「地域おこし協力隊市町村職員のための研修会in鷹栖町」に参加してきました。


北海道地域おこし協力隊Instagramで見つけた研修会フライヤー(https://www.instagram.com/hokkaido_chiiki_okoshi/)

研修報告は簡潔にまとめる事としましたので、
研修受講時にとったメモ↓を添付し情報量を補完させて頂きます〜!
それでは、研修報告を!

以下の内容、日時、場所で研修に参加しました。
内容:第2部「地域おこし協力隊制度の有効活用のために行政・地域ができること」
講師:一般社団法人ローカルイノベーションイニシアチブ/ 共同代表 waratte 代表
総務省 地域おこし協力隊アドバイザー 杉山豊 講師
日時:令和6年6月28日金曜日13:30~16:00
場所:鷹栖地区住民センターふらっと

この研修に参加した理由

私は地域おこし協力隊制度を利用し移住・起業しなり手不足解消のため議員になりました。その経験や他市町村でも協力隊OBOGが活躍している実績を見て、過疎地域である新十津川町はもっと上手く地域おこし協力隊制度を活用すべきであり、上手に活用することで町にとってプラスになると確信しています。

確信はあるものの、上手に制度を利用することが難しく、現役協力隊時代からずっと頭を悩ましておりました。

「協力隊を採用した方が良い」ということは100%の自信を持って言えます。

では、どのように導入すれば良いのか?と聞かれると言い淀んでしまう。
これでは責任を持って「協力隊を採用した方が良い」と言えない。
一般質問も出来ない。この悩みを解消し、乗り越え、地域おこし協力隊の採用を推進したいという思いを持って研修に参加してきました。

新十津川町の協力隊の成功要因

新十津川町はこれまで11名の協力隊を採用してきました。

観光    5名(3名定住&起業)
特産品開発 2名(2名定住、1名起業)
農業    2名(定住なし)
狩猟    1名(現役1名)
スポーツ  1名(定住)

そして、11名のうち6名が定住しており、100%ではないものの定住率は高いといえます。

行政や住民の協力隊の受け入れ体制について、研修を受けてみて、新十津川町のこの部分は凄く良い環境だったんだと確信できた点がいくつかありましたので書かせてもらいます。

①むやみやたらと協力隊の受け入れ数を増やさなかった。

研修のお話の中で、地域おこし協力隊を多く採用した結果上手くいかなかった町のお話を伺いました。

協力隊を受け入れ、協力隊員の頑張りにより成果があがり町の人から評価を受ける。
次なる成果を求めて次年度はより多くの協力隊を募集する。
2倍3倍の成果が上がると期待してみるが協力隊員が辞めていく…

そういった自治体に赴き、
協力隊受け入れ担当と行政職員によくよく事情を聞いてみると、
「1人の協力隊を受け入れるだけでも大変だった。沢山の協力隊を雇用しても同じようにサポートすることが難しい。沢山入れても上手くいかないと分かっていたけれども、上からの指示で募集せざる負えなかった。」という話を複数件見聞きしたとの話でした。

今の時代は情報がすぐに拡散されます。
協力隊の受け入れ体制がなっていない町というレッテルを一度貼られたら、それを挽回するには努力が必要になり、決して多い人数ではない地方行政職員に負担を強いることになります。

新十津川町はそういった意味でまだ大きなマイナスイメージがついていない事が良い点だと感じます。

②月に1度十分に時間をとって活動報告の時間が設けられていた。

町によってはフリーミッションという名の放置プレイで、何も出来ずに任期を終える羽目になる協力隊もいるそうです。
自由に考えて行動してね、と言われて
勝手に行動するなって指摘されて何も行動出来なくなってしまうという循環だそうで…
そんな理不尽なこと言われちゃったら困りますね!ビックリ!

※フリーミッション型協力隊とは…:決まった職務を持たず、地域活動の中で課題を発見し、課題解決に向けて動く主体性の求められる職務

新十津川町は観光案内所勤務や特産品開発等、大きな枠でのミッションは決まっていましたが、日々の業務についてはフリーな部分も多く手を抜こうと思うといくらでも抜ける環境でした。

しかし、協力隊同士で意見を揉める環境があったこと、地域住民の方が積極的に関わってくれたこと、そしてその意見を基に月1開催の会議で行政担当職員の判断や決断を仰げたことで、モチベーションを下げること無く定住や起業に辿り着けたと思います。

③地域住民の温かさと先輩協力隊の付けた足跡

新十津川町の近隣町でも住民の方から聞く言葉があります。

以下、私の本業であるたこ焼きキッチンカーで巡業してる時の会話です。

近隣町の住民様「議員さんなんだね〜若いのにえらいね〜」
私「実は元協力隊で大阪から来たんです〜お世話になってばかりで〜〜」
近隣町の住民様「あ〜、2年だか3年来てくれて帰っちゃう人ね〜、新十津川は議員にまでなって貰えていいねー羨ましいわ〜」

こんな会話、ほんと良くさせて頂きます。
き、気まずい。。。

それは置いといて!

一大決心し都会から地方へ協力隊として移住!
これから頑張るぞーーー!っと思いを胸に地域で挨拶に回ると、

「また協力隊かい。すぐ帰るんでしょ」
「君は定住できるのかい?」

なんて心無い言葉を頂きモチベーションダウンからスタート!わぁい!
なんてことがあるそうです。怖い!!!心折れちゃう!泣

新十津川では1回だけ先輩協力隊が心無い言葉
「碌に働いていないのにいい給料もらっているんでしょ。ボランティアくらいしたら?」的なこと言われているのを見ましたが、
大方の人はそんな雰囲気ではないので、そんなこと言われることにビックリって感じでした!
(根にもつタイプなので、誰がいつ言ったかいまだに忘れません!!
協力隊制度で町が良くなる循環を目の当たりにさせてギャフンと言わせたい!!笑  私のモチベーションの一部です!)

新十津川町で最初に協力隊として雇われた協力隊の先輩は、
受け入れ体制0の状態で新十津川町に来たので
それはもう酷い苦労をされた話を聞いておりまして…
大先輩の開拓者精神と築いた足跡の偉大さには尊敬と敬意で頭が上がりません。(と言いつつ生意気な後輩ですが…☺️)

開拓して地域住民との信頼構築をしてくれた先輩、
先輩を受け入れ、後輩たちも受け入れてくれる優しい住民
地域に若者を取り込もうと真剣に動く大人たち
新十津川にはその環境はすでにあります。

次の投稿では、新十津川町でどのように協力隊制度を活用できたら良いかについて考察してみたいと思います!
お楽しみに!?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?