で、大きな包丁でパシパシパシと割って食べさせてもらった。甘くてねっとりしてたけど、その後は食べた覚えがないな。

私は首都クアラルンプールに住んでたけど、父の同僚たちや同じマンションの日本人たちと一緒に近隣の島にバカンスに行くことがよくあったみたい。リゾートホテルにチェックインすると、たいてい部屋の中に山盛りのフルーツがサービスされていた。仲良しだった同い年のマリちゃんと取り合いしながら、一緒にむしゃむしゃ食べてたのをすごく覚えてる。ランブータンは派手なので必ずあって、家で出るよりも大きかったり上等で美味しかった。いろんなホテルでの出来事はよく覚えてるけど、その島々の風景とかほとんど覚えてない。ホテルが好きで、楽しかったんだと思う。

マンゴスチンといえば。日本に帰国後、小学1年生のときに絵画教室に通ってたんだけど、そこの窓から見える電線に白い玉の部品がついてて、それが皮を剥いたマンゴスチンに似てるなっていつも思ってた。玉碍子っていうそうです。

それから、母親が職場でマンゴスチンをお土産にもらって食べたという話を聞いたときは、私も食べたかったって号泣して母親に引かれた。生の果物は持ち込めないはずだから、こっそり2つくらいカバンにしのばせたのを、1人1かけくらいおすそ分けされたらしい。それでも羨ましくてワンワン泣いた。

一度だけ、大学生のときに、近所のスーパーで生マンゴスチンが売ってるの見てびっくりしたな。M玉みかんくらいの大きさで1個300円くらいしたっけ。当時はお金なくて諦めたのをいまだに後悔してる。今思えば、300円ぽっちだし買えばよかったよね。

田中みな実ほどじゃないけど、いまだに果物は日常のおやつとしてよく食べる。それはこの時期のフルーツ三昧に由来するのかもしれない。




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