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序 中小企業の社長レベルアップすると国が豊かになる

こんにちは、深見です。
突然ですが、私は、ものづくり次代承継株式会社という会社の事業活動を通して、日本の中小企業界隈を活発にしたいと考えています。
これから約10回にわたって、
・なぜ中小企業が大切なのか?
・どうやったら日本の中小企業を活発にできるのか?
を考えていきたいと思います。
ぜひ皆様のコメントをいただきながら、一緒に考えたいと思います。

今日は「なぜ中小企業経営者のレベルアップが大切なのか」について考えてみたいともいます。

【今日のまとめ】
①日本人の68%は中小企業に勤めている。
②中小企業の付加価値額は、2003年からほぼから変わっていない。
③中小企業経営者がレベルアップすると、多くの人がレベルアップできる。

本題に入る前に、中小企業の定義をしておきたいと思います。
皆さん中小企業って何だと思いますか?
大企業って、上場しているとか、売り上げが数千億円とかだからそれの逆が中小企業というイメージでしょうか?
中小企業庁のWebサイトを見ると、中小企業の定義があり

中小企業庁Webサイトより
https://www.chusho.meti.go.jp/soshiki/teigi.html

となっています。
基本的に資本金額と従業員数で決まり、売上等は関係ありません。
以外に中小企業の範囲って大きいと思いませんか?
上場会社でも、上記枠組みだと中小企業という会社は数社あります。
私は中小企業診断士の勉強をしている際にこれを知りましたが、
「従業員300人いても中小企業なのか!!」
と大変驚きました。
ちなみにこの中小企業定義は、税務的な定義だと違います。
TPOによって変えましょう。

①日本人の68%は中小企業に勤めている。

さて、それでは本題です。
皆さんは多い印象でしょうか、少ない印象でしょうか?
私自身は、新卒以来、大企業に勤めている期間が長かったためこの数字を知るまでは大企業に勤めている人数の方が多いものだと思っていました。
ただ、冷静に考えると、近所のラーメン屋さんとか、いわゆるフランチャイズコンビニとか、床屋さんとか、町の中は中小企業であふれています。

また、企業数でいくともっと差が開き日本の99.7%が中小企業です。
99.7%ってほぼ全部くらいの勢いですね。

この通り、現代日本において、中小企業に勤めている人、中小企業の数が圧倒的に多いことがわかります。

H30年中小企業庁調査より
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/chu_kigyocnt/index.htm

②中小企業の付加価値額は、2003年から変わっていない。



下記グラフは、2003年から2017年までの従業員一人当たりの付加価値額の推移です。
早速中小企業と大企業の定義が上記と異なっていてすみません。

2018年中小企業白書から抜粋
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2019/2019/html/b1_4_2_1.html

ここでいう付加価値額は
「付加価値額=営業利益+役員給与+従業員給与+福利厚生費+
+支払利息+賃借料+租税公課」
です。
この中で多くの会社で大きな金額を占めるのは、
・営業利益
・役員給与、従業員給与、福利厚生費
です。
大企業においては、
2009年のリーマンショック時に付加価値額が大きく落ち込んでいますが、その後、アベノミクスの恩恵もあり、大きく伸びています。

一方中小企業においては、近年は若干増加傾向ですが、
最小値→501万円
中央値→525万円
最大値→556万円
とほぼ横ばいといった様子です。

2003年といえば、
・千と千尋の神隠しが流行
・朝青龍が横綱昇進
・Ipod発売
といった、流行があり、私もまだ学生でした。
そこから、付加価値額が上がっていないのは驚きですね。

付加価値額を上げる要素は、
①本業で儲けて営業利益を大きくする。
②給料をたくさん払う
③利息、家賃をたくさん払う
です。
経営者であれば①または②を目指したいところですが、できていないのが現実です。

③中小企業経営者がレベルアップすると、多くの人がレベルアップできる。


いままでの流れで、
日本には、たくさんの中小企業があって、人々がたくさん働いている。
一方で、付加価値額はあまり上がっていない。
ことがわかっていただけたかと思います。

現在、日本の景気の悪さがよく話題に上がっています。
いろいろな意見がありますが、

「企業の競争力下がる→利益が減る→給料下がる→消費へる→物価が下がる→競争力下がる→給料下がる→消費へる→物価が下がる・・・」

どこから悪化の流れが始まるのかはわかりませんが、上記のような悪い流れがあると思います。
ただその流れを自分たちの力で変えられることがないような感じしてしまうのも事実だと思います。

そこで私は、自分たちで変えれる要素として、中小企業の経営者がレベルアップすることにより、

「経営者がレベルアップする→利益上がる→給料上がる→消費増える→物価が上がる→(景気回復)→経営者がレベルアップする→利益上がる・・・」

という流れを自分の事業を通して作りたいと思っています。
利益が上がって、給料が上がったらほんとにハッピーですよね。
今まで述べてきたように、中小企業が変わることで、多くの従業員に影響を与えることにつながります。

もちろん
「そんなこと言ったって中小企業経営は厳しんだよ・・・」
「私は経営者じゃないし・・・」
「利益上がっても給料を上げる必要なんてないんじゃない?」
といったコメントはあると思います。

私の今までの知見を基に、実際に行動に移せそうとおもえるアイディアを次回以降提供できればと考えています。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!!
皆さんはどのように思いますか?
皆様のご意見や批判でさらに良い思考ができると思っています。
コメントよろしくお願い致します。
それでは、今日からもよい人生を!!

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