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私の人生録

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私の生い立ちや出会った人々のお話を集めました
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記事一覧

「セックスレス」という名の地獄から抜け出すために

「セックスレス?何それ、食えるの?」レベルに私には関係のないものだったセックスレス。まさか自分がそれに悩まされる日が来るとは想像だにしなかったわけですが、性欲モンスターだった私がいかにセックスレス地獄に陥り克服したか、というお話をしてみたいと思います。

ガチで恥ずかしいので、これ以降は限定公開にいたします。

ちなみに、私がいかに性欲モンスターだったかについては以下の3つの記事を参考にしてくださ

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努力を褒めずに育てると子どもはアルファツイッタラーになってしまう、というお話

母に褒められた記憶がない。

100点を取っても「このレベルの問題ならまあ、当然。次もちゃんと満点取りなさい」と言われるだけである。

実際、私は勉強のデキる子だった。

小学校はいうまでもなく、中学高校でも常にトップクラスの成績だった。それでも母は私に対して「まあ、当然」としかコメントしないので、自分自身もそれが当たり前だと思うようになっていった。

あれは中学の期末試験だっただろうか。ヤマをか

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「嫉妬」という名の悪魔から解放されるために

思えば、嫉妬ばかりの人生だった。

母は、「駄菓子はクスリの塊」「コーラを飲むと骨が溶ける」と真顔で言ってのけるような人間であり、おやつはいつも麦茶と干し芋、スルメや味噌田楽といったおじいちゃん色の濃いものばかりだったので、同級生がマクドナルドでお誕生日会をすると聞けば、ショーウィンドウの中のトランペットを凝視する黒人少年のような顔になったし、何故、私はこんな家に生まれたんだと嘆いたものである。

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悪の組織から母を救うために

今回のお話は割とシリアスで大々的に公表するといろいろ問題のある内容になっているので、無料公開分を短めに設定しております。ご了承ください。

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母は悪の組織に狙われている。

家を空け、帰宅すると化粧水の位置が変わっている。大事にしまっておいたマックのコーヒー1杯無料券がいつのまにか無くなっている。毎日決まった時間に新聞配達のバイクが家の前を通り、毎日決まった時間に向かいの住人がゴミを出

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ユキちゃんと裏ビデオ

小学校の時、同級生にユキちゃんという女の子がいた。

休み時間にはチェッカーズや中森明菜の話で盛り上がり、月星のジャガーシグマを履きこなす私たちの中で、ただ一人、シンディーローパーやマドンナを聴き、リーボックを愛す、かなり大人びた子だった。

当然、彼女はクラスで浮いた存在で、誰も近寄らず、中には「気取ちゃってバカみたい」と露骨に悪口を言う子もいたが、私はそんな彼女に畏敬にも似た気持ちを抱いていた

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父と私と魔法のコトバ

父は、どこに出しても恥ずかしくないようなクズだった。

朝から酒を飲み、ギャンブル漬け、気に入らないことがあれば母に手を上げる典型的なクズである。

しかし、幼い私は父が大好きだった。

洗面器が割れるまで殴り、熱い味噌汁を投げつけて母を病院送りにすることもあったが、酒が抜けると人が変わったように優しくなったので、「お父さんには悪魔が取り憑いていて悪さをしているだけ」と思っていた。

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ナオキとの思い出

ひょんなことから大学生主催の合コンにお呼びがかかった。

当時、私は25歳の社会人だったので、猛烈に浮くんじゃないかと一抹の不安はあったが、とにかく「若いエキスを吸いたい」の一心で二つ返事で参加した。

男性参加者は5人。

いかにもサッカー部という感じの男臭い集団を見た瞬間、「夜のハットトリック」というフレーズが浮かんじゃったもんだから、もうワクワクが止まらなくなって、気が付いたらジョッキ5杯空

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手を繋がない男

手を繋がない男と付き合っていた。

水族館でもディズニーランドでも、彼はいつも少しだけ前を歩く。こちらから手を握ると途端に歩き方がぎこちなくなり、さりげなく手を離すので「照れてるのかな?」と微笑ましく思ったこともあるが、それが何度も続くとひどく悲しく惨めな気持ちになった。

思い切って「なんで手を繋いでくれないの?」と尋ねると、ただただ恥ずかしいからだという。私は手を繋いで歩きたいし夜景を見ながら

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母と育児とコンドームと私

私は、目につくものすべてにいちいち解説を求めるしちめんどくさい子供だったという。

散歩中、変わった動植物を見つければ「あれは何だ」「何故あんなところに毛が生えているのか」「何が目的だ」などと持ち前の粘着性を発揮させていたらしいが、母はググレカスと切り捨てることなく、いちいちそれに答えていたらしい。

彼女は、教師でも学者でもないただの主婦だったが、「好奇心の芽を摘んではいかん」という一心で、外

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完勝記念日と殺した恋人

「勝ち組」「負け組」というフレーズが流行語に終わらず、すっかり定着したところをみると、世の中は勝ち負けを基準に回っているのだなあと思う。

他人と比べて勝った負けたと一喜一憂することほど虚しいはないと常々思っているので、その手の煽り文句には乗らない私だが、生涯に一度だけ「これは勝った。完全に勝った」と確信したことがある。

当時、私はMという某有名私大生と付き合っていた。外車を乗り回し、高級ブラン

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これが私のエロ人生(その1)

私のエロの記憶は幼稚園から始まる。

昼寝の時間、横で寝ていたミユキちゃんが股に両手をあてて顔を真っ赤にしながら呻いていたので、「だいじょうぶ?おなかいたいの?」と聞くと「こうするとね、気持ちがいいんだよ」と教えてくれた。私はなんだかその様子が怖くて、次の日からミユキちゃんと一緒に寝るのをやめたのだが、しばらく経ったある晩、あのことをふと思い出して、おそるおそる股に手をあててみた。おしっこがしたく

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これが私のエロ人生(その2)

~前回までのあらすじ~

小2で自慰を覚え、中1で2歳年上の彼氏に指でイカされたが、妊娠の恐怖から最後までできなかった私。悶々としたまま高校に入学するが・・・。

(お詫び)「その1」の最後に、次回は「処女喪失」「グローバルセックス」「こんな変な場所でヤッちゃいました」の3本立てでお送りすると予告してたんですが、高校時代の恨みつらみと処女喪失部分に力が入り過ぎてしまい、他の2つが書ききれなくなって

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これが私のエロ人生(その3)~完結編

~前回までのあらすじ~

小2で自慰を覚え、中1で2歳年上の彼氏に指でイカされるも、妊娠の恐怖から最後までできなかった私。高校時代はオトコ日照りの暗黒時代だったが、大学入学を契機に毛虫から蝶となった私は衝撃的な初体験を経験し、本格的なエロに目覚める・・・。

参考)これが私のエロ人生(その1)、これが私のエロ人生(その2) 

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膜がなくなってからというもの、それまでの暗黒時代が嘘のよう

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