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【レビュー】『Farming Simulator 19』無限に遊べるリアル農業ゲーム

※個人の見解です。ネタバレ無し。購入検討の参考になれば幸いです。

 スイスのデベロッパーGIANTS Softwareが開発した、いわゆるお仕事シミュレーター系ゲームを代表する農業シミュレーターゲーム。
 2018年11月にリリースされた作品です。

 農業ゲームというと我々日本人に親しみ深いのは牧場物語などのスローライフ牧場ゲームですが、本作は現代アグリビジネス経営シミュレーションといったところで、トラクターや巨大な農機を駆使して作物を量産したり、畜産や林業にも手を出してお金を稼いでいくのが基本の遊び方。

 因みに登場する農機はいずれも実在のものばかり。
 スイス製ということもありヨーロッパのメーカーが中心ではありますが、日本企業から「コマツ」の林業機械が登場していたりもします。

 以前Playstation Plusでフリープレイ化されたり、epic games storeにて無料配布されてますので積んでいる方はそちらから。

 なお、2021年11月に最新作 Farming Simulator 22が発売されているので、興味のある方はそちらもご検討を。

農機の豊富なバリエーションと再現度

 本作で使用可能な実在農機の総数は凄まじく、カタログ並の量が収録されています。

 最も基本となるトラクターをはじめ、収穫機(コンバイン)、運送用のトラックや特殊車両、林業機械など多岐に渡る車両に加え、それらに装着する無数のアタッチメントが全て実際のモノと同じ挙動で動くので、働くクルマに感じたワクワク感、あの頃の少年の心が呼び覚まされることでしょう。

 聞いた事も無い車や面白挙動のマシーンも沢山登場しますので、車、重機以外にもメカやロボが好きな人には刺さるかも。私は刺さりました。

ベルトコンベア車とかジャガイモ専門の収穫機とかピンポイント過ぎる用途の車両にときめく
通販などでお馴染みケルヒャーの高圧洗浄機まで収録。
使いこんで土まみれのトラクターをピカピカに出来る。

高い自由度と中毒性

 本作にはやらなければいけない事は一つも無いので、林業一本で生きるのも問題無いし、そもそもお金稼ぎを意識する必要すらありません。

 一方で出来る事は無数にあるので、今度はあの作物作ってみようかな、あの木が作業に邪魔だから撤去して効率を上げよう、あの動物を飼うには何が必要だろう、などなど試行錯誤していくうちにすっかりハマってしまい、気が付いたら膨大な時間を過ごしてしまうことでしょう。

 この自由度と中毒性が、仕事から帰ってきてゲームをしてるのにその中でまた仕事をする狂人を作り出す訳です。実際の仕事もこんな楽しければ良いのに。

 加えて触れると土地編集機能も本作の自由度を高める一助になっています。
 お金は必要なものの、起伏の無い理想の農地に改良したり、山を切り拓いて道を作ったりする事すら可能です。
 ちょっと操作が難しいので失敗しても良いよう事前セーブは必ずしておきましょう。

丘が邪魔で回り道しないといけなかったエリアにトンネルを掘削し・・・
ペイントをすると元からあったかのような道が完成

 また、本作はPC・コンシューマ問わずmodに対応しており拡張性も高いです。(PC版の方が対応するMODや出来ることの幅が広いです。)
 基本的に不便さを楽しむゲームですが、気に食わない部分があればそこだけ緩和したり、未収録の車両を追加したり、大金をあっという間に稼ぐなど何でも出来ます。

説明不足&情報不足で苦労する

 本作にはチュートリアルやヘルプが付いているんですが、肝心な所の説明が足りてなかったり、どの機械が何でどういうことが出来るのか、この数値が何を表してるのかなど記載されてないことが多々あります。

 加えてまだ国内ではそれ程ユーザーが多いゲームで無いこともあり、ネット上でも日本語の情報がすぐ得られないケースがあって少々苦労しました。

 この辺りの誘導の弱さが面白さを感じるまでのハードルとなっているのが残念。本作の場合目標などが設定されていないので尚更です。
 この手のゲームは普段攻略情報を見ることに抵抗がある方でも情報を見ることをおすすめします。

要点まとめ

良い点

  • 完全再現された無数の実在農機を乗り回して遊べる

  • 目標は全て自分で決めれる自由度の高いゲーム

  • 単調に見えて飽きがこない脅威の中毒性

  • MODによる拡張性の高さも〇

悪い点

  • ゲーム内のみならずネット上を含め情報不足が深刻

  • 自由度が高いことがある種の丸投げにもなっており、何をすればいいかを見出すまでが大変

総評

 刺さる人にはめちゃくちゃ刺さる良作。
 現実の大規模農業を忠実に再現した作品というのは他にないジャンルということもあり、唯一無二の魅力が詰まっています。
 実際に農業に興味のある方や、働く車が大好きな少年時代を過ごした方にはきっとこの浪漫が伝わると思います。

 基本的には同じプロセスの農作業を延々するゲームなので作業ゲーなんて言われており、実際それもあながち間違ってはいません。

 ただ本作はその作業自体を楽しみつつ、新しい農機を購入したりお金が増えていくのをニヤニヤしながら眺めるゲーム。
 クッキークリッカー系やハクスラ全般、ノブヤボやcivなどのストラテジーが好きな方には相性が良いと思いますので是非一度手に取ってみては。

 残念ながら刺さらない人には全く刺さりません。悪しからず。

評価・・・8 - GREAT(素晴らしい)/10

※本レビューの点数はIGNのガイドラインを基準としています。


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