インドア系文学女子が和菓子職人をめざして修行するとどうなるか【世界は畸人で満ちているvol.1】
子どものころから職人にあこがれていた。
多分それは池波正太郎の影響で、渋めの職人ライフをおくりたいとずっと思っていた。
中学生のとき「高校に行かずに寿司屋に修行に出る」と宣言してみたけれど、親と担任の猛反対によって挫折。それでも職人へのあこがれは心のどこかに残っていて、大学を卒業してから京都に和菓子職人の見習い修行に出かけた。
ちなみに、大学は辺境にある某公立大学の文学部国文学科で、古文書を読んだり図書館にこもったりとスーパーインドア生活を送っていた私。協調性がなく世間知