滋味礼讃 115 えのき
以前、『きのこ』というお題の章がありましたが、今回は『えのき』について書いてみたいと思います。
細くて白くて小さな笠のついたえのきは安くて美味しい、しかも料理のかさ増しにもってこいの主婦の味方です。
うちの夫はえのきが大好きで、スーパーに行くと知らない間に買い物かごに3袋は入れられます。
最近、『えのき氷』というのがダイエットにいいらしいと聞きつけた夫に、早速作ってくれと嘆願されました。
「えぇい、自分で作り給え」と思うんですが、かくいう私も産後のお腹を引き締めたいので作ってみることにしました。
えのきを三等分にカットし、同量の水とミキサーにかけます。それを鍋にいれ、弱火でおよそ1時間加熱。製氷皿にうつし、凍らせれば完成。ダイエットには1日3個ほど食べるのがいいらしい。
1時間も火にかけてられないというわけで、そこは一度火を通したらすぐに炊飯器にいれて1時間保温にしています。白かった液体がなにやら薄いミルクコーヒー色になるんですよね。
お味噌汁など料理にぽんと加えておりますが、とろんとしたえのきの味が加わってコクが出ます。
一度カレーラーメンに入れたら美味しかったんですけれど、スープを全部飲まなきゃならないことに気がついてそれ以来ラーメンはやめています。溶けにくいので煮込めるものに入れたほうがいいかもしれません。
夫いわく、ものすごくお通じが良くなるんだそうで。まだ始めたばかりなのでなんとも言えないんですけれど、隠し味に使えるのはいいなと思います。
どうせなら、妊娠中に便秘になったときに教えてくれればよかったのに、夫よ……。
ただね、私はやはり、あの白くて細いえのきの歯ごたえや姿が好きなので、そのままお鍋か何かでいただきたいですね。目でいただくというのも、食事の醍醐味ですものね。
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